徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

高山辰雄、吉川霊華と清方≪明治風俗十二ヶ月≫

2012-06-26 | 絵画
6月26日
  • #30 高山辰雄生誕100年記念特別展 - 財団法人 角川文化振興財団

  • #31 吉川霊華展 近代にうまれた線の探究者 @東京国立近代美術館

    第7回帝展出品作品《離騒(りそう)》1926 年(大正15)は素晴らしかった。
    《羅浮僊女(らふせんにょ)》 1928 年(昭和3年) 埼玉県立近代美術館蔵
    など美人画も。

  • #32 所蔵作品展「近代日本の美術」@東京国立近代美術館

    鏑木清方《明治風俗十二ヶ月(一月)~(十二月)》1935年 がすべて展示された。
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    浄瑠璃寺吉祥天厨子絵、高橋由一 そして川崎小虎

    2012-06-16 | 絵画
    #28 近代洋画の開拓者 高橋由一 @東京芸術大学大学美術館

    会期末間近になり訪問。
    由一は、色のない写真よりも油絵のほうが鮮やかで長持ちする、という実用的な主張に基づいて絵を描いていた。このため、肖像画、風景画、静物画、はたまた三島県令土木改修画貼などを描いていた。

  • 《鮭》3点:山形美術館寄託の《鮭》は由一が明治20年(1887)の東北旅行のおりに滞在した山形県楯岡の旅館に伝来したもの。笠間日動美術館の鮭は、板の木目を生かして描いており、木目は描いたのか本物か目を凝らしてしまった。

  • 《花魁(おいらん)》は、モデルの小稲が泣いて怒ったという。簪の質感へのこだわりは確かにすごい。

  • 《鮭》をはじめとする静物画のリアリズムは、16世紀のオランダの静物画を見ているような気分になった。

  • 《山形市街図》;しゃれた街並みの山形に吃驚。また《三島県令土木改修画貼》の工事の様子は、明治の工事の一端が窺えて面白かった。


    #29 芸大コレクション 春の名品展

  • 浄瑠璃寺吉祥天厨子絵 広目天像、持国天像、多聞天像、増長天像 1212年 板絵彩色;
    今回修復されたとのことで展示。素晴らしかった。前期に弁才天および四眷属像 、梵天・帝釈天像 が展示されていたようで次の機会を待ちたい。

    「林温氏の優れた研究(林温「旧浄瑠璃寺吉祥天厨子絵諸尊をめぐる問題」『佛教芸術』一六九号)によると、この浄瑠璃寺厨子絵は奈良朝の伝統を保持しながら、宋代絵画の影響を受けた新旧二つの要素を巧みに調和させた作例である」とのこと(http://www.kaijyusenji.jp/gd/kiko/sentence/k23.html)

  • 川崎小虎 オフィリア 1929、余りにモダンな画題に吃驚。小堀鞆音の弟子というイメージとかけ離れていた。平成18年(2006)年に明治神宮で開催された「小堀鞆音と近代日本画の系譜」を読み返してみれば、岡部昌幸氏が、「小虎は、日本画の伝統を打ち破り、日本画の題材を西洋の詩情と造形感覚から革新した。16歳より鞆音門下となり、鞆音没後、平福百穂が受け継いだ東京美術学校の教授職をさらに受け継いだのが小虎であった。その系譜は、さらに門下生、魁夷までつながるのである。そうした革新性、現代性を引き出す、真の教育を鞆音の系譜に認めることができる」と書いていた。

    (6月16日)
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    大名物 唐物肩衝茶入 銘 星

    2012-06-10 | 茶道具
    #27 唐物と室町時代の美術 @畠山記念館

    大名物の茶入が展示されているというので会期終わり間近に慌てて訪れる。

  • 大名物 唐物肩衝茶入 銘 星

    伝来は、杉村宗二~針屋彦六~針屋宗和~豊臣秀吉~津田宗凡~神谷宗湛~加藤清正~紀伊徳川頼宣~徳川綱吉。天正15年の北野大茶会にも供される。慶長二年に秀吉は金子70枚で針屋宗和から求めた。という記録があるようだ。

    この他に
  • 唐物鶴首茶入 銘 養老 姫路酒井家伝来


    どちらも「與衆愛玩 畠山即翁の蒐集品(平成17年)」に掲載されていない。

    菫童子青貝香合(明時代)、重美 二月堂縁起断簡 亮順筆(室町時代)が可愛らしかった。二月堂縁起は、奈良国立博物館で来年の特別陳列 お水取り(平成25年2月9日~3月17日)に展示される予定らしい。

    (6月10日)
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    大エルミタージュ美術館展

    2012-06-02 | 絵画
    #26 大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年 @国立新美術館

    パンフレットに掲載されている作品+印象に残った作品をリストする。


  • ティツィアーノ・ヴェチェリオ 《祝福するキリスト》1570年頃 油彩・カンヴァス

  • ロレンツォ・ロット 《エジプト逃避途上の休息と聖ユスティナ》1529-1530年 油彩・カンヴァス

  • ヴェネローゼ 《聖会話》 1523-25

  • バルトロメオ・スケドーニ 《風景の中のクピド》16世紀末-17世紀初め 油彩・カンヴァス

  • レンブラント・ファン・レイン 《老婦人の肖像》1654年 油彩・カンヴァス

  • ペーテル・パウル・ルーベンス 《虹のある風景》1632頃-1635年 油彩・カンヴァス(1869年に板より移し替え)

  • ペーテル・パウル・ルーベンス 《ローマの慈愛》1612頃

  • アンソニー・ヴァン・ダイク 《自画像》1622-1623年 油彩・カンヴァス

  • オラース・ヴェルネ 《死の天使》1851年 油彩・カンヴァス

  • ジョシュア・レノルズ 《ウェヌスの帯を解くクピド》1788年 油彩・カンヴァス

  • ライト・オブ・ダービー(本名ジョゼフ・ライト) 《外から見た鍛冶屋の光景》1773年 油彩・カンヴァス

  • ピエール=ナルシス・ゲラン 《モルフェウスとイリス》1811年 油彩・カンヴァス;ロマンチック。

  • ウジェーヌ・ドラクロワ 《馬に鞍をおくアラブ人》1855年 油彩・カンヴァス

  • フランソワ・フラマン 《1802年マルメゾン宮殿でのパーティ》 1894年頃;精密な写真のような描写に見とれる。

  • ピエール=オーギュスト・ルノワール《黒い服を着た婦人》1876年 油彩・カンヴァス

  • クロード・モネ 《霧のウォータールー橋》1903年 油彩・カンヴァス

  • ポール・セザンヌ 《カーテンのある静物》1894頃-1895年 油彩・カンヴァス

  • アンリ・ルソー 《ポルト・ド・ヴァンヴから見た市壁》1909年 油彩・カンヴァス

  • パブロ・ピカソ 《マンドリンを弾く女》1909年 油彩・カンヴァス

  • アンリ・マティス 《赤い部屋(赤のハーモニー)》1908年 油彩・カンヴァス;この1点でも満足。

  • アンリ・マティス 《少女とチューリップ》1910年

    (6月2日)
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