赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

コラム(17)  国会中継で見える民主党の欺瞞性

2015-07-29 00:00:00 | 政治見解


コラム(17):国会中継で見える民主党の欺瞞性 

参議院の安全保障特別委員会が始まりました。

自民党の佐藤正久氏を質疑はわかりやすく、危機の実態が国民によく理解されたと思います。

午後に入り、民主党からは福山哲郎氏をはじめ4名が質疑に立ちました。本質的な議論を期待して観ていたのですが結局、重箱の隅をつつくばかりで、これではテレビの前の視聴者がチャンネルを変える原因になっただけのような印象でした。


民主党に手詰まり感

民主党の基本戦術は、「安保法制は憲法違反だ」「だから廃案にすべきだ」ということですが、論理を突き詰めると、憲法を守ることが重要で国民の生命や財産は二の次ということになります。国民の平和や安全ではなく法理論ばかりです。つまり安保法制の一番肝心な部分を見落としているのです。

これでは、多くの国民がテレビ中継されるたびに、国民をないがしろにしている民主党の姿勢を見抜くことになります。


選挙対策のためのパフーマンスはいらない

民主党の1番手の福山哲郎氏は、内閣法制局長官に激高しながら辞任を迫りました。仲間内からは「よくやった」と言われるかもしれませんが、国民の目線からは、尊大で失礼な印象を与えたと思われます。

2番手の小川敏夫氏はフジテレビでの安倍総理の発言を取り上げ、安保法制を「違憲」に導こうとしていました。

3番手の大塚耕平氏の質疑は「他国に対して戦争を仕掛けるのが安保法制である」との見解を主張しているだけで、精神の歪みを感じさせる異常なものでした。

4番手の大野元裕氏は集団的自衛権の行使に賛成しているメンバーの一人ですが、中東の専門家なので専門分野から安保法制の評価をすべきだったと思います。民主党の中ではまともな議論を進めようとした唯一の人であったと思います。


国民無視の民主党

国民にとって安保法制の議論が分かりづらい理由は、言葉尻をあげつらう議論展開にあることが明らかになった国会中継でした。テレビの前の多くの国民もそう感じたはずです。民主党の致命的な欠陥は、実は「国民不在の欺瞞性」にあると理解した方がいいのではないかと思います。



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