徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

相国寺瑞春院

2006-08-19 | 日記
相国寺瑞春院

京都のホテルで今月の催し物を見ていたら相国寺瑞春院が特別公開になっているので訪れてみることにした。(7月22日から9月30日まで)

相国寺瑞春院は臨済宗相国寺派の塔頭寺院。
まずは方丈。今尾景年筆「孔雀の襖絵」、上田萬秋筆「雁の襖絵」などを拝見。水上勉の直木賞受賞作「雁の寺」の舞台として有名とのお話。水上勉が瑞春院にて雛僧として修行時の思い出をつづったのが「雁の寺」。彼は、あとで瑞春院を訪れ、実際は「孔雀の襖絵」しか見ていなかったはずなのに、「雁の絵」を見ていたと思い込んでいたと回想しているそうだ。修行僧の身では、「雁の絵」の部屋にははいれなかったはずだと。
庭園は,夢窓国師の作風を取り入れた室町時代風の池泉回遊式庭園。約1千坪の庭の中央に心字型の池を配し,東側には観音霊場にみたてた33個の赤石の滝組。京都の街中とは思えない静けさ。草木が綺麗に手入れしてあり、夏萩が咲いていた。5月に訪れると、珍しい花が咲くと伺ったが、樹木の名は失念。池のほとりには表千家不審庵写しの茶室「久昌庵」。この茶室への入口のつくばいが水琴窟となっている。

なお、特別拝観については京都市観光協会のホームページを調べれば掲載されていた。「京の夏の旅」定期観光バスのところ。別に定期観光バスに乗らなくても個人で拝観できる情報が書いてある。
(12日)

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2 コメント

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Unknown (遊行七恵)
2006-08-23 11:08:40
なかなかここには入れなくてまだ行ってません。

『雁の寺』は原作もいいですが、川島雄三の映画がモノ凄い作品でした。

時々思い出すのが若尾文子の台詞

「雁がいぃひん、雁がいぃひん」

寺の名前を見るだけであの声が耳をよぎります。
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Unknown (ak96)
2006-08-27 22:19:14
遊行七恵さま。



雁の寺は原作もよんでいませんし、映画も見ていません。そうですか。博学でいつもいらっしゃる。
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