【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

銘木を用いた工芸品を専門に取り扱う通販ショップの店主のブログです。
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「指す。」

2016-11-25 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

銘木工芸品を作る上で、よく用いられる技法にこの「指す」というものがあります。




「指す(さす)」技法によって生まれたものは、「指物(さしもの)」とも謂われます。




主に四角いものや箱型のものを作る時に、この技法が用いられます。











銘木で箱型のものを作る場合、ほとんどが釘などの金具は用いません。




ではどのように繋ぎ合わせるのでしょうか?




まず、繋げる銘木の材料にそれぞれ、ほぞと溝を作ります。そして、それらを繋ぎ合わせて固定します。





そうして加工することで、ほとんどつなぎ目が分からない美しい作品が間性します。




黒檀や紫檀といった唐木を使った「唐木指物」という伝統工芸も存在します。




当店では、指物技術を得意とする匠が仕上げた木製バッグやアクセサリケース、小物入れなどをご提案しています。






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「刳る」「挽く」

2016-11-24 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

先日、日本伝統工芸展京都展へ行った時のこと。




入り口で、展覧会に冠する図録や関連書籍なども販売されていました。




そこでは、購入しなかったのですが、多くの書籍には、「木工芸には、主に三種類の工芸技術がある。」といった内容のことが明記されて



いました。




今回は、簡単に、その技術について、ご説明します。




まず、「刳る(くる)}ですが、刳り貫くといった意味で、工具などを用いて、銘木の材料を刳り貫いたり、削ったりしながら作品を仕上



げていくという技法です。




例えば、菓子盆などがそのような手法が施されます。





次に、「挽く(ひく)」ですが、この技法で作られたものは、「挽きもの」などと呼ばれます。




ロクロと呼ばれる旋盤に銘木の材料を固定し、ノミなどの工具を押し当てながら、丸く削り取っていく手法です。




丸いものを作る時には、この技法は、本領を発揮します。




なかなか出来る匠も少なく、「銘木工芸の王道」と呼ぶ方もいます。




当店では、ボールペンやシャープペン商品にこのような技法が施されています。



















このような技法を操ることにより、銘木工芸品と呼ばれる名品たちが生まれます。







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銘木工芸品は贅沢品か?。

2016-11-23 10:00:00 | 泉亀からのお知らせ

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」。



戦後の混乱した国内の街の様子などが描かれる回もあり、食べていくのに精一杯だった当時の人達が出てきます。




刺繍した小物なども「贅沢品」と一蹴するシーンもありました。





そんなシーンを見ながら、ふと考えました。




「銘木工芸品も贅沢品なのだろうか?」












おそらく「当然。」という方もおられるでしょう。




当店のラインナップ商品でも、贅沢と捉えられるものはあるかと思います。





でももし、可能であるならば、私共からの提案をお聴き頂きたいという想いがあります。




「殺伐とした時代、生きるのが必死の毎日、だからこそ、心に少しの余裕を持ちたい。銘木工芸品は、そんな人の力になりたい。」





「ほんの少しの心の余裕から、毎日の生活の何かが変わる。」




私共は、そういうふうに思いたいと願っています。




ユーザー様の心にも、当店の商品が、何かの形で寄与できれば、素晴らしいと、そう感じています。






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一点ものとオーダーメイド。

2016-11-22 10:00:00 | 泉亀からのお知らせ

当店の商品ページには、商品のご説明文の中に、このようなコピーを明記している場合がございます。




「あなただけの一点もの」。





このフレーズについて、当店より、ご説明していなかったので、今回は、私共の想いをお伝えさせて頂きます。




「あなただけの一点もの」・・・




この言葉、受け取り方によって、色々な解釈ができるようです。











「これは、この世でたったひとつしかないものかもしれない・・・。」「私が購入して使用することに意義があるのかも・・・。」





ユーザーの皆様には、このように受け取って頂きたいというのが私共からの想いです。




しかしながら、



「この商品は、購入しないけれど、別に私の好みの一点ものをお願いして作ってもらえばいいんじゃないか・・・。」




そう解釈される方も多いようです。





同じようですが、実は微妙に意味合いが異なります。




前者の場合は、「一点もの」という解釈となり、後者の場合は、これは、「オーダーメイド」となります。





当店は、ユーザー様からのご要望により、時折、オーダー製作をお受けする場合もありますが、その場合は、納期、銘木などの材料費、




そして人件費などもろもろがかかる事をご説明し、ご納得頂いた上で製作に入るようにしております。





また限定品ブランドの「Style YUME」でも、完全オーダーメイドではなくセミオーダーによるカスタマイズ製作となります。




製作商品のロット数やカスタマイズ費用などの規定もあり、こちらもご承諾の上での製作開始となります。






「木製であれば何でも良い。」「安ければ安いほど良い。」「自分が想ったとおりに作ってほしい。」




このようなご要望には、当店として、ご要望にお応えしづらいというのが、正直な想いです。




逆に、「納期、材料費、人件費、それなりにかかるのは、やむを得ない。」



「想ったとおりでなくても近いイメージであれば・・・」



といったご要望には、何とかお応えさせて頂けるように努力させて頂きます。




「一点もの」と「オーダーメイド」




当店もきちんと違いをご説明していなかったこと、ここに来て反省しております。




何卒、私共の想いをご理解頂ければ幸いに存じます。








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心斎橋の移り変わり。

2016-11-21 10:00:00 | 日記

当店の近くにある地下街の「クリスタ長堀」。




その中の滝の広場という場所には、こんなものがあります。









心斎橋の地名の元となった橋梁にまつわる説明と絵が貼ってあります。




元々は、木の橋が架けられていたそうです。長堀川に掘削に協力した岡田心斎という豪商の名前から橋の名前が付けられたようです。




災害などによる修理費などは、橋に近い者から徴収するという仕組みになっていたそうです。





その後、明治時代には、木の橋から、鉄橋に架け替えられた時代もありました。









さらにその後、石橋に架け替えられ、ガス灯が灯る橋として蘇ったようです。











その後、老朽化や景観計画などの影響により、この石橋も撤去されました。




私も、かろうじて、石橋が架かっていたのは、知っていて、よく利用していました。それからしばらくして、クリスタ長堀はできたように




記憶しています。





今は、外国人観光客をはじめ、多くの方がショッピングなどに訪れる場所になっていますが、かつて橋が架かっていたことを知る方は、少




ないのかもしれません。






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