マカバの薔薇 

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マカバの薔薇 永遠の別れ

2008-02-11 21:28:11 | Weblog
高村光太郎詩集 (新潮文庫)
高村 光太郎
新潮社

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 インナーチャイルドの傷が癒えた自分の前に現れた県外の方の祖父母が、インナーチャイルドの舞台となった場所の近所の人に名付け親になっていただいたことを知らされ、偶然なんかない。すべて必然なんだと、シンクロニシティに驚きました。この方は私よりも若い元気な方です。

 人生の転機を過ごし、このままではダメになると思い悩んだとき。あるインナーチャイルドの舞台となった建物が壊され、まったく違う場所に新たに建て替えられました。この建物で出会い私の生きる道を照らしてくださった方が、建物が壊される頃に病に倒れオープンを待たずに亡くなりました。

 過去を鮮明に思い出すには十分な出来事でした。「建物が壊されたよ。新しくあの場所に最新の設備で建てられるんだよ。」と周りから聞くたびに、自分も生まれ変わっていくようでした。

 高村光太郎 氏 に 「道程」という詩があります。

  僕の前に道はない
  僕の後ろに道は出来る
  ああ、自然よ
  父よ
  僕を一人立ちにさせた広大な父よ
  僕から目を離さないで守る事をせよ
  常に父の気魄(きはく)を僕に充たせよ
  この遠い道程のため
  この遠い道程のため

 この詩は先ほどの私の道を照らしてくださった方が小学校高学年のときに教えてくださったものです。こんな夢を見ました。真っ暗な夜空に自分が浮かびあがり、その闇の中に光る道が出来ていました。前にはありません。自分の歩んできた後ろに道が出来ていました。その頭上には北極星が大きく輝いていました。私には北極星がその方に見えました。その方にはそんな気持ちがなかったでしょうが、わたしにはそう思えたのです。その方は、私が成長する大切な節目で、偶然、目の前に現れました。

 高村光太郎氏が愛した千恵子さんのことを書いた「千恵子抄」という映画も子供の何人かに見せてくださいました。その中の詩が「あどけない話」という詩です。
 
 たまに「 あどけない話 」のある部分。「 東京には空はない ー中略ー 阿多多羅山の上に 毎日出てゐる青い空が 智恵子のほんとの空だといふ。」が脳裏をよぎります。悲しみも絶望も思い出すのです。しかし、その方との永遠の別れと共にこの詩を思い出すこともなくなるのでしょう。

 年明けと共に、また永遠の別れがありました。私の人生の転機は落ち着いてきたようです。本当に、自分を信じること。自分を愛することが、他者を愛することにつながるのだと、永遠の別れを通して感じました。

 愛子の部屋へようこそ。

 神に感謝!ありがとうございます!光あれ!
コメント
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