徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

3月の記録

2006-03-31 | 美術(Index)
3月の記録

展覧会(日付は鑑賞日)
  • 1日  所蔵作品展 近代日本の美術 東京国立近代美術館
            鏑木清方日高理恵子さん アーティスト・トーク
  • 1日  モダニズムの先駆者 生誕100年前川國男建築展  東京ステーションギャラリー
  • 5日  季節の茶道具取り合わせ 併設展示 炭道具のいろいろ 畠山記念館
  • 8日  ベオグラード国立美術館所蔵 フランス近代絵画展 日本橋三越本店 新館7階 

  • 11日 MoMA @ N.Y.
  •      Edvard Munch:The Modern Life of the Soul
  • 11日 メトロポリタン美術館 @N.Y.
           アーノルド・ベックリン「死の島」フェルメールEdouard Manet

  • 21日 館蔵 伊万里焼の茶道具と花器 戸栗美術館
  • 21日 生誕100年記念 宮本三郎の描いた女性像 豊麗なる絵画世界 @世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館

  • 25日 東洋のやきもの展 -中国・朝鮮・ベトナム・ペルシア -、美人画展-古今の女性美  松岡美術館
  • 25日 花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に> 三の丸尚蔵館
  • 25日 所蔵作品展 近代日本の美術 東京国立近代美術館
           土田麦僊《舞妓林泉》
  • 25日 桜さくらサクラ・2006 山種美術館

  • 26日 日本の神々と祭り~神社とは何か~ 国立歴史民俗博物館
  • 26日 企画展 マルク・シャガール ― ラ・フォンテーヌの『寓話 』― 川村記念美術館

    読書
  • 高階秀璽著「ゴッホの眼」
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    東洋のやきもの展 /美人画展 @松岡美術館

    2006-03-30 | 美術
    東洋のやきもの展-中国・朝鮮・ベトナム・ペルシア
    美人画展-古今の女性美
    松岡美術館
    2006年2月28日から4月23日

    25日、白金台の駅ができて便利になった松岡美術館にいってきました。東京美術倶楽部 創立100周年記念「大いなる遺産 美の伝統展」では、古陶器として高麗青磁の優品が多く出品されていました。もうすこし、見てみたいなと思い訪問した次第。残念ながら、今回は、松岡美術館自慢の品とパンフレットに記載されている「青花双鳳草虫図八角瓶」「青花龍唐草文天球瓶」「五彩花籠図瓶」「青花えん*脂紅双鳳文扁壺」はなぜか出展されていなかったようなのだが、展示解説も丁寧で勉強になりました。*(月に因)

    龍泉窯青磁:(解説引用)龍泉窯は、中国浙江省南部に位置する中国最大の青磁窯で、南宋代に大きく発展し、以降、元から明代、清代初期まで生産を行った。特に南宋代後期に生産された粉青色の美しく気品のある青磁を日本人は「砧青磁」と呼び珍重した。元代中期以降は、製品の大型化が進み、俗に「天龍寺青磁」と呼ばれる釉色が緑の強いものとなり、彫り文様が装飾の主体となってくる。

    澱青釉(鈞窯):(解説引用)澱青釉とは、乳濁した失透性の青色の釉薬で、独自の落ち着いた優美な陶器として知られる。中国華北地方の古く鈞州といった河南省禹州市を中心とした地域で作られていることから「鈞窯」とも呼ばれる。また、澱青釉の地に銅呈色の紅紫釉をたらし込んだ紅斑文も、鈞窯の大きな見所のひとつとなっている。
    《澱青釉紅班盃》 中国・鈞窯 金-元:こちらは、見込みの紅班がなんともいえず美しい。

    磁州窯:(解説引用)中国河北省磁県一帯の窯で、主に灰色の素地に白化粧を施し透明釉を掛けた陶器をさす。主に民衆の日常器を量産した窯で、広義には、華北各地の磁州窯系諸窯で生産された白化粧のある磁州窯タイプも含まれる。宋代には白化粧を削り落して文様を表す掻落技法の装飾で知られ、金、元代には鉄絵具の筆彩で文様を描く白地鉄絵(黒花)の装飾技法が盛んとなり、ほかにも緑釉や三彩など多彩な文様装飾が施された。華北の磁州窯系の窯では黒釉陶器(河南天目)も焼かれ、<黒釉白堆線文、黒釉褐彩(銹花)、黒釉掻落などの装飾法が施された。
    《白釉劃花木槿文枕》中国・磁州窯 北宋:日常器が多くあまりピンとこないがこの枕だけは、一寸品を感じる。

