自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

セーラーマーキュリーを作る パート02

2024-09-05 08:50:00 | 模型

今日も朝から猛暑になりそうな暑さです。

夜は虫の声も聞こえるのですが、日中はまだまだ茹だるような暑さです。

そんな最中、今日もセーラーマーキュリーの製作です。

 

このフィギュアはキャスト製のガレージキットですので、簡単に接着、組み立てが出来ません。

鉄のピンを打ち込んで、エポキシ接着剤で接着します。

キットの両腕は水着のラインで分割して有ります。

パーツの隙間を消すために、エポキシ接着剤を多めに塗って、パーツの隙間からはみ出させます。

このはみ出ることで、隙間が塞がり、パテ打ち等しなくても良くなります。

接着剤の硬化後、

はみ出たエポキシ接着剤を削り取り、サンドペーパーで磨きます。

足の部分も同じ加工をします。

次に、立たせるための木製ベースを作ります。

ベースに立たせるため、足に3,8ミリのネジを差し込めるように加工します。

ネジはホームセンターで購入したものです。

長めのものを使用します。

4ミリのドリルで穴を開けて、

ネジを差し込みます。

ネジはエポキシ接着剤を塗ってねじ込みます。

ネジの頭は切り飛ばしてしまいます。

差し込みやすいような角度にペンチで曲げてあります。

木製ベースの厚み分の長さに調整して、裏面からナットで締め付けます。

もう片方の足も同じくネジを取り付け、ベースに固定できるようにします。

木製ベースもただの板では面白く無いので、砂浜のような仕上げをします。

木製ベースはホームセンターで買ってきた物です。

飾りぶちを汚さないようにマスキングをし、フィギュアを立たせる面に木工ボンドを塗り、石粉粘土を薄く塗ります。

これをワイヤーブラシで叩き、でこぼこにします。

こんな感じになります。

粘土が柔らかいうちにフィギュアの足を使って足跡を付けます。

左足は少し踵が上がっていてネジが見えるので粘土を盛って隠れるようにしました。

このベースに取り付けられるので作業の途中であちこちにぶつけなくて良くなります。

なにぶんデカいので、気を使います。

これから下地塗りをして、仕上げ塗装に入ります。

マスキングとエアーブラシの連続です。

続く!

 


