赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

選挙予測(4) 民進党の生きる道 コラム(163)

2016-04-13 00:00:00 | 政治見解




コラム(163):選挙予測(4) 民進党の生きる道


(つづき)

アンチテーゼだけでは限界

民進党は新しく看板を掲げ直したばかりですが最初から国民に突き放されている印象を受けます。民進党の安倍政権への憎しみを中心としたアンチテーゼだけで進もうとしているからです。

現在の国際環境の中で、安全保障議論を排除する考えは、他国による我が国への侵略を助長させることになります。

民進党は、国民の平和と安心・安全を守るために整備した安保法制を「安倍政権憎し」の感情で全否定しようとしていますが、その行為が国民の目には「国民の平和と安心安全を守らない民進党」と映っているのです。民進党はそれに気づかない限り支持率が上がることはありません。

同様に、改憲に対しても岡田氏は「安倍政権は9条を変えようとしている。それでいいのか」と叫んでいますが、大局を見失い結果として日本の危機を増大させる原因をつくり出していることを認識しなければならないと思います。


民進党の生き残る道

当ブログでの選挙予測では民進党は壊滅的な結果となりましたが、民進党の起死回生の道が閉ざされたわけではありません。

民進党は、与野党の立場を超えて日本の将来について研究していこうという前向きな姿勢を示すことで国民の期待が高まるはずです。

胸襟を開き、「国民の幸福のために良いものであれば政府案でも積極的に支持し、自分たちの研究内容も惜しみなく提供し、与野党共同で政策検討をする場を積極的に作る」と宣言してみてはいかがでしょうか。こうして、はじめて国民の共感を得られるのではないかと思います。


自分たちの自我(エゴ)を捨て、本気で国民の幸福のために政治をする姿勢を示していくことこそ、国民とともに進む民進党の生き残る道だと思います。日本人としての自覚をもって明日の日本の歩むべき道を示すことができたとき、国民に支持される民進党としての未来が開けるのではないでしょうか。


(了)


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