自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

「うる星やつら ラムちゃん」を作る パート02

2024-10-28 11:03:10 | 模型

昨日からアップしている「うる星やつら」の「ラムちゃん」ですが、発注主様から「ムサシヤ」のガレージキットです、教えていただきました。

キットは非常に綺麗に造形されていて、組み立てもそれほど修正しなくても綺麗でした。

このブーツの毛皮っぽい質感もやってみるとここまで表現できません。

原型師の方の技術の高さが分かります。

コレを筆塗りで黄色に塗装しますが、黄色は隠蔽力が無いので何度も塗り重ねなければなりません。

マスキングしてエアーブラシした方が良かったと思いました。

そこで、髪の毛の塗りは、エアーブラシで仕上げるので丁寧にマスキングしました。

体も影部分に肌色の濃い色を吹き付けました。

使用したのは、クレオスのラッカーです。

顔のマスキングですが、

あらかじめ切り出したマスキングテープを、

細かく貼り付けてマスクします。

ここまで徹底的にマスクします。

この後エアーブラシで塗り分けます。

光と影を意識して色合いの濃い部分と薄い部分を塗り分けます。

この状態で終わりでは有りません。

ここからが面倒な仕上げになります。

技術が必要です。

それはどういうことか?

次回に、

続く!

 

 


うる星やつらのラムちゃんを作る パート01

2024-10-27 09:37:21 | 模型

しばらくハードな物の製作が続いたので、また少し柔らかいものの製作をアップします。

コレですが、

見てわかると思いますが、「うる星やつら」の「ラムちゃん」です。

コレは多分「海洋堂」のガレージキットと思いますが、後に原型製作された方とお会いする事ができました。

その話は後にするとして、キットのパーツですが、

出来るだけ一体化して繋ぎ目を少なくしようとしているのが分かります。

ほとんど裸の様なフィギュアなので、継ぎ目が非常に目立ちます。

しかも組まないと塗装も出来ない状態なので気を使います。

ただ、頭部だけは後付けできそうな形状だったので、塗装してから頭部を取り付けます。

キットの造形は非常に丁寧に、しかも髪の毛の流れや、ブーツの毛皮の感じがよく再現されています。

非常に手慣れた方の造形と思います。

指も爪部分も綺麗に造形されています。

表面の仕上げも綺麗でキャストにも気泡など大きな穴も有りません。

なので綺麗に仕上げて完成させます。

髪の毛の仕上げですが、この本のイラストの様に、カラフルな原作に忠実に再現してほしいとの注文だったので、エアーブラシと、筆塗りで再現します。

この本の裏表紙にこんな広告が、

バンダイのプラモフィギュアの「ラムちゃん」です。

今でもこのフィギュア、組み立てずに持っています。

家のどこかに有ります。

それはそうと、キットの仕上げですが、

顔をサフ吹きして見ました。

当然、吹き付ける前に、洗剤で洗い、乾燥させて有ります。

肌色を塗りましたが、気泡も無く非常に綺麗でした。

コレならパテ埋め等ほとんど無く仕上げられそうです。

こうして、順調に組み立て、

一気にここまで仕上げられました。

頭部はまだ接着はしていません。

継ぎ目には真鍮線が差し込んであります。

左足、両腕が繋いだ部分です。

キットのパーツの合いも良く簡単に組めました。

さて、ここからが腕の見せ所です。

特に髪の毛のカラフル再現をどうするか?

エアーブラシと筆塗りの組み合わせで再現します。

かなり面倒な作業の連続になります。

続く!

