③イスラエルとハマス――第三次世界大戦を企む勢力
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(続きです。激動の中東情勢について、国際政治学者の解説です。)
第3次世界大戦を仕掛けたい勢力がいるのですが、これを考えてみたいと思います。
ウクライナ戦争はどうやって起きたのか、思い出してください。もちろん、直接的にはロシアがウクライナを侵略したのですから、プーチンが始めたわけですが、当然その仕掛けがありました。これは英米がロシアに対してウクライナに侵攻するように先導してきたということは、繰り返して申し上げてきた通りです。
それで世界は三大勢力の確執によって動いていて、今の国際情勢というのは大きく言うと三つの力の三つ巴の闘争によって動いているというお話をしてきました。この図式を思い出してください。
民主的なナショナリストであるトランプのような流れと、一方で先進国の中にはこれに相反する反国家の市場原理主義的/無国籍企業的なグローバリストの流れがあります。アメリカではバイデンが、その流れです。この流れの一部の人たちが極左を応援しています。
極左団体というのもグローバリズムです。そして、民主的な国家を潰したいと思っています。無国籍企業的なグローバリストたちが反国家的な左翼の中でもテロリストも含む、アメリカで言えば「BLM」や「ANTIFA」などのテロをやる極左集団にお金を出して民主国家を潰すということをやらせているのです。彼らは共にグローバルリスト勢力であります。
それにもう一つの勢力が、プーチンや習近平の、わかりやすい独裁的なナショナリストであり、この3者が拮抗しながらお互いに戦っているという図式です。
まず、ウクライナ戦争というのは何かというのを再度考えてみましょう。
元々は寡頭制国家としてのウクライナは、オリガルヒが支配する国です。そこが仕掛けてプーチンと戦わせています。
プーチンがウクライナを侵略するように仕向けてきており、この戦争が始まった後に起きたことですが「ノルド・ストリーム」と言われる天然ガスパイプラインを破壊したのはアメリカを中心とする勢力だろうということは明確になってきました。
そして、ロシアのヨーロッパへの天然ガス輸出を阻み、ロシアを敵視してこの対立構造を作っていくために尖兵として利用されたのがウクライナです。
ウクライナ東部でロシア語を母国語とするような人たちが弾圧/抑圧されていたということは事実でしょう。それを口実としてプーチンは、ウクライナを侵攻したわけですけど、ノルド・ストリーム1が機能して、2が完成してもどうしても使わせないと言ってロシアを敵視していました。
トランプはロシアと緊密だったという、ありもしない話を捏造して潰そうとしたくらいです。戦場としてウクライナは利用されてしまったと言っても良いでしょう。トランプはウクライナ支持すると言っても消極的な支持しかしていません。
グローバリストは武器を供与して積極的に戦争をやらせています。ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相は、先日のインタビューを受けて「ウクライナ戦争を停戦にさせるのは簡単です。トランプが大統領になったらすぐに停戦になります」と言っていて、彼が仲介人として間に立って、すぐに停戦になると言ったのです。トランプはアメリカがウクライナに武器を供与して、無制限に戦争をやらせるという政策はとらないということです。
トランプは東部ウクライナにおけるロシア人弾圧の問題を認識しています。だからと言って隣の国の人に向かって軍隊を進めて侵略していいのかというと、これは全く別問題です。それはプーチンが悪いに決まっているのですが、そういう仕掛けが裏ではありました。
これに関してエネルギー政策的に言うとバイデン政権は原発推進派ですから、安い天然ガスが入ってきたらフランスの原発も含めて、ヨーロッパの原発は全部廃業になってしまいます。それはどうしても嫌だったのでしょう。ロシアの影響力を排除したいという考え方があったということです。反国家的グローバルリストの正体は何なのかというお話をしてきました。これは極左と連携している無国籍企業グローバリストです。
金融資本も無国籍企業的ですけれども、今や通信資本、インターネットを牛耳っているようなトップのハイテク企業も無国籍企業です。国籍がないような活動をしてマーケットだけがあればいい、逆に国家は税金を無理やり取ったり規制したりするから嫌だという考え方です。
代表的にはジョージ・ソロスが同様の考え方を持っています。この無国籍グローバルリストの中心というのは英国守旧派です。英国守旧派はタックスヘイブンネットワークを守る存在でもあります。この英国守旧派の仕掛けとしての戦争というのが、ウクライナ戦争を見ていると非常に明確です。
イギリスのジョンソン元首相は現役のときに、2022年3月から4月にかけて和平の雰囲気がウクライナとロシアの間で出てきたときに、キーウに自ら乗り込んで、兵器を更に供与するからウクライナに頑張って戦いなさいと言って和平の奇遇を潰してしまいました。
これを自ら率先してやったのがジョンソン元首相だったのです。彼がなぜやったかというと国際的に平和になってノーマルな国際関係になると、今まで進んできたタックスヘイブンを潰して利用できなくしようという、正常な国家経済の動きが国際的にうまくいってしまうからです。
逆に戦争をやっている限りはタックスヘイブンから栄えることができます。または戦争をやることによって無国籍的な大企業が儲けることができるということです。これは兵器を作っている兵器産業が儲けるという話だけではありません。兵器産業もある程度は儲かりますが、戦争が終わったら儲からなくなってしまいます。おそらく大不況になるでしょう。
金融資本や通信資本は国際政治を動かすだけで大きくお金儲けができます。この英国守旧派はタックスヘイブンによって自分たちの利権を守っています。そして、世界中の無国籍企業や富裕層の人たちをタックスヘイブンに取り込んで、そこでその人たちの秘密を掴んで、その極秘情報を使いながら自由にコントロールしていくのです。
例えば、個人的なスキャンダルなども関わってきます。英国の庶民とは関係ありません。英国のオールドエスタブリッシュメント=旧植民地利権を持つ守旧派の人たちが戦争を仕掛ける存在です。戦争があった方が良いと思っていて、米ソ冷戦の頃の狭間でタックスヘイブンが生まれて栄えていきました。
要するに、こういう対立構造があった方が良くて、ソ連もアメリカ側も使っているし、戦争をやるためには裏金が必要となってきます。そして、公的な国家と国家の平和な関係で、お互いに脱税を取り締まりましょうというネットワークが機能しなくなってしまうのです。グローバリストの人たちは機能させたくない側であります。そういう意味で、戦争を次から次に仕掛けてくるということです。
現在で言うと、ウクライナ戦争を仕掛けました。ロシアを敵にして、できれば米露戦争に発展させようとしたのでしょう。そしたらスイスも含めた至るところで締め上げられてきたタックスヘブンのネットワークが復活してしまいます。ところがロシア有利、ウクライナ不利の形で収束へ向かっているのです。
そうすると他にも火種になるような土地があります。地域紛争の火種となるのは台湾です。チャイナに台湾を攻めさせたら米中戦争になってしまいます。それからアルメニアとアゼルバイジャン紛争もエスカレートすると米露戦争になる危険性があるのです。
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