赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

北方領土問題を煽る評論家 current topics(219)

2016-12-16 20:40:56 | 政治見解



current topics(219):
北方領土問題を煽る評論家



領土問題は平和的な交渉では解決しにくいものです。

アメリカによる沖縄返還などは奇跡的な出来事で、
力で現状変更を試みるロシアや中国に物事の道理を納得させるのは至難の業です。

国際政治の流れと交渉相手の国の実情を見ながら、タフな精神力と粘り強い交渉が必要です。


今回、安倍総理とプーチン大統領の首脳会談では、領土問題が解決しなかったことで、
一部の評論家やマスコミが「安倍総理の失敗」と断じているのは不可解です。


むしろ、歯舞・色丹の返還のためだけに、
安易に日露平和条約締結で妥協しなかった安倍総理の手腕に注目すべきだと思います。

安易な妥協よりも、経済協力を通してロシアに日本との真の友好が最良の選択であることを理解させ、
固有の領土である北方全島の返還をしてもらうことが必要なはずです。


批判ばかり言い続ける人たちは、安倍総理に「こういう交渉をしてほしい」と要望してきたことはありません。

政治家は、国民の財産と生命を背負って命がけの交渉をしているのですが、
評論家はそのときの感情や思い付きでいろいろ言っているだけです。

評論家の言葉に重みがないのはそこに問題があるのです。


これに便乗しているのが一部マスコミで、不動な人気の安倍総理の足を引っ張ろうとしています。
捻じ曲げた報道を繰り返す事で、日本を破壊したい潜在願望を国民に印象付けようとしています。


また、評論家の主張のような「領土問題の解決」には、実は戦争をするしかありません。
要は、「力の信仰」を持っているロシアから領土を奪還するには、軍事力に頼らざるを得ないのです。

口先だけで領土問題を論ずる人たちこそ、平和の対極側に存在します。

彼らの論説を真に受けると、平和と安全が失われてしまうことを強く認識していただきたいと思います。


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