 


Shade 3DでCG画像を作る

2024-10-26 17:37:13 | 模型

今から24年前、我が家にインターネットと、PCが導入されました。

最初のPCは、Power MacG4 450hzでした。

この当時メモリーを1G積んで、無敵状態でした。

メモリーも今の様に安くは無く、1ギガのメモリーだけで18万円ほどかかりました。

でも、そのおかげで、Photoshopもイラストレーターもサクサク動き、快適に作業でしました。

PCを導入したら、イラストを描くのは当たり前で、最終的には3DCGを作れたらと色々アプリを探して、値段も手頃なShadeを買いました。

しかしインストールしたはいいけど、全く操作がわからない。

丸や四角を作って見ては終了。

何をどうすれば良いのか分からないので、本屋でマニュアル本を買って来て真夜中までやって見ましたが、一つ覚えるとまた一つ分からなくなる。

なんでパソコンアプリのマニュアルって訳が分からないのか?

簡単なことを難しい言葉で書いてある。

散々頭に来て、1人怒鳴り散らしながらShadeの操作を一つ一つ覚えました。

結局ベジエ曲線的なワイヤーを引っ張ったり押したりして丸や四角から変形させて造形するという概念は分かりました。

散々苦労してやっとこんな物が作りました。

車に詳しい方ならこのワイヤーフィレームだけでなんの車かわかると思います。

これですけど、

トヨタ2000GT ですね。

ここまで作るのに一ヶ月くらいかかったか?

ボディーが継ぎ目なしの一体化してるので、3Dでも同じ様に一体化のパーツとして作りました。

これが色々トラブルの連続で、何故か表面に皺が寄ってしまいます。

ワイヤーを整えて一つ一つ修正してなんとか出来上がりました。

3Dを製作している方のモニターを見ると、たいがい黒い画面に白いワイヤーで製作されていますが、見にくくないかな?と思っていました。

私は最初、白い画面で赤や黒ワイヤーで3Dをやっていましたが、あまりに長時間白い画面を見続けたせいか、目を火傷した様な症状が出ました。

溶接の火を直に見た時の様な目の痛みが出て、一晩中涙が止まらない状態に成りました。

画面が明るすぎたんですね。

なので皆さん黒い画面で作業されているんですね。

車の他に、こんな物も作りました。

コレは、映画「ターミネーター2」で、T800がサイバーダイン社の窓から警官隊に向かって威嚇射撃した「ミニガンM134」です。

他に、

コレは、映画「ターミネーター」でシュワルツネッガーが片手で撃っていたショットガンです。

他にも、

ドイツの傑作マシンガンMG34です。

四苦八苦しながらここまで3DCGを作れる様に成りました。

でも、だいぶ長い間、作っていないのでShadeの使い方を忘れてしまっています。

また一から思い出さないとダメですね。

今使っているPowerMacは8コアのCPUなのでレンダリングが激早です。

環境は良いのですが、3Dを使う仕事が無いんですね。

でも、3Dプリンターの性能が上がって来ているので、コレからは使えるのかもしれません。

Shadeはグラフィックソフトなので、CADなどのデータに対応してなかったのですが、アップデートして3Dプリンタに対応できる様にしました。

STL方式に変換できるんですね。

一度ですが、実際にプリントして見た事が有ります。

よそのプリンタを使わせてもらったのですが、まだまだ綺麗に出来ませんでした。

でも、どんどん性能が上がって来ている様なので、手で作る時代は終わるのかもしれませんね。

いつかは3Dプリンタで造形するようになるのかな〜?

でも手で作りたいんですけどね。

ん〜、時代遅れにならない様に気をつけます。


ルイジ・コラーニ氏のバイク

2024-10-25 14:34:36 | 模型

大変な作業のエンジェランの製作記事も終了しました。

次に何をアップしようかと思いましたが、今まで汚しの入った物ばかりアップしていましたので、数十年前に汚しを一切入れずに製作した物をアップします。

皆さんは「ルイジ・コラーニ氏」をご存知でしょうか?

