先に指摘したように光子や電子には大きさがないので感光板などに付いた痕跡からこれらの量子が痕跡の中のどの1点に到達したのかを知ることは原理的に不可能です。
つまり、量子が到達した「1点」は理論的に実在しないのです。
「実在しない1点」に収縮するシュレーディンガー方程式を書くこと自体が不可能なのです。
この事実は、波動関数が1点に収縮することに関する「波動関数の収縮問題」が擬似問題であることを意味します。
量子力学は、痕跡の大きさが有限であることを忘れて「痕跡の位置=量子の到達点」としているのです。
このような認識は、古典力学のものと同じで実に奇妙なことです。
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