先日、家族でキャンプに行く途中の車内での話題
「角砂糖って最近見ないよね」
「昔はよく喫茶店に行けばあったけど...」
たぶん、車中で聴いていた「襟裳岬」
https://www.youtube.com/watch?v=Se-qP1L2zOU
『君は二杯目だったね
コーヒーカップに角砂糖一つだったよね』
の歌詞から疑問に思ったのかもしれない。
(小学3年生の子供が乗っている車だがBGMはがっつり昭和である)
「それにしても、なんで角砂糖ってあったのだろう?
だって、甘くする分量がかってに決めれれるって...」
「多分、コーヒーや紅茶を飲む文化がまだなかった頃に出来たのでは?
どれくらいの砂糖を入れて良いか分からないから、目安として...」
ありそうな話である。
調べると日本で最初に角砂糖を作ったのは1908年松江春次という方で
あるらしい。 松江さんは旧会津藩士の次男、大日本製糖に入社後
ルイジアナ州立大学で修士号を取り全米各地の製糖技術を学んだとある。
では、角砂糖は既に海外のどこかであったのか?
もう少し調べると
世界初の角砂糖は1843年に現在のチェコ東部・モラヴィア地方のダチツェ村で砂糖精製工場を経営していたヤクブ・クリシュトフ・ラド氏により商品化されたとあった。
角砂糖1つはティースプーン1杯と同じ3~4グラム。
グラムを図る必要がなく便利だから...が角砂糖が広まった理由のようです。
前書きはここまで
本題は「角砂糖」を歌詞に使った曲の紹介です。
●「そばかす」:JUDY AND MARY
https://www.youtube.com/watch?v=8iSG4jIUkcU
『ヘビー級の恋はみごとに
角砂糖と一緒に溶けた』
「角砂糖」は“あっという間に溶けて消えてしまうもの”の例えであるようです。
●「himawari」:Mr.Children
https://www.youtube.com/watch?v=_kXE9FHQy9E
『思い出の角砂糖を涙が溶かしちゃわないように』
「角砂糖」はやはり溶けやすい はかない存在のようだ
●「アリよさらば」:矢沢栄吉
https://www.youtube.com/watch?v=ZbEW0ZAZbVA
『人の群れが運んでいる“happiness”
ちっぽな角砂糖を探している蟻のようだ』
この場合の角砂糖は「甘いもの=幸せ」
でも蟻のように皆で運ぶなんて俺は嫌だぜ!
俺が探している幸せは角砂糖のようにちっぽけではないし
俺の幸せは俺一人で見つけるぜ!
って感じかな?
最近の曲では
●「ボブディランは返さない」:欅坂46
https://www.youtube.com/watch?v=LHArWcFSB2Q
『黄昏色のカップの底に
溶けないままの恋の角砂糖』
もう終わって良いはずの恋
借りていたボブディランのCDが返せないのは
まだあなたの事が好きだから
この恋は本当は角砂糖のように
すぐに消えてしまうはずだったのに
何故なのか、なかなか溶けはしない…
こんな感じであろうか? ずいぶん昭和チックだな!
あっそうか、作詞は秋元さんでしたね
最後は
●「一杯のコーヒーから」:霧島昇・ミスコロムビア
https://www.youtube.com/watch?v=nz-UNcT-W7E
『一杯のコーヒーから 小鳥さえずる春も来る
今宵二人のほろ苦さ 角砂糖2ついれましょか
月の出ぬ間に 冷えぬ間に』
これが本来の角砂糖の使われ方であるような!
作曲した服部良一は酒好きのビール党で、当初この曲のタイトルは「一杯のビールから」だったらしい。
ところが作詞した藤浦洸は、お酒が飲めないコーヒー党。
そこで、お酒の飲めない藤浦は「一杯のコーヒーから」に直してしまったのだとさ。
それにしても、なんとも言えないお洒落で艶っぽい歌ですな。
『角砂糖』にまつわる曲 結構あった。