私が中学3年の時、キヤノンから発売されたA-1。ちょうどこの頃は一眼レフにAE搭載の波が押し寄せてきていて各社は中堅機種に搭載し始めました。既にスーパーカーブームは沈静化していましたが青少年層のカメラ需要を見込んだ自動車雑誌専門出版社のモーターマガジン社から「月刊カメラマン」という雑誌が発売されました。5月号でこのA-1の特集を大々的にやっていて中学高校生なら絶対に欲しくなる機能とスタイルには魅了されました。
その後、無事に希望校に合格して写真部に入りさてカメラが必要となった時、自分のカメラはコンパクトカメラしかないので貯金をはたけばそれなりのカメラは買える身分でしたので月カメをくまなく読んで候補を物色しました。因みに候補になった機種はニコンFE&FM・キヤノンA-1&AE-1・ペンタックスME&MX・オリンパスOM-1&2。ところがいざ入部して仲間のカメラを見るとA-1・ME・OM-1は既にあるんですよ。そこで残ったニコンから選ぶ事になりFMとFEから一択となってちょうど月カメで次に特集を組んだのがFEだったからかFEが当選しました。でも今でもこの選択は間違っていなかったと確信しています。何故ならA-1やOM-1は当時から持病(?)があって電池の消耗が激しいとかシャッター鳴きがするやペンタプリズムの銀着が剥がれやすいとか噂があったんです。
今ではこれらの機種は滅多に中古市場にも出ませんし出たとしても訳アリ品でしょう。その後社会人になって中古で何台か買ったけどやはりシャッター鳴きの出るA-1ばかりでした。今持っている個体はシャッター鳴きも出ず電池もそんなに消耗しません。ネットの時代になってからは素人修理の方法も動画サイトなどで見れますが底板のねじが回した形跡があるものは要注意です。素人がやるとミシン油を垂らして直った気になるそうです。※私も一台駄目にした!