いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

VESTAのウエストコート

2010-07-25 05:15:25 | その他
VESTAのウエストコートが出来上がりました。

昨日のフランコプリンツィバリでも書きましたが
ウエストコートは意外に難しいです。

私の前肩、怒り肩に一発で合わせるのは
やはり難しく一度修正して頂きました。

しかし、そこはテーラー
修正の仕方もビスポークテーラー並です。

まずは最初、出来上がったウエストコートを見て
きいちゃん
「らみいさん どうですか~?」
(お店でも本当にらみいさんと呼ばれています 笑)


「ちょっと、やはりアームホールが~」

きいちゃん キッパリとした口調で
「わかりました! 肩をばらして、仮縫いしましょう!」
キッパリ!

サルトリアルマネージャーの松葉さんの
困惑気味の顔、、、、

ということで
VESTAデビュー、しかもウェストコートのパターンオーダーで
後日、仮縫いという、大げさな話になってしまいました。
(大変 恐縮です 汗)

そして出来上がったウェストコートがこちら。



見頃は元々、一発で決まっていたので
修正はしていません。
生地は英国アルスターウィバーズのアイリッシュリネン
エクリュ色のボタンがマッチしてます。

そして問題のアームホール。



ピッタリですね~。

しかもアプローチが、パターンオーダーでは
あり得ないアプローテです。

肩部分。



何と、「いせこみ」しています。
「いせこみ」とは
人間のからだにあわせて
洋服を立体的に仕上げるテクニックですが
通常はジャケットの袖付けなどに使います。

そして、実はアームホール周りも。




いや、VESTA恐るべし。
これは通常、パターンオーダーとは言いません。
手がかかりすぎです(私のせいかも)。

しかしVESTAでは、通常のスーツでも
同様のフィッテングの確認行程があるようです。
これは、又、次回確認してみたいと思います。

そして、VESTAのもうひとつ特徴的な作りが
サイドのベルトです。



これ、実は秀逸です。
いつもウエストコートは腰の後ろの部分で
最終的には、よれてしまったりする事が多いのですが
サイドのベルトの場合は、そんな心配も無く
しかもとてもうまい具合に
アジャストしてくれます。

前回の記事でポケットは通常なしと書きましたが
大間違いで、胸ポケットはオプションとのことでした。
大変失礼しました。

VESTAのウエストコート
この物作りスタンスだと
スーツはかなり高いテーラリングであることが
容易に想定出来ます。

次回は是非、スーツでと
思った次第でした。

きいちゃん、松葉さん
色々無理を聞いていただき
ありがとうございました。