プーチンの末路 :230530情報
世界史の授業で必ず習う秦の始皇帝、中国の呼称チャイナやシナの語源ともなるほど有名ですが、「その秦の始皇帝とロシアのプーチン大統領があまりにも似ている」とのロシア研究の第一人者の記事に発見しました。
あまりに面白かったので引用させていただきます。
マンガ、アニメ、実写映画『キングダム』で注目されたのが、秦の始皇帝です。ところで皆さん、せっかくがんばって中国を統一した秦帝国。たった14年で滅びたことをご存知でしょうか?
始皇帝は中国を統一しましが、2世皇帝になったのが息子の胡亥(こがい)でした。胡亥の時代に、政治の実権を握ったのが、宦官の趙高という男です。
彼は、クーデターを画策するのですが、その前に「誰が敵で、誰が味方かみわけよう」と思いました。彼は、宮中に【 鹿 】を連れてきて、「珍しい【 馬 】が手に入りました」といって、皇帝胡亥に献上しました。
皇帝は驚き、「これは【 鹿 】だろう?」と尋ねます。趙高は、その場にいた臣下たちに、「これは、間違いなく【 馬 】だろう?」と尋ねます。ほとんどの臣下は、趙高を恐れ、黙っていました。趙高に取り入って出世したい人は、「あれは【 馬 】でございます!」といいました。
趙高を恐れない人は、「あれは【 鹿 】です」と正直にいいました。趙高は後日、「あれは【 鹿 】です」と正直に答えた臣下を皆殺しにしたとか。一説には、これが「馬鹿=バカ」の語源だそうです。
▼プーチン政権の馬と鹿
さて、現在のプーチン政権でも、同じようなことが起こっています。5月9日は、ロシアの対ドイツ戦勝記念日。プーチンは、赤の広場で演説しました。その中で、こんなことをいいました。
<今日、文明は再び重要な転換点を迎えている。祖国に対して再び真の戦争を仕掛けられたが、我々は国際テロを撃退し、ドンバスの住民を守り、安全を確保した。>
この演説、おかしな点があることに気がつきましたか?
そう、<祖国に対して再び真の戦争を仕掛けられた>という部分です。これ、【 大ウソ 】ですよね。確かに、ナポレオンやヒトラーは、ロシアとソ連を先制攻撃しました。しかし、ウクライナはロシアに戦争を仕掛けていません。先に攻めたのは、ロシアです。
実に興味深いです。こういう大ウソを、全世界に向けて、堂々と演説するのです。今のプーチンは、秦帝国を滅ぼした宦官の趙高と同じです。戦争が起こっているので、「戦争が終わってほしい」とSNSに投稿すれば、逮捕されます。最長禁錮15年の実刑になります。戦争ではなく、「特別軍事作戦」といわないとダメなのです。
ちなみに、気づいたでしょうか?
プーチン自身も、<祖国に対して再び真の【 戦争 】を仕掛けられた>といっている。本来なら、プーチンは逮捕され、禁固15年の刑になるはずです。しかし、彼は、法を超越した存在なので、何をしても大丈夫なのです。
ロシアがウクライナを侵略した。(鹿)
しかし、プーチンは、「欧米やウクライナが戦争を始めた(馬)という。戦争が起こっている。(鹿)
しかも、戦争ではなく、特別軍事作戦(馬)といわなければならない。
こういう人物が治める国が、栄えるでしょうか?
私は、断言します。「鹿」を「馬」といわなければ逮捕されるような体制が長続きするはずがないと。私たちは、そう遠くない未来に、「プーチン体制の崩壊」を目撃することになるでしょう。
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