Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

科学博物館で羽箒を鑑賞

2012年11月09日 00時00分54秒 | 美術館・博物館etc.
☆国立科学博物館 サイト
 企画展「鳥類の多様性」 ※12月9日(日)まで

先週の土曜日、トーハクに行ったついでに科博にも寄った。
「珍しい羽箒が展示されている」という噂だったので。

ちょうど「文化の日」で常設展は無料公開 ラッキー

鳥そのものには興味はなかったのだけど、珍しい鳥や馴染みのある鳥がたくさんいて面白かった。
卵の大きさもいろいろで。

羽箒はほんの一角。

まず野雁。

あ、この羽根は社中にもある。時々、使わせていただいている。
炉用か風炉用か忘れたけれど。

基本は白で、上の方に茶色の模様がついてるの。

「へぇ~。これが野雁だったのかぁ。」

空を雁行しているのはみたことあるけれど、近くで見たことないし
(渡り鳥だから、動物園にもいないし)
ましてや羽根なんて。

次に鴻鶴(コウヅル)。
炉用かなぁ。(左側が太い)
黒い羽根。

次が朱鷺(トキ)。
今ではそれこそ天然記念物だけど、江戸時代はフツーにいたものねぇ。
真っ白、大きさに似合わず(?)小さい。

そしてタンチョウ(丹頂鶴)。
意外にも黒い羽根(あ、でも羽根先はそうだねぇ)
短いけれど、横幅はたっぷり。

そして、利休時代の「雁の三ツ羽」と思われる鳥から採取した羽根で復元した羽箒。

未発見だそうで、「オオヒシクイ」という鳥が利休が琵琶湖で遭遇した(?)雁だったのではないかと。

それで1995年にカムチャッカ半島で採取した羽根で右羽根、左羽根の2本。

クーーーンとしたカーブ。けっこ短いし。
なんか使いにくそう。

でも、それが「景色があっていい」んだろうなぁ。

隣は盆石に使った羽根。
白くて小さい。
ハクチョウのお腹の方から摂った羽根。

こういう羽根は茶箱の月点前でも使うしねぇ。

茶の湯(炭手前)は実用のみならぬ鑑賞の趣きもあるから、羽箒は珍しいものだけど、
盆石は実用オンリー。
だから、変化に乏しい。

でも、本当に日本には変わった羽根を持つ鳥が渡ってきて、
それを生活に取り込んで親しんでいたんだなぁ、、、という歴史がよくわかった。

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1 コメント

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羽毛布団 (とし)
2012-11-09 03:23:15
寒さには羽毛布団ですね(^_^)。
水鳥のお母さんが卵をあたためるのも自分の胸の羽を抜いてお布団にしています(^^)。
炉と風炉で羽も変わりますが、何でも普通のこととしていた昔はお城でのお掃除用品?…何事も上品ですよね(>_<)。後で調べます(*^_^*)。
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