セーラーマーキュリーを作る パート01

2024-09-04 08:02:54 | 模型

昨日まで「白の天使」と言うフィギュアの製作をアップしましたが、今日からも「美少女フィギュア」の製作をアップします。

そのフギュアは、「セーラームーン」の人気キャラクター「セーラーマーキュリー」つまり、「水野亜美」です。

このフィギュアも、広島のFさんからの製作依頼でした。

キットはガレージキットで、キャスト製です。

スケールが1/4と、かなり大型です。

完成すると、高さが40センチ位もあり、手に持って塗装をするとかなり扱いにくい状態になります。

足先の爪を描き込むと、頭部をあちこちにぶつけそうになり、体を塗っていると足が邪魔で塗りにくいし、結構面倒でした。

先ずは、この大きなパーツをつなぎ合わせて隙間を埋めなければなりませんが、補強のピンを打ち込まないとすぐに外れそうです。

ピンは釘をカットして差し込みました。

細い真鍮線では強度が足りない気がしたので、釘を使用しました。

ドリルで穴を開けて、釘を切ったものを差し込みま、エポキシ接着剤で接着しますが、接着剤をたっぷり塗って隙間からはみ出すくらいにします。

接着面からはみ出た接着剤は硬化するのを待って、硬化後削り取ります。

そうすれば接着剤がパテの役目を果たすので隙間が埋まります。

パーツの段差等やすりがけして整えます。

足は接着しましたので頭部の加工します。

顔のパーツをよく見ると、頬の部分に気泡のへこみがありました。

通常ならパテを盛って硬化後、削ると言う方法を取りますが、短時間で仕上げ、さらに強度のある方法を取りました。

先ず、気泡のへこみを少し広げます。

ピンバイスをへこみに当てて少し穴を大きくします。

この穴にキャストのクズを、鉛筆のように削って尖らせて、瞬間接着剤で接着します。

これをカットして、カッター、サンドペーパーで磨きます。

これで全く分からなくなります。

しかもパテのように硬化するのに時間待ちすることがなく、すぐに作業できます。

しかも、パテより強度が有ります。

次に、肩と頭部のピン打ちします。

キットを見るとわかると思いますが、水着姿のフィギュアです。

なので、肌の部分の露出が多いので、表面の磨き処理は丁寧にします。

各パーツをつなぐと、こんな感じです。

立たせると、

写真では分からないと思いますが、かなり大きいです。

重さはそれほど重い感じは無いのですが、手に持って見ると長さが意外なほど長い!

やたらと足部分が私の胸や顔に当たります。

その分、完成したら迫力があると思いますが、作業が大変です。

前髪は顔のペイントが終わるまで接着できませんので、まだ仮付けです。

腕接着して継ぎ目を補修しておきます。

ここから徹底的に磨いて型の継ぎ目や気泡を潰し、磨き上げます。

その後サーフェーサーを吹いて仕上げ塗装しますが、これがまた大変でした。

その様子は次回に。

続く!

 

 

 

 

 


白の天使を作る 完成

2024-09-03 07:19:06 | 模型

かなり四苦八苦した「白の天使」のフィギュアですが、完成しました。

髪の毛はドール用ウイッグなので、スポッと被せるだけで出来上がります。

あとは前髪等ヘアジェルのような物で固めながら整えます。

全体はこんな感じです。

翼を広げた寸法は50センチくらい有ります。

翼はネジ2本ずつで背中にねじ止めしてあります。髪の毛で隠れるのでネジ頭は隠しませんでした。

たったこれだけのフィギュアですが、製作にはかなり手間がかかりました。

それで、これをロスアンゼルスのアニメイベントに持って行ってもらい、展示していただきました。

そして、このフィギュアを買うとしたらどの位の値段なら買うのか?と言うアンケートを取ったところ、大体100ドル〜150ドル(現在のレートなら15000円から22000円くらい)でした。

イベント会場にはアニメのコスプレをした参加者が沢山居て、たくさんの方に見ていただいたようです。

見た方は、「クールだ。」とか、日本語の「カワイイ」と言う言葉をかけてくれたようですが、やはり、大量生産の市販品と思ったようで、15000〜20000円位の値段なら買うと言うことでした。

会場に持って行ってもらった方に、一品ものとして製作した物と言う事を説明してもらえなかったのか、想像より安い値段として見られたのがショックでした。

一品ものとして製作したのだから、本来なら1000ドル位は欲しい所ですが、大量生産されたフィギュアとして見られたのが様でした。

有名な「ホットトイズ」なども、かなり精密なフィギュアでも25000円くらいで発売してますね。

他にも「ネカ」とか出来の良いフィギュアが沢山出回っているので、そう言う値段になるのか?

アンチークドールのような物とは違うと言う事でしょう。

それか、私の作った物はこの程度の価値なのでしょう。

初めて値段の事に関して展示したのですが、良い勉強になりました。

やはりこの手の美少女フィギュアは難しいですね。

皆さん良く作っているな〜と感心します。

私は、やはり「化け物」の製作の方が向いているようです。

でも次回の記事も「美少女フィギュア」のガレージキットの製作のをアップします。

これですが、

このフィギュアは完成すると40センチ位の高さで、かなり大きな物でした。

見てわかると思いますが、次回からこれを仕上げる記事をアップします。

 

 

 


白の天使を作る その7

2024-09-02 08:48:54 | 模型

今日もいい天気になりました。台風の被害がかなり出た地方もあるようですが、ここ山陰は全くと言っていいほど何も起きませんでした。

これも中国山脈と霊峰大山のおかげかと思います。

しかし、暑さは変わらず、今日も35度になるかもと言う真夏の暑さになるようです。

秋はまだまだ遠いようです。

と言うことで、今日も「白の天使」の製作ですが、ほぼ完成です。

ドレスも仕上がってきました。

ちゃんと縫製して作ってあります。

腕の飾りも、

取り付けました。

このドレスの1番のネックが胸の曲線を上手く作れない事でした。

立体に裁断、縫製ができるサイズではないので、何度か失敗を繰り返して、結局、立体的な縫製は無理という結論になり、ストレッチ性のある生地(かなり伸び縮みする)で胸の曲線をカバーすることにしました。

