睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人が行う治療がCPAP(持続式陽圧呼吸療法)
SASの人は喉のやわらかい組織(舌とか)が口の奥に落ち込み、気道が狭くなっています。
その狭くなった気道に空気が通ると、まわりの組織が振動し”いびき”となる。
さらにその軌道が完全に狭くなってしまうと無呼吸状態となってしまう。
「あれ? 呼吸してないかも。。」
この無呼吸の状態を改善するのがCPAPです。
鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、ある一定の圧力を気道にかける。 その風圧により喉の中にスペースが確保され、やわらかい組織を強制的に押し開く事で鼻でスムースに呼吸をすることを助ける装置です。
現在私が使っている装置はこれ
「フクダ電子」さんという会社からレンタルをしています。
これ以外にもCPAPの装置はいろいろな会社から出されているので、お医者さんによっては違う機械を勧められる事もあると思います。
まあ大体は同じような動作をするはずなので、「これから使ってみようかな?」って人は是非参考にしてください。
装着するとこんな感じ
ちょっとガスマスクみたいな、
いや、あの人の方が近いかも。。。。
ダースベイダー卿だ!
ダースベイダーはオビ=ワン・ケノービとの決闘で全身に火傷を負い
サイボーグ化されたため生命維持装置と連動したマスクを装着しているが、
SAS患者にとってのCPAPも同じように「無呼吸」状態を防ぐ一種の生命維持装置とも言えるのかも。
このCPAP、ダースベイダーのマスクに劣らず、とっても優れた機械です。
まずは装着すると私の呼吸を感知して勝手に動作を始める。
そして、装置を外してしばらくすると、それも感知して勝手に止まるようになっている。
鼻に装着している時は音はそうしないのですが、一旦外すと結構な音がします。 だから夜中にトイレに行く時に外したら勝手に止まってくれるのは、
同じ寝室に寝ている家族にも優しいはず。
ちなみにこの機械は毎日、通信で病院にデータまで送ってくれるらしい。
(次回の外来時にそのデータを見せてもらおうっと)
若干違和感を感じているのは寝返りがうちづらい。
頭についているバンドが気になるのと、横を向いて寝ると鼻に付けている箇所が若干ずれて空気の漏れる音とその風で目が覚めてしまうことも。
まあ、慣れだと思うけどね。
もう一つ気になる点がある。
鼻から空気が自動的に入ってくるのだが、間違って口を開けると物凄い勢いで
口から出てしまう。
まるでゴジラが火を吐く勢いで。。。
普通、鼻から息を吸って口から吐く事もあるのだが、その時は鼻から吸って一旦、吸うのを止めてから口から息を吐く。
CPAPは、ず~っと空気が鼻から入ってくるので一旦吸うのを止めるという動作が出来ないためだと思う。
従ってCPAPを装着している時はオール鼻呼吸で。
さらには、口を開けてはいけない。
(だっていきなり口から「シュー―!」って空気が出てくるからね)
そのために私は「口テープ」なる物を購入し、就寝時には使用しています。
これ結構優れもの。
「こんなテープ、夜中に勝手に取れちゃうよ」って思っていたけど、案外強力で大抵が朝までバッチリ口を止めています。
CPAPを無意識に外すことはあってもこの口テープを外す事は滅多にありません。 このテープだけでも口呼吸でなく鼻呼吸を促すため”いびき”や”無呼吸”を
予防するには効果があるかもしれませんね。
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良質な睡眠を一人でも多くの方に!
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