愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

新自由主義+カルト教団+ファシズム=幸福実現党 その2

2009年07月04日 16時24分22秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等

 幸福実現党は、日本国憲法の民主的平和的原則を敵視するあまり、自らの立党の趣旨の文書からして事実を捻じ曲げています。幸福実現党は、同党綱領における立党の趣旨で日本国憲法を「植民地憲法」と悪罵していますが、このような言いがかりは噴飯物です。

 現在の日本国憲法が制定された当時は、確かにGHQの占領下にはありましたが、これはあくまでも日本国政府がポツダム宣言を受け入れてこれを履行するためのことであって日本を植民地にしようという性質のものではありません。また、日本国憲法が制定された当時の議会の構成は戦前とは違い20歳以上の男女の普通選挙権に基づき、治安維持法が廃止されて人民の自由意志によって選出された議員によって成立していました。さらに、私たちが日本国憲法の成立に関して考えるときには、GHQが作成した憲法草案が憲法学者である鈴木安蔵(1904年3月3日~1983年8月7日)らに結成された「憲法研究会」の提案した「憲法草案要綱」を原案としたものであるということです。つまり、日本国憲法は本質的には"Made in Japan"であります。このことに関して詳しいことは、「
キープレフト」というブログの中に記事として掘り下げて執筆されています。

http://blogs.yahoo.co.jp/pen_tsuyoshi/32037048.html

http://blogs.yahoo.co.jp/pen_tsuyoshi/32098173.html

http://blogs.yahoo.co.jp/pen_tsuyoshi/32167072.html

http://blogs.yahoo.co.jp/pen_tsuyoshi/32240375.html

http://blogs.yahoo.co.jp/pen_tsuyoshi/32320450.html

 私は、現在の日本国憲法を100点満点中100点とは思っていません。というのは、私は民主主義の発展という観点から考えると天皇の条項はないほうが良いと考えているからです。私は、将来は日本社会における民主主義の発展の中で憲法改正によって天皇条項を削除する展望をきりひらくべきと考えています(戦前と違い天皇制打倒ではありません。主権者が国民であるから天皇制打倒ではなく天皇の制度を国民の意思で廃止することをめざすべきです)。とはいえ、現在の日本社会の現状を考えれば日本国憲法は今なお日本社会を良くするのに人民の指針として活用できます。日本国憲法の改正は、日本社会を良くするのにもう役に立たないと断言できるほどに日本社会が発展したときに、いっそうの日本の民主的発展の観点からするべきです。

 日本国憲法は日本史のなかではじめての民主憲法です。限界がありつつも世界の中で比べても先進的な内容を含んでいます(例えば憲法第25条)。ですから、日本社会の民主的発展を真剣に考えるならば、日本国憲法の意義を正当に評価するべきです。現在の日本において日本国憲法を「植民地憲法」などといって悪罵する勢力が民主主義の破壊者であれこそすれ担い手とはいえません。実際に、幸福実現党に限らず日本国憲法を敵視することと憲法第9条を改悪して日本を戦争国家に仕立て上げることとが一体になっています。



つづく

日記@BlogRanking 

追伸
 これは、政治ブログです。現行憲法上、人民の政治的発言はいつ如何なるときでも公共の福祉に適合するような形ですることができます。