赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

③トランプ大統領就任演説——1月20日は米国民解放の日

2025-02-03 00:00:00 | 政治見解
③トランプ大統領就任演説
——1月20日は米国民解放の日



一昨日、昨日に引き続き、トランプ大統領の就任演説の内容について、国際政治学者の解説を、許可を得てお伝えします。


キリスト教+ユダヤ教的伝統の復活

大統領就任式の前後にキリスト教徒の各派とユダヤ教のお坊さんが出てきて、祈りを捧げられました。

そこで、キリスト教+ユダヤ教的伝統の復活重視ということが行なわれたと思います。プロテスタントの普通の牧師さんの他にカトリックの方、ユダヤ教の方とプロテスタントでも黒人教会の方は非常にエモーショナルなお祈りをするのです。アメリカで言うところの「Judeo-Christian traditional(ユダヤ教的・キリスト教的伝統)」の重視というものを前面に打ち出したと思います。

就任式に向かっていろいろな儀式があったのですが、特に私が印象深かったのは就任式前日のアーリントン墓地への献花式です。アーリントン墓地というのは国に命を捧げて亡くなった方たちが眠る場所ですから、そこに時間をかけて丁重なお参りもして献花式を行いました。

この時期のワシントンは非常に寒いですから、室内に会場を移したくらいです。そこで78歳の新大統領トランプはその寒さにもめげず、この献花式に臨んだのですが非常に荘重な雰囲気のある献花式でした。その辺りに2期目の政権に向かうトランプの決意が非常によく表れていたと思います。また、そこに古き良きアメリカの伝統の復活というものを見ることができました。



近代文明を救ったTrump2024の勝利

これは先ほど言ったマスクの言葉に戻りますけど、これは決して大袈裟ではありません。近代文明を救ったトランプ2024年の勝利だったと思います。

そして、Woke主義【※1】と言われるLGBTQや逆人種差別、CO2カルトといった全体主義からの解放がようやくできて、言論の自由が戻ってきました。

【※1】Woke主義:「Woke」は英語の「Wake(目を覚ます)」の過去分詞形で、人種やジェンダー問題など、さまざまな社会問題に強い関心を持ち、理解を示し、行動を起こす人のことを表します。Woke主義は、欧米を中心に使われており、リベラルな思考を持つ人を中心に支持されています。

はっきり言うと、グローバリズム全体主義が否定されて自由なアメリカが戻ってきたのです。それは要するに自由な世界が戻ってきたと言い換えてもいいと思います。

仮にトランプが2024年11月5日に負けていたらどうなったと思いますか?これは散々お話したことではありますが、まずは言論の自由がインターネット上もその他の部分でも厳しく制限したでしょう。

そして、ゲシュタポ政治の到来です。2020年に大統領選挙不正があったとか、あるいは2024年もあったと言うだけで逮捕されてしまいます。そして、インターネットも利用できなくなってしまうでしょう。インターネットも既存のメディアも政府の方針に従った言論しか出てこないという暗黒時代が訪れるのです。

ただし、世界で言論の自由を一番重んじる、あるいは自由という価値観を一番重んじているはずのアメリカが自由を否定してしまったら、自由のある場所が文明国になくなります。日本も「右へ習え」状態となるでしょう。実際に今の日本のマスコミはそのようになっているわけです。

そして、イーロン・マスクのXも取り上げられて、そこでも言論統制を行なわれる検閲社会が強まります。そしたら、個人の自由・人権や言論の自由を基盤に成立している近代のデモクラシーが全面的に否定されてしまうのです。

選挙をやっていても、言論統制された元での選挙であればデモクラシーとは言えません。そういう恐ろしい統制主義の時代が来ていたでしょう。アメリカで自由とデモクラシーが死んでしまえば大変なことになります。

既にヨーロッパでは死んでいるのです。そして、日本でも死に絶えてしまうでしょう。あと残っている大国はロシアやチャイナなどです。発展途上国のデモクラシーなどは非常に弱々しいものであって、そこに断固たる自由の原則に基づくデモクラシーは存在していません。



アメリカの言論の自由が死に絶えてしまったら、世界の言論の自由が死に絶えると言って良いでしょう。そうなると我々が信じているような近代の社会・文明は死に絶えてしまうわけです。それをギリギリのところで守ってくれました。これが2024年のアメリカ大統領選挙だったと思います。

これを歴史上で見ていくと、これからの100年後、200年後も歴史家は、そのように2024年のアメリカ大統領選挙を振り返るでしょう。100年後、200年後の歴史家は、必ずそういうことを書くはずです。それが100年後、200年後の常識になっていると思います。

我々は大変な歴史的瞬間に遭遇したということは十分過ぎるくらい心に刻んでおいてください。それとWokeと言われるLGBTQ、CO2カルトのカーボンニュートラルなどが、ヨーロッパは全体主義ですから生きています。それがグローバリズムというカルトであり、グローバリズムという全体主義です。これに支配されています。今の石破政権も日本の大手財界も全く同様です。

続く