2008年11月の記録
展覧会
1日 大琳派展-継承と変奏-(第四期)東京国立博物館
1日 ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情 @国立西洋美術館
1日 百寿をこえて - 奥村土牛・小倉遊亀・片岡球子 @山種美術館
奥村土牛の作品展だった。
2日 速水御舟展 @平塚美術館
初期の農村風景を描いていた頃は天才的だった。山種の重文2点以降はやはり写実のみであまり面白くない。
3日 古渡り更紗 @五島美術館
7日 大琳派展-継承と変奏-(第五期)東京国立博物館
結局三回通った。第五期に新規にお目見えの作品にやはり目が行った。
8日 岩崎家の古伊万里-華麗なる色絵磁器の世界- @静嘉堂文庫美術館
8日 日本の書跡 かな古筆と近世雅人の書 @泉屋博古館分館
寸松庵色紙(伝紀貫之)
石山切(藤原定信)〔重要美術品〕
熊野懐紙(藤原定家)
佐竹本三十六歌仙絵切 源信明(伝藤原良経)〔重要文化財〕
上畳本三十六歌仙絵切 藤原兼輔(伝藤原為家)〔重要文化財〕
佐竹本三十六歌仙絵切の断簡の際の値段と所蔵先を書いた添え状も展示。これは面白い。
8日 インドネシア更紗のすべて @大倉集古館
8日 茶人のまなざし 森川如春庵の世界(後期)@三井記念美術館
紫式部日記絵詞断簡(旧森川家本 三段目) ついに拝見しました。三井記念美術館は鈍翁が森川如春庵から無理やり手に入れたこの断簡を、源氏物語千年の十一月一日に(東京国立博物館から借りだして)三井記念美術館に展示したかった。そのための企画のような気もしてきましたが、それはさておき、この三段目、とても判りやすく自然と心休まる断簡で大変魅力的だった。思わず見とれた。
8日 千家十職 釜師 十六代 大西 清右衛門 展 ─襲名十五周年を記念して─
2008年11月4日から10日
@日本橋三越本店 6階美術画廊
十六代 大西 清右衛門。昭和36年生まれ。十六代 清右衛門を襲名後、千家十職の釜師として代々の伝統を受け継ぐ。本展では、各御家元御好の釜を中心に水指・花入・蓋置・火箸など新作約60点を出品。
花瓶は、百万はしないが、お釜は制作に手間がかかるためか、いいお値段。
14日 国貞・国芳・広重とその時代 -幕末歌川派の栄華-(後期) @太田記念美術館
15日 池口史子展 静寂の次 @渋谷区立松濤美術館
池口 史子(ちかこ)《ワイン色のセーター》2002~2003年 など
渋谷区在住。堺屋太一夫人とは初めて知った。
15日 『青磁と染付展―青・蒼・碧―』 @戸栗美術館
古伊万里の染付に目を見張る。
15日 開館30周年記念特別展 「近世初期風俗画 躍動と快楽」@たばこと塩の博物館
重文 洛中洛外図(歴博D本)
観能図(神戸市立博物館蔵)
遊楽人物図屏風(細見美術館)
江戸名所遊楽図(細見美術館)
などを拝見。洛中洛外図(歴博D本)は楽しめた。前期を見逃したが残念。18日から30日は展示替えで洛中洛外図(歴博甲本)が出展される。もう一度行きたい。
15日 数寄者 益田鈍翁―心づくしの茶人(後期) @畠山記念館
15日 やきものに親しむVI 陶磁の東西交流 ―景徳鎮・柿右衛門・古伊万里からデルフト・マイセン― @出光美術館
22日 殉教者とその時代展 @日本二十六聖人記念館
22日 バチカンの至宝とキリシタン文化 ローマ・長崎 信仰の証― @長崎歴史文化博物館
22日 彫刻家 舟越保武 -かたちに込める祈り‐ @長崎県美術館
23日 中国清代の茶道具展 北京故宮博物院提供 @中国歴代博物館(長崎孔子廟)
23日 孔子廟・中国歴代博物館所蔵品展 @中国歴代博物館(長崎孔子廟)
29日 没後40年 レオナール・フジタ展 @上野の森美術館
30日 平常展 東京国立博物館
企画展示 特集陳列「装飾料紙と鑑賞料紙」
国宝 古今和歌集(元永本)
重文 松浦宮物語
など
浮世絵 忠臣蔵特集。葛飾北斎、歌川国芳の仮名手本忠臣蔵のシリーズに仮名手本忠臣蔵の見立て絵。
七段目は、由良之助は仇討ちを忘れてしまったかのように祇園で放蕩に明け暮れる場面。
歓々楼遊興 鳥居清長筆 A-10569-798,799,800
由良之助一力にて遊興の図 窪俊満筆 A-10569-341,342 の2図は目隠しをする由良之助
忠臣蔵七段目 礒田湖龍斎筆 A-10569-3620 は、由良之助は密書を読むが、お軽と縁の下に隠れていた九太夫に盗み見されてしまう。ところを描く
30日 開館30周年記念特別展 「近世初期風俗画 躍動と快楽」@たばこと塩の博物館
重文 洛中洛外図(歴博甲本); 鴨川西側のみが描かれているのでしょうか。
テレビ
15日 「須賀敦子 静かなる魂の旅 最終話 ローマからナポリの果てに」BS-5
http://www.bs-asahi.co.jp/italy_03/staff.html
須賀敦子さんは、自由と孤独を愛した人だと感じた。林和靖か陶淵明か。
16日 NHKハイビジョン特集「西本願寺~桃山の美と王朝の雅(みやび)~」(再放送)
