そもそも何故今でもフイルムカメラに拘っているのかと言えば学研の付録でカメラの現像セットがあった事が原点だと思います。ピンホールカメラと現像セットがセットになったもので当然モノクロですが現像焼き付けが出来た素朴なセットでした。無論、我が家には現像室なんて無い(叔父たちがやっていたであろう痕跡のある納屋があった)ので押し入れでやった事は言うまでもないです。その後、生涯夢中になるスーパーカーブームが起こり父親のカメラやポケットカメラで撮りまくりました。高校に入ると写真部に入部してようやく一眼レフを手に入れ一通りの撮影方法は学びました。
社会人になる頃には写真やカメラにはすっかり興味が無くてAV(オーディオビジュアル)機器に入れ込んでいたので10年ぐらいはニコンFEとオリンパス35EDで記録代わりに撮っていただけです。その頃には既にオートフォーカス機なるものが出回り始めてましたので次はAF機だなと思っていました。たまたま職場で備品としてあったニコンF501(ニコンのAF初号機)を使ってみたら測距のノロいことノロいこと..。そこでメーカーを一気に替えようと思いシルビーバルタンのCMで有名なキヤノンEOS(650&620)を選択。ちょうど新発売されたEOS630が初めてのAF機かつキヤノン機でした。
月日が流れて10年ほど経ち、母親の容体が悪化して入院する事になり病室での時間つぶしに何気なく購入したのが写真の「中古カメラGET(学研刊)」でした。その本で取り上げられていたのは高校当時購入候補になったカメラたちです。あの頃は買えなかったけど社会人なら大人買いが出来ますからね(苦笑)。ちょうどこの本が発売されていた頃はブームも最盛期で金属製MF機は新品当時と同じか或いは高騰している機種がかなりありました。ペンタックスMXなんか普及価格だったのに小型軽量の金属製という事で新品価格を上回っている始末。川崎にある修理屋さんも取り上げられていたけどヤッカミなのか掲示板等で悪口言われ放題でしたね。
スーパーカーブームと中古フイルムカメラブームが無ければ私の人生もだいぶ変わっていたと思います。