徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

和様の書 

2013-08-13 | 
和様の書 @東京国立博物館

前期を見逃してしまい、結局後期になってしまった。

前期で見逃したのは、
国宝 手鑑 藻塩草(てかがみ もしおぐさ) 京都国立博物館蔵
国宝 扇面法華経冊子 (巻第一、観普賢経) 大阪・四天王寺蔵
国宝 古今和歌集 巻第二十(高野切) 土佐山内家宝物資料館蔵
重要文化財 和漢朗詠集(関戸本)上巻 源兼行筆  文化庁蔵
など


楽しめたのは、三跡のコーナ

  • 国宝 秋萩帖 伝小野道風筆 1巻 平安時代・11~12世紀(紙背 唐時代・8世紀)
  • 絹地切 小野道風筆 1幅 平安時代・10世紀 山形・本間美術館
  • 屏風土代 小野道風筆 1巻 平安時代・延長6年(928) 宮内庁三の丸尚蔵館 (下書きだそうで、自然なところがいいそうだ)


  • 国宝 詩懐紙(しかいし) 藤原佐理筆 平安時代・安和2年(969)香川県立ミュージアム蔵
    安和2年(969)太政大臣・藤原実頼(ふじわらのさねより)主催の詩歌会で、藤原佐理が26歳のときに書いたもの。藤原佐理は他に書状が残されていますが、どれも自由奔放な筆遣いが特徴的です。この詩懐紙は、王羲之(おうぎし)や道風を学んだ形跡も見えて、詩懐紙としても最古の遺例でもあり、めずらしいものです。

  • 重美 書状(頭弁帖) 藤原佐理筆 1幅 平安時代・10世紀 広島・ふくやま書道美術館

  • 陣定定文案 藤原行成筆 1巻 平安時代・11世紀 個人蔵
  • 国宝 白氏詩巻 藤原行成筆 1巻 平安時代・寛仁2年(1018) 東京国立博物館
    和様の書を確立した藤原行成47歳の筆跡で、『白氏文集』巻第65から8篇の詩を、色変わりの料紙に、端正かつ軽快な筆致で書き進めています。巻末には行成の子孫・藤原定信(1088~1154~?)による跋文(ばつぶん)があり、紙背(しはい)の継ぎ目には伏見天皇 (1265~1317)遺愛の印として花押があります。



    今回、拝見できたのは、

  • 重文 寸松庵色紙「むめのかを」 伝紀貫之筆 埼玉・遠山記念館
  • 国宝 平家納経 安楽行品第十四
  • 国宝 扇面法華経冊子 巻第八 東京国立博物館
  • 重文 和漢朗詠集(関戸本)下巻 源兼行筆 文化庁
  • 国宝 古今和歌集 巻第八(高野切) 源兼行筆 1巻 平安時代・11世紀 山口・毛利博物館
    (また結構展示されていたが、また一部であったのは残念)
  • 国宝 本願寺本三十六人家集 貫之集上、順集 京都・西本願寺 を何葉か
  • 重文 古今和歌集 巻第十三(巻子本) 藤原定実筆 1巻 平安時代・12世紀 文化庁
    など

    もうすこし全巻展示で、展示期間をそろえてもらえるとうれしい。

    2013年8月13日
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    ルーブル美術館展 地中海 四千年のものがたり

    2013-08-13 | 工芸
    ルーブル美術館展 地中海 四千年のものがたり
    @東京都美術館

    今年のメトロポリタン美術館展は一寸楽しめなかった。ルーブル美術館展もかと思いきや、これは多くのブロガーの方に共通で、大変良かった展覧会。

    「アルテミス、通称 ギャビーのディアナ」は勿論素晴らしかったですが、それに至るまで十分楽しめます。丁寧な解説と選ばれた文化財がなせる業です。

    「ソース入れ」や「女性をかたどったスプーン」のシンプルだが洗練された造形。
    「ローマの石棺:人間の創造とその伝説をあらわすティタン族のプロメテウス伝説」のリリーフの素晴らしさ。
    「イルカと遊ぶキューピッドのモザイク」の愛らしさ。
    「聖ジョスの骸布」は象の文様。
    コローの「ハイディ」

    などが印象に特に残った。

    2013年8月13日
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    曼荼羅展 宇宙は神仏で充満する!

    2013-08-10 | 絵画
    曼荼羅展 宇宙は神仏で充満する!
    @根津美術館

    根津美は、斯くも多種の曼荼羅をコレクションしていようとは。

    お馴染みの
  • 両界曼荼羅
    のほかに、

  • 重文 金剛界八十一尊曼荼羅;『金剛頂経(こんごうちょうきょう)』が説く金剛界九会(くえ)曼荼羅の中心をなす成身会(じょうじんね)のみを一図に表し、周囲の賢劫(けんごう)十六尊と四天王を併せ、八十一の諸尊で構成する曼荼羅。天台僧円仁が将来した祖本を鎌倉時代に転写したもので、近江・金剛輪寺灌頂堂(かんじょうどう)に伝わったもの。

  • 重文 愛染曼荼羅;赤身の愛染明王を中尊とする愛染曼荼羅は、人々の和合を願う敬愛法の本尊画像。
  • 尊勝曼荼羅
    も2点


    浄土曼荼羅として
  • 当麻曼荼羅
    のほかに
  • 兜率天曼荼羅;主殿内に坐す弥勒菩薩、さらに上層の宝珠が強い光明を放ち、光に満ちた浄土の様子を精緻に表現。
    も。初めてみたが、斜めの構図が斬新。

    重要文化財の「大日如来像」と「愛染曼荼羅」は、近年行われた修理後、初めての公開とのこと。

    展示室5 茶席の主・釜

    八角尾垂釜 芦屋 桃山 16世紀
    初瀬釜 芦屋 桃山 6世紀
    野馬文釜 芦屋 桃山 16世紀

    責紐釜 天明 室町から桃山
    十王口釜 天明 室町

    の他に江戸時代の京都の釜が並ぶ


    2013年8月10日
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