ドイツ生まれの工業デザイナーなのですが、今まで見たデザインとは全く違う「曲面の魔術師」とも言えるすごいデザインをされる方でした。

なかなか作品を見る事が出来ないので、写真集を買いました。

もう40年くらい前になると思います。

この本ですが、

この作品集の中に、

この様なバイクの写真がありました。

コレは「ミュンヒ・マムート」というバイクだそうですが、私は詳しくないのでよくわかりません。

しかし、このデザイン、面白いですよね。

これを模型で作ったら面白いだろう。

と思い、何をベースにするか?色々探したら、田宮模型の「カタナ1100GSX」の1/12スケールで作れるかも?と思い、やって見ました。

そして、こんな物ができました。

これを作りました。

本体はタミヤのキットを一部改造しただけで、独特のカウルは「バルサ」を削り、FRPの樹脂で表面をコーティング、徹底的に磨き上げ、エアーブラシでグラデーション塗装をし、クリアラッカーを6〜7回エアーブラシで塗り重ねました。

カウルの表面は特に磨いたりせず、エアーブラシの吹きっぱなし状態で仕上げました。

クリアラッカーの吹き付けは、一度吹き付けるたびに、少しずつ溶剤を加えて薄めて上塗りしました。

最初から最後まで濃い塗料で重ねると表面がざらついたり、細かいでこぼこが発生する可能性があります。

重ねにるするごとに薄めて吹き付けると綺麗に艶が出ます。

この方が「ルイジ・コラーニ氏」です。

デザインが、生物的曲線で出来ていて、非常にかっこいい。

「シド・ミード氏」のデザインとは全く違う方向性のデザインですが、どちらも私が尊敬する工業デザイナーです。

しかし「ルイジ・コラーニ氏」は2019年に亡くなりました。

もうこのデザインが見られないのが残念です。

まだまだ氏のデザインで、面白い物が有るので、いつか模型で製作して見たいですね。

ご冥福をお祈りします。

 

 

 


バーチャロン エンジェランを作る パート12 完成

2024-10-24 07:28:14 | 模型

長々とアップしてきた「バーチャロン エンジェラン」の製作ですが、やっと完成です。

白を基本としたものと、紫を基本とした物の二種類有り、発注主様から「バーチャロン」のイラスト集をお借りして、それに忠実に仕上げしましたが、一つのパーツを6色に塗り分けるという事が有り、しかも超小型パーツで四苦八苦しました。

でも製作も2回目だったので2度目は割とサクサク進みました。

説明書もほとんど手順通りにならず、独自の順番で製作して行きました。

ただ、最後の仕上げで付属のデカールを貼る部分が有るのですが、このデカールが裏面に白の下地が無く、スケスケのデカールだったので、貼り付けると、

こんな感じに文字が目立たない色合いになりました。

下地の紫が透けて黒っぽくなり、文字が見えません。

コレではダメなので、デカールを作ることにしました。

ロゴをパソコンで製作し、白のデカールに、インクジェットプリンターで印刷し、表面にクリア塗装して完成。

これをパーツに貼り付けました。

多少の文字が見える様になりましたが、この色の組み合わせではここが限界か?

コレで我慢してもらいます。

残っていた翼ですが、コレも薄い紫色でグラデーションをエアーブラシで入れて仕上げました。

コレらのパーツを全部組み立てると、

こんな感じになりました。

コレで完成です。

ガンダムのスタンドに取り付けました。

ガンダムのスタンドはフィギュアの背中に細いネジを差し込んでそれに真鍮パイプを通して取り付けて有ります。

翼が重量バランスをとってくれるので、ヤジロベエの様に左右バランスよく真っ直ぐになります。

コレでやっと面倒だったエンジェランが二種類共完成しました。

このキット、完成した後もバラバラに出来るので、納品で山形県まで送る際、分解して段ボールの型抜きした物に一つ一つパーツを埋め込んで送り出し、発注主様に組み立てて頂きました。

その後、発注主様が専用のケースを入手された様で、ケースの中に収まっている様です。

地震でもケースに入っていればダメージも最小限になると思います。

コレでやっと大変なキットを完成させる事が出来ました。

コレでエンジェランの製作は終わります。

当分こんな作業はしたくないですね。

でも、まだたくさん受けている物が有るのでボチボチ製作します。

ただ、本業の方も忙しくなって来て、毎日の更新も滞るかもしれません。

次は何をアップしましょかね〜。