西本願寺のお宝はめったに公開されることはない、ましてや、書院の内部など。渡辺了慶による白書院の障壁画。欄間もすばらしい、黒書院の障壁画は狩野探幽など。黒書院は、創建当時は白黒のモノトーンのシックな風情だったのではと思える。白書院、黒書院とも良如が造営した。良如は、桂離宮を造営したことで有名な八条宮智仁親王とも親交があったようで、八条宮智仁親王のサロンを描いた巻物が一瞬映った。本阿弥光悦・池坊専好・狩野探幽が控えていた。飛雲閣(飛雲閣は、金閣&銀閣と共に、京都三名閣だそうだ)の2層の板戸に三十六歌仙が描かれていた。そして、最後にお待ちかねの三十六人家集。花鳥虫などの下絵の描かれた料紙の映像が美しい。1549年に証如証人が下賜された宝物(証如証人には広沢切、栄花物語40巻なども下賜された)。国宝「熊野懐紙(かいし)」、石山戦争和睦の際信長から贈られた「一文字茶碗」なども紹介された。2011(平成23)年4月から2012(平成24)年1月まで、親鸞聖人750回大遠忌が執り行われるとのこと。そのために御影堂は、現在「寛政の大修復」寛政12年(1800年)以来2回目の「平成大修復」(1999年 - 2008年12月)を行っている。
展覧会
奥村土牛の作品展だった。
初期の農村風景を描いていた頃は天才的だった。山種の重文2点以降はやはり写実のみであまり面白くない。
結局三回通った。第五期に新規にお目見えの作品にやはり目が行った。
寸松庵色紙(伝紀貫之)
石山切(藤原定信)〔重要美術品〕
熊野懐紙(藤原定家)
佐竹本三十六歌仙絵切 源信明(伝藤原良経)〔重要文化財〕
上畳本三十六歌仙絵切 藤原兼輔(伝藤原為家)〔重要文化財〕
佐竹本三十六歌仙絵切の断簡の際の値段と所蔵先を書いた添え状も展示。これは面白い。
紫式部日記絵詞断簡(旧森川家本 三段目) ついに拝見しました。三井記念美術館は鈍翁が森川如春庵から無理やり手に入れたこの断簡を、源氏物語千年の十一月一日に(東京国立博物館から借りだして)三井記念美術館に展示したかった。そのための企画のような気もしてきましたが、それはさておき、この三段目、とても判りやすく自然と心休まる断簡で大変魅力的だった。思わず見とれた。
2008年11月4日から10日
@日本橋三越本店 6階美術画廊
十六代 大西 清右衛門。昭和36年生まれ。十六代 清右衛門を襲名後、千家十職の釜師として代々の伝統を受け継ぐ。本展では、各御家元御好の釜を中心に水指・花入・蓋置・火箸など新作約60点を出品。
花瓶は、百万はしないが、お釜は制作に手間がかかるためか、いいお値段。
池口 史子(ちかこ)《ワイン色のセーター》2002~2003年 など
渋谷区在住。堺屋太一夫人とは初めて知った。
古伊万里の染付に目を見張る。
重文 洛中洛外図(歴博D本)
観能図(神戸市立博物館蔵)
遊楽人物図屏風(細見美術館)
江戸名所遊楽図(細見美術館)
などを拝見。洛中洛外図(歴博D本)は楽しめた。前期を見逃したが残念。18日から30日は展示替えで洛中洛外図(歴博甲本)が出展される。もう一度行きたい。
企画展示 特集陳列「装飾料紙と鑑賞料紙」
国宝 古今和歌集(元永本)
重文 松浦宮物語
など
浮世絵 忠臣蔵特集。葛飾北斎、歌川国芳の仮名手本忠臣蔵のシリーズに仮名手本忠臣蔵の見立て絵。
七段目は、由良之助は仇討ちを忘れてしまったかのように祇園で放蕩に明け暮れる場面。
歓々楼遊興 鳥居清長筆 A-10569-798,799,800
由良之助一力にて遊興の図 窪俊満筆 A-10569-341,342 の2図は目隠しをする由良之助
忠臣蔵七段目 礒田湖龍斎筆 A-10569-3620 は、由良之助は密書を読むが、お軽と縁の下に隠れていた九太夫に盗み見されてしまう。ところを描く
重文 洛中洛外図(歴博甲本); 鴨川西側のみが描かれているのでしょうか。
テレビ
http://www.bs-asahi.co.jp/italy_03/staff.html
須賀敦子さんは、自由と孤独を愛した人だと感じた。林和靖か陶淵明か。
西本願寺のお宝はめったに公開されることはない、ましてや、書院の内部など。渡辺了慶による白書院の障壁画。欄間もすばらしい、黒書院の障壁画は狩野探幽など。黒書院は、創建当時は白黒のモノトーンのシックな風情だったのではと思える。白書院、黒書院とも良如が造営した。良如は、桂離宮を造営したことで有名な八条宮智仁親王とも親交があったようで、八条宮智仁親王のサロンを描いた巻物が一瞬映った。本阿弥光悦・池坊専好・狩野探幽が控えていた。飛雲閣(飛雲閣は、金閣&銀閣と共に、京都三名閣だそうだ)の2層の板戸に三十六歌仙が描かれていた。そして、最後にお待ちかねの三十六人家集。花鳥虫などの下絵の描かれた料紙の映像が美しい。1549年に証如証人が下賜された宝物(証如証人には広沢切、栄花物語40巻なども下賜された)。国宝「熊野懐紙(かいし)」、石山戦争和睦の際信長から贈られた「一文字茶碗」なども紹介された。2011(平成23)年4月から2012(平成24)年1月まで、親鸞聖人750回大遠忌が執り行われるとのこと。そのために御影堂は、現在「寛政の大修復」寛政12年(1800年)以来2回目の「平成大修復」(1999年 - 2008年12月)を行っている。