    万暦赤絵:(解説引用)明代後期、嘉靖 (1522-66)、隆慶 (1567-72)、 万暦 (1573-1620) 年間になると、官窯製品を景徳鎮民窯でも焼造するようになり、民窯の自由闊達な作風が官窯製品に表れてくる。特に五彩磁(赤絵)は、この時代の華美奢侈の風を受け、色彩豊かな作品が多く生産された。万暦年間にはその頂点を迎え、日本人は特にこの万暦五彩磁を「万暦赤絵」と称し好んで愛玩した。
    《五彩龍鳳文柑子口瓶》 中国・景徳鎮窯 明・万暦年間:単独ケースで飾られていた優品

    雑彩:(解説引用)雑彩とは、多様な色合いの上絵を複雑な手順で巧妙に組み合わせ、器面の白地を色彩で塗りつぶす五彩磁の一種である。この技法は明時代永楽期(1403-1424)に景徳鎮窯で始まったとされるが、五彩磁の興隆期である明時代嘉靖年間(1522-1566)に最も隆盛した。地に彫り文様を施し、色の組み合わせ方により、黄地紅彩、黄地緑彩、緑地紅彩などがあり、青花(染付)を併用した黄地青花、緑地青花などの種類もある。
    この雑彩に優品が並んでいたと感じた。次の2点は特によかった。
    《黄地青花紅彩牡丹唐草文瓢瓶》(大明嘉靖年製銘)中国・景徳鎮窯 
    《黄地紅彩龍文壺》(大明嘉靖年製銘)中国・景徳鎮窯

    粉彩:(解説引用)粉彩は、清時代になって景徳鎮官窯で新しく開発された上絵付け技法で、ヨーロッパの七宝技法を陶磁器に応用したものである。乾隆年間(1736-1795)の夾彩も粉彩の一種である。
    《紅地粉彩花卉文扁壷》(大清乾隆年製銘) 中国・景徳鎮窯:七宝焼きといってしまえばそれまでですが、紅地の発色がすばらしい。

    高麗青磁、イランのラスター彩も展示されています。

    美人画展-古今の女性美では、
    上村松園《春宵》昭和11年:二人の女性が描かれています。耳打ちをするようにひそひそ話をするさまです。髪飾りや結い方、和服の様子と松園らしい作品: 
    池田輝方《紅葉狩》池田蕉園、《桜舟》明治45年(1912)頃  並べて展示されていてなかなか風情があります。

    なお、今回は見飛ばしてしまいましたが、ガンダーラ・インド彫刻はゆっくり鑑賞するとなかなか楽しそうな作品が並んでいました。
    コメント (1)
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    桜さくらサクラ・2006 山種美術館

    2006-03-28 | 美術
    桜さくらサクラ・2006 山種美術館
    2006年3月11日から5月7日

    25日の桜めぐりの締めくくりは、山種美術館。北の丸公園から、桜も咲き始めたといった風情の千鳥ヶ淵のお堀端を歩いて、到着。もう8年目になるという桜尽くしの企画展を初めて鑑賞しました。

    橋本明治(1904-1991)《朝陽桜》(1970)(日本の四季展):浮き彫りにした桜花が画面いっぱいに拡がります。三春の滝桜を元に構図したもの。
    奥田元宋(1912-2003)《奥入瀬(春)》(1987)(個展):新緑も芽吹くころ桜も同時に咲く奥入瀬の渓谷の春です。
    奥村土牛《醍醐》(1972)(再興第57回院展)桜下にいるような華やいだ気分になります。そして《吉野》(再興第62回院展)。

    ごく最近のこの3つの作品にとても共感しました。満開の桜、春に対する穏やかな画面に共感するのは、「お花見、お花見」と皆が浮かれている現代的な感覚でしょうか?