胸の部分だけ、ジャージのような生地を使いました。

髪の毛も、

といてならしておきます。

眼球も頭部裏面から接着します。

両目の目線を合わせるのに結構時間がかかりました。

ほんのわずかの位置の違いで変に見えます。

片目を固定して、もう片方を微妙に動かして良い位置になったらエポキシ接着剤で固定しました。

発泡スチロール用の接着剤でも固定できますが、エポキシの方ががっちり接着できます。

 

両目が入ったので、眉毛、アイライン等を描き込みます。

使用したのはタミヤのアクリル塗料です。

唇も同じくアクリル塗料です。

これにウイッグを被せると、

こんな感じになりました。

やはり、「リカちゃん人形」のようなイメージになります。

ドレスを着せて、アクセサリーを取り付けます。

ストレッチ性のある生地を使用したおかげで胸の曲線に綺麗に馴染みます。

腕がつくと、

かなり四苦八苦しましたが、やっとここまで出来上がりました。

これに翼を取り付ければ、

こんな感じで完成です。

ますます「リカちゃん人形」ですね。

完成した写真は次回にアップします。

続く!

 


白の天使を作る その6 

2024-09-01 08:41:00 | 模型

今日は台風も去り、非常に良い天気です。

朝から青空が広がって暑くなりそうです。

今日から9月になりましたが、気温はまだまだ真夏です。

今日も30度超えの暑さになるようですが、今日は地元のカルチャースクールの「プラモ講座」の講師に行ってきます。

生徒さんは少ないのですが、非常に細かいジオラマ製作をされています。

イスラエルのメルカバ戦車を使ったジオラマ、紫電を使った掩体壕のジオラマ、ソ連のT34を使った雪のジオラマなど、長年のベテランが作ったレベルくらいのジオラマに仕上がってきています。

まだ製作1年目の方が作ったものには見えないと思います。

また、完成したらこのブログにアップします。

 

と言うことで、今日も「白の天使」の製作です。

本体の方はだいぶ形になりました。

次は、アクセサリーと両腕の製作です。

眼球の製作も有ります。

先ずアクセサリーですが、

エポキシパテで整形しています。

エポキシパテを練って、柔らかいうちに粘土へらで彫刻します。

手芸店でプラスチックの「宝石」っぽい物を買ってきて埋め込みます。

形ができたらパテを変形させないように注意しながらボディーに取り付けてみます。

このような感じになります。

エポキシパテが硬化するまでにボディーの塗装をします。

使用した塗料は、タミヤのアクリル塗料です。

赤、白、黄色を混ぜ合わせて好みの色合いの肌色を作ります。

天使なので、若干白を多めに入れて白っぽい色合いにします。

塗料が原色ばかりなのでそのままでは艶が有ります。

それを消すため、フラットベースを混ぜます。

ほぼ全艶消しの状態にします。

溶剤もかなり入れることになります。

エアーブラシで吹き付けるにはさらに溶剤で薄めます。

肌の色は白っぽいものと、ちょっと赤っぽいものと二種類作っておき、基本の白っぽい肌色を吹き付けた後、赤っぽい色を影がつきそうな部分に細吹きします。

アクセサリーはタミヤのエナメルの「ゴールドリーフ」を塗りました。

乾燥待ちの間に、目を仕上げます。

イラストの目を参考にアクリルレンズの裏面に瞳孔や光彩を描きます。

アクルル塗料で書き込みました。

パテの硬化、塗料の乾燥を待つ間にドレスの方も作らないと行けませんが、こちらは縫製するので、その道に詳しい方に頼みました。

このドレスの仕立てが意外なほど大変でした。

どう大変だったか?

それは次回に、

続く!