東京から新大阪のへの新幹線にて詠む。
雲隠れ富士の高嶺は望めずも雪飛ぶ関みて冬旅気分
兵も雪の下に夢見るかゆるゆる走る窓の外にて
翌日、新大阪から東京への新幹線にて詠む。
魁夷のよう雪山白樹の関ヶ原、不二の雄姿にシャッター音
雲隠れ富士の高嶺は望めずも雪飛ぶ関みて冬旅気分
兵も雪の下に夢見るかゆるゆる走る窓の外にて
翌日、新大阪から東京への新幹線にて詠む。
魁夷のよう雪山白樹の関ヶ原、不二の雄姿にシャッター音
桃山時代、武将で茶人、かつ作陶も行った一人の人物がいました。その名は上田宗箇(1563-1650)。秀吉の側近大名として仕え、武士として一番槍にこだわって勇名を馳せ、関ヶ原の合戦後、広島に移封した縁戚の浅野家で一万七千石の客分として過ごしました。
一方、時の天下一宗匠 古田織部の直弟子として茶の湯に深く傾倒し、共に武家の茶に相応しい価値観の創造に努め、今日まで続く上田宗箇流茶道の礎を築きました。宗箇は、利休の一切をそぎ落とした「わび」と、織部の多様な「へうげ」の世界を融合させ、自らの茶道具の美意識を「ウツクシキ」という言葉で語っています。
本展は生誕450年を記念し、武将茶人・上田宗箇の美意識の真髄に迫ります。自作の赤楽茶碗 銘「さても」や大坂夏の陣の行軍中に削った竹茶杓 銘「敵がくれ」のほか、秀吉・織部・家康などとの親交を示す上田家伝来の歴史資料や茶道具の名品約150点を展観。また、かつて広島城内にあった上田家上屋敷の茶室「遠鐘」や鎖の間を再現し、日本文化史上、最も華やかであった桃山の「ウツクシキ」武家茶の世界を紹介します。