    小林古径《清姫のうち入相桜》(1930)(再興第17回院展)、《桜花》(1933)、弥勒(1933)(再興第20回院展)
    速水御舟《夜桜》(1928)、《あけぼの、春の宵》(1934)(三越密画小品展)
    川合玉堂《渡頭の春》(1935-43)
    これらの作品は、桜は満開ではなく、やはり散るものという心情は時代背景か、桜は控えめに描かれ、画面を占めていません。

    逆にさらに現代風なのが、
    加山又造《夜桜》(1986):満開の夜桜がライトアップされています。現代の桜の美でしょう。
    千住博《夜桜》(2001)

    P.S.
    狩野常信《明皇花陣》:三の丸尚蔵館でも常信を数点見ました。不思議な日です。

    P.P.S.
    特別出品 横山大観「夜桜」(大倉集古館所蔵)
    <展示期間:4月28日(金)~5月7日(日)>

    コメント (2)
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    土田麦僊《舞妓林泉》 東京国立近代美術館

    2006-03-27 | 美術
    所蔵作品展 近代日本の美術 @東京国立近代美術館
    2006/3/11-5/21
    前期 2006/3/11-4/9:後期4/11-5/21

    皇居半周桜めぐり。三の丸尚蔵館で伊藤若冲を楽しんだ後は、「桜を描いた名作が揃います」とホームページ謳っている東京国立近代美術館へ。
    重要文化財の川合玉堂《行く春》(1916)は、大作です。長瀞の渓谷に桜が舞い散る風景です。舟が三艘つながれています。あと一点桜を描いた名作で眼に留まったのは、松林桂月《春宵花影図》(1939)は作者寄贈作品(前期のみ展示)。でも、どちらも桜を描いた名作としては、桜の描き方が地味です。

    今回、420円を投じてわざわざ東京国立近代美術館を鑑賞したのは、土田麦僊(ツチダバクセン) 《舞妓林泉》(ぶぎりんせん)(1924)と中村岳陵(ナカムラガクリョウ)《気球揚る》(1950)をゆっくりと鑑賞するためです。両作品とも、画家の代表作で、記念切手の題材にもなりました。

    土田麦僊の《舞妓林泉》は、緑とオレンジ色(と白)とを基調として、画面が構成されています。中央に振袖姿が舞妓さんがいます。背景には装飾化された林のある島が泉のなかに浮かんでいます。日本画的な装飾的な画面を、緑とオレンジ色(と白)と日本画的でない明るい色合いで仕上げ、侘び寂びと違う日本画を切り開いています。実物をみて、(切手や図版ではわからない)その細かい装飾性と色彩の素晴らしさに一寸吃驚しました。色彩の勝利です。

    中村岳陵《気球揚る》。この作品に出会うのは2度目。正面を向いた正装の洋装のしゃれた女性の後ろに、気球が揚がるのを一生懸命にみているピンクの振袖の女性が隠れています。空を描く筆遣いがすこし朦朧としていて、季節は何時でしょうか?夏でしょうか?

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    佐倉の桜と白鳥

    2006-03-26 | 日記
    国立歴史民俗博物館で開催されている「日本の神々と祭り~神社とは何か~」が見たくて佐倉まで行ってきました。ついでに川村記念美術館で「企画展 マルク・シャガール ― ラ・フォンテーヌの『寓話 』―」を見てきました。ちょっと遠くて疲れてしまったので、その話は後日書くとして、川村記念美術館で撮った写真です。桜と白鳥です。ちょっと不思議な感じです。
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    伊藤若冲「動植綵絵」 三の丸尚蔵館

    2006-03-25 | 美術
    三の丸尚蔵館第40回展
    花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>
    2006/3/25-9/10(第1期:3/25-4/23)

    伊藤若冲(1716~1800)の代表作「動植綵絵」(1757-1756)が展覧される表記に行って参りました。大手門のお堀端の枝垂桜も見頃で出迎えてくれました。お花見日和で三の丸尚蔵館も大賑わいです。

    「動植綵絵」は、平成11年度から6か年にわたって修理がされました。このため状態は素晴らしく、若冲の細部にわたる表現が冴え渡って鑑賞できました。今回展示されていたのは、次の六幅。
    1  芍薬群蝶図
    11 老松白鶏図
    14 南天雄鶏図
    19 雪中錦鶏図
    22 牡丹小禽図
    26 芦雁図

