岸田首相のための「広島サミット」 :230526情報
広島サミット後の世論調査で岸田政権の支持率が高くなっています。メディアが広島サミットを「成功」と評価したからだと思いますが、これを国際政治学者はどう見ているのか、率直な意見を伺いました。
5月19日から21日、広島でサミットが開かれました。5月20日には、G7首脳会議の共同コミュニケ、首脳コミュニケというものが発表されましたが、何しろ66項目もあり、総花的なので、これ自体にはあまり意味がないと思います。
そこで、その前後の政治情勢というものも踏まえながら、狭義のサミットだけに焦点を絞るのではなく、サミットの表裏、前後の動きということを9つのポイントにまとめてみました。
(注:本ブログでは第1のポイントのみを記載しています。)
第1番目の意味として、今回の広島サミットは何と言っても岸田首相のための政治ショーであったということですね。
岸田さんサイドからすると、この政治ショーは大成功だったということになっています。日本のマスコミも盛り上げて、ウクライナのゼレンスキー大統領も来てロシア包囲網が再強化されたということで、そして広島の地ですから、核兵器拡散を防止するような、今のロシアに対する反対の声を共同で上げることができたと、大成功だったというイメージをつくっています。
私は全く成功とは思っていませんが、日本のマスコミ上では、そのような印象づくりに成功したということで、大衆の多くの人は騙されていると思います。
そのため、岸田さんサイドとしては、マスコミの協力も得ながら、印象作りを大衆向けに行ない、ある程度成功したというのは事実です。
これによって、経済状況を見ると株価も上昇しています。
これには外国からのご祝儀相場的な日本への投資というものもあるわけですが、グローバリストサイドから岸田さんへの応援という意味で、日本の株を上げているという側面があると思います。
そうすると岸田さんとしては、株価も上がってきて、政治ショーとしての広島サミットも成功したということで、日本の実体経済は良くないのですが、岸田首相としては、解散への自信を非常に深めたということだと思います。
結論としては、岸田さんが解散へのイニシアチブを発揮できる、その自信を深めたというのが、このサミットの一つの結果であるというふうに思います。
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