フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
貴婦人と一角獣展
The Lady and the Unicorn from the Musée de Cluny, Paris, France
@国立新美術館
パリでクリュニー中世美術館を訪れたのは2006年2月11日のこと。(過去の記録)2005年10月31日の日経新聞の「美の美」のコーナで、「一角獣をつれた貴婦人」が紹介されて(過去の記事)是非見なくてはということで訪れた。
クリュニー中世博物館の展示は、細かな中世のキリスト教の関連の工芸品が多数展示されていて、ゆっくり見たいのは、やまやまだったが、時間がなく、また中世キリスト教美術を鑑賞する素養もなく「一角獣をつれた貴婦人」の展示室まで駆け抜けた。ようやく最後に辿りついた薄暗い円形の部屋で「一角獣をつれた貴婦人」のまえで暫したたずみ、、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」「我が唯一の望み(À mon seul désir)」という画題にだけ着目して、鑑賞した覚えがある。カレンダーを購入した。
今回この至宝がまた来日するということで、タペストリーは見たことあるので、実は、工芸品に期待して出かけた。
豈はからんやタペストリーは、詳細な解説がされていて、とても楽しめた。
発見の由来(小説家メリメが現在のクルーズ県にあるブーサック城(Château de Boussac)で発見。小説家ジョルジュ・サンドが作中でこのタペストリーを賛美。)、
製作者(発注者)の推測(フランス王シャルル7世の宮廷の有力者だったジャン・ル・ヴィストの紋章があり、結婚のお祝いではなかったと推測されていた)
デザイナの推測、(「アンヌ・ド・ブルターニュのいとも小さき時禱書」の画家とのこと)
「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」「我が唯一の望み」の意味
一角獣、一角獣狩りの意味、小箱のモチーフの説明
ミル・フルール(動物、鳥、草花の種類)の説明(草花は40種類以上)。「我が唯一つの望みに」の犬が可愛らしい。
タペストリーの技法(3種類のぼかした線からきちんと色分けした線まで)
など説明があり、説明を読んでは、タペストリーの細部を見直しを何回か繰り返した。
クリュニー中世美術館を訪れたことがある人も、こんなにきちんと解説されていると、再見できてよかったと、絶対に思える筈。
その他、クリュニー中世博物館で見逃していた工芸品も少し見ることができた。
タピスリーに描かれた貴婦人や動植物などのモティーフを、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどで読み説くという趣向。
一角獣の形をした手洗い用水差し
婚約用あるいは結婚用の小箱
ローマ式の時禱書
聖女バルバラ (彫刻)1515-20 メヘレンが木工で有名だったようだ
クロバの妻マリア(ステンドグラス)
印章の指輪
「領主の生活」のタピスリーから『恋愛の情景』
など
ちょっと工芸品は絞られすぎていたので、クリュニー中世博物館をもう一度訪問したくなった。NYのメトロポリタン美の分館、クロイスターズの7枚の連作タピスリー‘一角獣狩り’にもう一度再見したくなった。(後者は、1990年代初めに見たはずだが、ほとんど記憶がない。)
貴婦人と一角獣展
The Lady and the Unicorn from the Musée de Cluny, Paris, France
@国立新美術館
パリでクリュニー中世美術館を訪れたのは2006年2月11日のこと。(過去の記録)2005年10月31日の日経新聞の「美の美」のコーナで、「一角獣をつれた貴婦人」が紹介されて(過去の記事)是非見なくてはということで訪れた。
クリュニー中世博物館の展示は、細かな中世のキリスト教の関連の工芸品が多数展示されていて、ゆっくり見たいのは、やまやまだったが、時間がなく、また中世キリスト教美術を鑑賞する素養もなく「一角獣をつれた貴婦人」の展示室まで駆け抜けた。ようやく最後に辿りついた薄暗い円形の部屋で「一角獣をつれた貴婦人」のまえで暫したたずみ、、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」「我が唯一の望み(À mon seul désir)」という画題にだけ着目して、鑑賞した覚えがある。カレンダーを購入した。
今回この至宝がまた来日するということで、タペストリーは見たことあるので、実は、工芸品に期待して出かけた。
豈はからんやタペストリーは、詳細な解説がされていて、とても楽しめた。
など説明があり、説明を読んでは、タペストリーの細部を見直しを何回か繰り返した。
クリュニー中世美術館を訪れたことがある人も、こんなにきちんと解説されていると、再見できてよかったと、絶対に思える筈。
その他、クリュニー中世博物館で見逃していた工芸品も少し見ることができた。
タピスリーに描かれた貴婦人や動植物などのモティーフを、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどで読み説くという趣向。
など
ちょっと工芸品は絞られすぎていたので、クリュニー中世博物館をもう一度訪問したくなった。NYのメトロポリタン美の分館、クロイスターズの7枚の連作タピスリー‘一角獣狩り’にもう一度再見したくなった。(後者は、1990年代初めに見たはずだが、ほとんど記憶がない。)