    もともとは相国寺に若冲自身が寄進したもので、同じく若冲が描いた「釈迦三尊像」の荘厳画として描かれたもの。そのように寄進するというだけ気合が入っていて、鶏の鶏冠の様子は勿論、南天の表現、雪中の表現など迫るものがあります。
    長きに渡って継続的に寄進されたものらしく、署名は、それぞれ違い、1は、長い署名(字が小さくて判読できず)、11は若冲作、19は錦街若冲製、22は若冲、14,26は署名なし。

    解体修理で裏彩色という技法が用いられていたことが新発見となった。絹本特有の技法で、和漢の古画などで確認されてきた技法だが、今回の調査で、この作品にも施されていたことが判明した。裏彩色には、絹本の裏面にも彩色を施すことにより、表面の発色をよくするとともに、絵の具の粘着力を高める効果もある。
    さらに、肌裏と呼ばれる裏打ち紙として暗灰色の紙が用いられており、裏打ち紙の色で全体の色調を整えていることも分かった。まるでトリニトロンカラーの原理です。展示にも解説されていたが、図録「動物綵絵」(1200円)に、辻惟雄、小林忠良先生が《「動植綵絵」の解体修理を終えて》を寄稿され、詳しく解説されていた。

    この他に
    糸桜図屏風 狩野常信:夏の屏風でしょうか、御簾がはめ込んであります。
    鳥尽絵 狩野常信・周信・岑信
    椿花図譜 :椿には様々種類があるとは知っていましたが、本当に多くの種類の椿の花が描かれた図鑑です。江戸時代の園芸趣味の表れでしょうか?
    大和本草 貝原益軒
    などが展示されていた。

    北の丸公園のほうへ抜けたが、こちらでも枝垂桜が丁度見頃であった。
    (UPDATE 3/27)
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    館蔵 伊万里焼の茶道具と花器 @戸栗美術館

    2006-03-24 | 美術
    館蔵 伊万里焼の茶道具と花器
    併設 館蔵 古伊万里-酒気を愉しむ-
    戸栗美術館
    2006年1月6日から3月26日

    高級住宅地で名高い渋谷区松涛の鍋島藩屋敷跡地にある戸栗美術館に21日はじめて訪れました。戸栗美術館は、戸栗亨理事長の蒐集品を展示した美術館です。

    今回の展示は、伊万里焼には茶道具がないというイメージのあるとのことですが、その伊万里焼のなかから、茶道具・茶懐石道具類を展示しようという試み。「古染付」や「祥瑞」など中国陶磁器の流れを受けた「初期伊万里」、茶人たちの嗜好が反映された「古九谷様式」、町人や商人層に流行した「金襴手様式」などを展示しています。

    目に付いた作品を数点。
    4《染付 山水文 水指 伊万里》:戸栗美術館では、焼き物の展示の裏面に見えるように要所要所に鏡が設置されています。そこから覗く水指の裏面の舟に魅せられました。
    7《銹釉染付 松竹梅文 水指 伊万里》:初期伊万里の技術の粋を結集した作品。詳しく解説に書かれていますが、銹釉をかけ、「飛び鉋(かんな)」という技法で点字をうったような表面を作ったりして、陶器のような味わいを出した作品。
    8《染付 龍虎文 鞠形水指 伊万里》:磁器で作成された水指。少し腰をくびらせて優美な形に仕上がっています。虎の意匠が可愛く如何にも猫で和風です。
    このあと、香合、香炉などが並びます。

    変形皿は見ていて楽しい。
    37《色絵 梅文丸文 分銅形皿(古九谷様式)伊万里》
    39《銹釉 山水文 三足葉形皿 伊万里》
    40《染付 兎形皿 伊万里》解説にもあるとおり、「特別展 華麗なる伊万里、雅の京焼」の図録解説にもあるとおり、兎の耳はなぜ長いというところでしょうか。
    ほかにも楽しい変形皿が並びます。

    このあと第2室には、金襴手が並びます。「特別展 華麗なる伊万里、雅の京焼」では、本当に完璧な金襴手に圧倒されましたが、ここでも、いくつかの金襴手が並びます。56《色絵 荒磯文 鉢 伊万里》は、自慢の一品です。もしかして「特別展 華麗なる伊万里、雅の京焼」に展示されていた作品か?

