赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

コロナ禍で見える間違った公平と平等 コラム(356)

2021-05-15 18:27:55 | 政治見解



コラム(356):
コロナ禍で見える間違った公平と平等


扇動的な報道が模倣を生む

ワクチン接種の騒動に対してタゴリヒメさんからご意見をいただきましたのでお伝えします。


最近、ワクチンの奪い合いの様子を、テレビ・マスコミがこぞってニュースにしていますが、情けなくなります。ワクチンを求めて恥も外聞も無く自分欲を丸出しにしている姿を見ているとまるで蟻地獄のようです。

例えば、高齢者の予約を家族全員でしたり、昼間繋がらないので夜中に電話したり、市長が会社社長を優先させる手配をしたり、逆に、市長や職員が先に接種したとことを周りが攻撃したりと、こんな事が日本中で毎日起きています。あまりにも醜いです。


メディアの報道では、「人より先に自分が助かりたい」という利己的な振る舞いをしている人を数多く取り上げます。実はコロナ禍で人間の欲望を増幅させ、品性を貶めているのはメディアそのものではないでしょうか。

メディアが扇動的な報道をすることで、タゴリヒメさんがご指摘の蟻地獄を模倣する人が出てくるのは必然だと思います。

むしろメディアはさまざまな局面で互いに助け合って生きている人々の姿や、弱い立場の人を支えている人たちにスポットをあて、人の持つ美徳を引き出していただきたいものだと思います。

これが報道機関の本来の姿勢ではないでしょうか。


一律平等ではなく機会の平等を

メディアは平等と公平の本当の違いが分かっていません。戦後の教育現場は、何事もみんな一律でなければならい、平等でなければならないとの考え方にとらわれすぎいています。

最近の朝日新聞には コロナワクチンを幾人かの首長が接種したことを取り上げ

「次々と発覚した自治体トップらの『優先接種』。首長はどう説明したのか。その説明は国が示す基準に照らして公正といえるのか。掘り下げてみた」と論じながら「やましさ疑われてもしかたがない」と読者を批判に導いています。

この問題に対して友人から以下のメールをいただきました。


ワクチンをめぐる醜い争いが目につきます。市長さんや首長が先に接種したと言って朝日新聞が批判しています。ワクチンの是非はともかく、緊急時に指揮を取る人が先に接種するのは当たり前だろうと思います。朝日新聞は何が不満なのでしょうか?

しかも、なんでも一律に配ればよいとか、みんな同じ日にやらなくちゃいけないとか、都会も離れ小島も同じようにやらなければいけないなど、常軌を逸しています。離れ小島や田舎の山村など感染リスクの低い場所などワクチン不要です。朝日新聞が騒ぎ、立憲民主党や共産党がそれに追随しては不公平だとか差別だとか言います。



はき違えた「平等」を、経済、政治、社会で実現しようとすると、すべて同一でなければならなくなります。その結果、すべての自由は許されず、人びとの役割分担さえ不平等だとして社会は機能不全に陥ります。まして一人ひとりの人間は自己を表現することが出来ず大切な人間性を喪失させることになります。

そんな社会は独裁国家のトップ以外だれも望みはしません。

一律に平等を課するのではなく、誰にでも何度でもチャンスがある機会の平等、すなわち公平という考え方を導入して、個性豊かに自由に生き生きと暮らせる社会の実現を目指したいものです。

朝日新聞をはじめとするメディアや立憲民主党、共産党に連なる人たちは、捻じ曲げた「平等」という概念を脅迫のツールにして国家や社会を攻撃することをやめていただきたいと思います。



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