様式のカオスというべきか、器用すぎるというか、。
絵師としては、松平定信につかえ、全国の風景を写生して回り、『集古十種』を完成させた。
もしかすると写実、写生が、個性を奪っているのかもしれない。
あまり今日でははやらないかもしれない。
「石山寺縁起絵巻」もうまくまとまっている。
肖像画だけは、そのまま描いてはだめだ、といっていたようで、
はなかなか。
サントリー美術館には珍しく、前期、後期をみればほとんどをカバーできるということだが、後期を見に行くかは微妙。
関東南画の大成者・谷文晁(1763~1840)は、四条派、土佐派、洋風画からも影響を受け、さまざまな様式の作品を残しています。また、木村蒹葭堂などの文化人や、渡辺崋山ら門人たちなど、その人脈の広さは当時の絵師の中でも際立つものです。そこで本展では、文晁の生誕250周年を記念し、文晁と人々との交流を軸に、その画業と功績を振り返ります。加えて、近年当館所蔵となった谷文晁画「石山寺縁起絵巻」全七巻を修復後初公開いたします。