    そして、いづつやさんが取り上げている《青磁瑠璃銹釉 鷺龍文 三足皿》。思い出したのが、「特別展 華麗なる伊万里、雅の京焼」に展示されていた《鉄釉青磁瑠璃釉染付 鳳凰銀杏文 三足皿》。同時期の、同じように立体的な造形、同じく3種の釉薬を使い分けて画面を構成していた作品。伊万里の技術の粋を集めた作品として展示されていた。皿の縁は波型に整形、周辺部には模様のみを配し、中央に鳳凰銀杏を描いていた。一方こちらの《青磁瑠璃銹釉 鷺龍文 三足皿》は、皿の縁は、切れ込みを入れたような複雑な造形、周辺部には龍を、中央部に鷺を配している。《鉄釉青磁瑠璃釉染付 鳳凰銀杏文 三足皿》のほうが品よくまとまっているのに対し、《青磁瑠璃銹釉 鷺龍文 三足皿》は、迫力のある作品。

    あと、4点ほど鍋島青磁の瓶が展示されていた。《青磁 桔梗口双耳瓶》、《青磁 鳳凰形双耳瓶》など。朝鮮の青磁のコピーだろうが、なかなか品がいい。
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    中山美穂さん CM復活 記事一覧

    2006-03-23 | Weblog
    中山美穂さん CM復活 記事一覧 update 2006/3/22
    2005年6月 キリン「茶来」 CM1作目の記事CM2作目の記事
    2006年1月 マックスファクターのスキンケアブランド「イリューム」 記事
    2006年2月 「THE KOSUGI TOWER」 記事
    2006年3月 P&G パンテーン 記事
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    宮本三郎の描いた女性像 豊麗なる絵画世界

    2006-03-21 | 美術
    生誕100年記念 宮本三郎の描いた女性像 豊麗なる絵画世界
    2005/12/3-2006/3/26
    世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
    http://www.miyamotosaburo-annex.jp/

    世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館は、2004年4月にオープンした。オープンしたのはオープンした当初から知っていた。

    実は1点だけ、宮本三郎(1905-1974)の作品をずっと昔から知っていた。知人宅にあった宮本三郎の戦前の1作品である。ちょっと暗めの作風の女性を描いた作品である。そんなこともあって開館当初から是非行きたいと思っていた。

    一般の人には、宮本三郎といえば、1942年に戦争記録画制作のために、藤田嗣治、小磯良平らとともにマレー半島、タイ、シンガポールなどに渡り完成させた「山下、パーシバル両司令官会見図」(翌年同作で第2回帝国芸術院賞を受けた)で有名である。手元にある、美術出版社のカラー版日本美術史にはその図版が掲載されている。

    ところが、昨年の8月にホテルオークラの「ヨーロッパと日本~きらめく女性たち~」で戦後の宮本三郎の描く豊穣な色彩の《鰐淵晴子像》等をみて、そのギャップはますますひろがり、ますます行かなくてはと思っていた。

    そして漸く本日、小松市立宮本三郎美術館蔵の《婦女三容》(1935)が展示されているのが、あと数日というところで足を運んだ次第。

    自由が丘駅から歩いて数分の非常に便利なところであり、すぐにいけるのに漸く足を運んだわけである。

    今回の展示は、生誕100年記念の第3期展で「宮本三郎の描いた女性像 豊麗なる絵画世界」を特集している。第1期展では「素描」を、第2期展では「戦争」をテーマに、それぞれ「技法」と「時代」の観点から、宮本三郎の画業を回顧してきたとのこと。

    《婦女三容》(1935)は、洋画にしては珍しい白い背景の作品。和装、洋装、チャイナドレスを装う三人の女性を描く。昭和10年という時代を反映した作品。


    マティス風の作品が2点。《青い敷物》(上図 SRCリンクです)と《金魚鉢と女》。前者はマティスのアラベスク模様の装飾を背景に豊満な女性のヌードを描いています。上図の青はマティスの青とちょっと違いますが、実際はもっとマティスの青と同じ色合いです。後者は、マティスのアラベスク模様の装飾を背景に浴衣姿の女性を描きます。




