いびきがうるさいわよ!
とか
「あれ、今、呼吸とまったんじゃないの?」
って言われた事がある人いませんか?
そんな方は是非一度、睡眠障害を診断する検査を受けてみてください。
前回は簡易な検査「スクリーニング検査」を書きましたが
いびきにご注意! - . (goo.ne.jp)
今回はそれよりもさらに精密な検査「PSG検査」についてお話します。
ポリソムノグラフィ(PolySomnoGraphy)
略してPSG検査とは
脳波、眼球運動および、 呼吸、動脈血酸素飽和度(SpO2)
いびき、体位、体動などの生体現象を同時記録することで
睡眠時の障害がいつ、どの位起こっているかを測定する検査です。
以前は病院に1泊して計測していたようですが、最近では簡易な装置一式を
自宅に持ちかえり、自分で装着して1番眠ればOK.
非常に簡単です。
装置をそのまま、宅配便で送り返し、2週間後に結果を聞きに病院へ行くだけ。
まあ、仰々しい機械を頭や身体に装着するのはちょっと大変だったけど
結果はと言うと
じゃーん!
26.9点でした
ってなんのことか分かりませんよね。
この点数AHI(無呼吸低呼吸指数)が1時間当たり何回起きているかの数になります。
この回数が30回以上あると重症、即CPAPの治療器を付けなさい!
って事になる。
16回か29回までは中等症
「まあ、CPAPを装着して毎日寝なくても良いかな。
でも、出来れば装着して重度になる前に睡眠障害を除く処置をした方が良いんじゃないですか」
って所です。
この検査、やはり精密検査だけあって私にはとても参考になりました。
まず、深い睡眠がこの精密検査時にはまるで取れていなかったって事。
この「N3」(ノンレム睡眠の3段階目)が深い睡眠こ事ですが
この日のN3haたったの4分 全体の睡眠時間の0.8%しかない。
通常値は全体の睡眠の1.7%から29.4.%位。
↑
この”ちょこんと窪んでいる箇所が深い睡眠の時
この日の私のFITBITでの計測では
深い睡眠は1時間10分 全体の睡眠時間の13%も取れている事になる。
まあ、Fitbitは心拍数、体動、(酸素飽和度も測定しているようだが)
のみでの測定。
それに比べPSG検査は脳波を元に計測しているので、こちらが正解であると思われます。
(まあ、どんなに深い睡眠が少なくても日中の生活に支障がなければ何の問題もありませんけどね)
更には”いびき”の計測
デシベル(db)単位で計測されている。
この”いびき”通常では60dbだと”うるさい”と判定されるらしい。
ちなみに騒音の基準はだいたい
こんな感じ
60デシベルは走行中の自動車内位の音のようだ。
これが私の場合
65デシベルを超えた”いびき”が何度か計測させているようだ。
(65db 以上はこの表には書かれていないようだが)
上の表でも”70db”はセミの鳴き声を直近で聞くくらいとあるので
これは相当な大きさであると予想される。
妻や息子をすまん!
父さんは毎晩、セミの鳴き声を夜中に聞かせていたようだ....
さて、この”いびき”途中で音が消えている箇所がある
↑ ↑ ↑
この↑の三か所 ① ② ③
この時の頭の位置も計測されている。
①と③が左を向いていた
②が右
よく、仰向けでなく横向に寝るといびきは治まるといいますが
確かにそのようです。
さて、ここからが本題
”いびき” ”脈拍” ”気流”(鼻に装着した管で計測) ”SP02(酸素飽和度)
この4点でAHI(低呼吸、無呼吸)の頻度が分かります。
ちょっと見にくいですがまずは”気流”に注目
通常、ちゃんと息をしていれば”気流”の波線は綺麗に上下に振れる
ところが②のように上下に揺れる振れ幅が小さいって事は
その時間帯は「低呼吸」であるって事
更に①時点ではほどんど上下に振れていない
=この間は呼吸をしていない(無呼吸)であると分かります。
①の無呼吸時には”いびき”の音も全く計測されていないのも見えますよね。
そして最後に酸素飽和度
①の無呼吸になってからどんどん酸素飽和度の値が下降しているのが見れます
(③のグレーの部分がそうです)
分かりました?
無呼吸になる→血中の酸素飽和度が下がる
一番ひどい時はこの酸素飽和度が90%まで低下して時もある。
健康な人の血中の酸素飽和度は98%くらい。
だが、90%以下になると生命を維持するのに必要な酸素が体に入っておらず、危険な状態と言われている。
この低呼吸・無呼吸の回数が私の場合 1時間当たり平均すると26.9回あったって事です。
仰向けに寝ている時だけで計測すると30回/時の時もあるようでした。
お医者さん曰く
「どうします、三原さん?」
「CPAP治療?」
私 即答で
「先生、CPAP よろしくお願いします」
となりました。
もちろんCPAPは睡眠時の無呼吸を強制的に空気を鼻から入れることで防ぐ
ためだけ。
根本の治療(低呼吸、無呼吸、いびきを無くす)ことは出来ません。
この治療には喉回りの筋肉の強化、体脂肪を落とす、更には私の場合
左の鼻腔が湾曲しているため、こちらからの空気の吸入がどうしても悪い。
この治療も必要となります。
CPAPはあくまでも上記の治療、強化を進める間の時間繋ぎとなります。
「”いびき”がひどいわよ!」って言われた方
睡眠時無呼吸による日中の活動低下や事故を未然に防ぐためにも
是非一度 スクリーニング検査から始めてみてください。
上記のお話はYoutubeでも
良質な睡眠を一人でも多くの方に!
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