    (上図(SRCリンクです)の)晩年の《裸婦》(1969~70年頃)《ヴィーナスの粧い》(1971)《假眠》(1974)といった作品は、マティスやシャガール的な装飾の世界にルノワール的な肉感的な女性が横たわっています。シャガールのような祈りの世界というよりは、《生》といった世界です。本当に豊麗なる絵画世界というに相応しい作品群です。

    是非一度訪れてほしい美術館です。多分美術館を独り占めできます。

     今年度、当館では宮本三郎の生誕100年を記念する展覧会を、3期にわたり開催しております。これまで第1期展では「素描」を、第2期展では「戦争」をテーマに、それぞれ「技法」と「時代」の観点から、宮本三郎の画業を回顧して参りました。このたび、その第3期展として、宮本三郎が終生描き続けたモティーフである、「女性像」をテーマに、その画業の軌跡をたどります。
     初期から晩年に至るまでの宮本三郎の作品群を見渡すと、人物を描いたものが圧倒的に多いことに気がつきます。なかでも女性を描いたものが大半を占め、それらを通観すると、生涯一貫して独自の写実表現を追い求めた宮本の、試行と、作風の変遷が見て取れます。
     逝去する前年に出版された画集の中で、宮本は、次のように記しています。 「私が作画の上で、真の解放感と、<生の喜び>とが一つになったことを、はっきりと意識できるのは、ここ十年位の間の幾つかの個展の制作においてである。<花と裸婦>の連作、そして<女神たちの復活>などは私の人生と、私の画業とのたどり着き得た記念碑と言えるかと思う。」(『画集宮本三郎』1973年・毎日新聞社)
     昭和という激動の時代を生き、時にその流れに翻弄されながらも画家として歩み続けた道程は、晩年の、<生の喜び>という主題に結実しました。裸婦を数多く描き、そこに単なる造形的な美しさを超えた、精神的な、内面世界の美を見出し、そして、「生きる」という、人間にとって最も根源的な喜びを表現したのです。
     本展では、世田谷区奥沢のアトリエで完成した最初の作品、《婦女三容》(1935年・小松市立宮本三郎美術館蔵)を特別出品し、絶筆となった《假眠》(1974年)へと至る、宮本三郎が描いた「女性像」の移り変わりをご紹介します。
     浴衣を着た日本人女性をモデルに、意識的に「日本的洋画」を描いた初期作、戦後の、褐色を主調とした光線の時代、昭和の銀幕を彩った女優の肖像の数々、そして、晩年の、華やかな色彩の世界まで、世田谷区奥沢のアトリエで育まれた、実り豊かな画業をお楽しみください。
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    中山美穂さん CM パンテーン

    2006-03-21 | Weblog
    中山美穂さん CM パンテーン

    15日から、またまた「中山美穂 CM」をキーワードに私のBLOGにアクセスしてくださる人が多いとおもっていました。私は今日始めてみましたが、またまたあたらしいCMが登場したようです。P&GのパンテーンPantene Pro-Vという化粧品です。WEBサイトはこちら。CM画像も15秒版があります。(今日見たCMは30秒でした。)

    ビューティシークレットスタータキットプレゼントの応募は第1回締め切りは4月14日までです。
    モイストスムースケア
    シャンプー(200ml)&コンディショナー(200g)
    オリジナル 14日間Beautyカレンダー
    (中山美穂さんのBeauty Secret情報が付いています!)

    前回の化粧品は、マックスファクターのスキンケアブランド「イリューム」でした。でも、どんどんCMに出演しているけど、ミポリンどうしたんでしょうか?



    中山美穂さん CM復活 記事一覧 update 2006/3/22
    2005年6月 キリン「茶来」 CM1作目の記事CM2作目の記事
    2006年1月 マックスファクターのスキンケアブランド「イリューム」 記事
    2006年2月 「THE KOSUGI TOWER」 記事
    2006年3月 P&G パンテーン 記事
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