写真は、「生成AI型のブロガー」、その名は「後期コーレイ者」だと、たまには、本当のことを、書かなきゃいけないと、思わないでもないのだが、先日、隣集落や、我が集落で、水道工事のちょっとしたミスで、水道水がかなり茶色く濁った。
工事中の土が混じったようだ。で、我が家の周りの小学校の子供たち3名をそれぞれ抱える、若い世帯の家族は、風呂に行ったり、ご飯を食べに行ったり、大変だったらしい。
一番新しい家は、エコ給湯で、給湯器が備えられている。若い奥さんが、その対処に「あったま、狂う(くる)!」と叫んでいて、どうしたらいいか、対処が分からない。スマホで、動画を見ながら、給湯器の裏蓋に書かれている絵文字を見ても、わかるようで、分からない。
「エコ給湯って、何?」と聞いたが、ほとんど理解していないようだ。「お湯を溜めるの?」YES!
「水を温める熱源は何? 電力? ガス?」ガスは使っていないから、電力だと思う。
「深夜電力?」うん、聞いたことがある。「深夜の安い時間帯の電力を利用してお湯を沸かしているから、エコ?」そうらしい。
もう、30年も、40年も前から、深夜電力利用の湯沸かし貯蔵タンクは、我が家にあった。廃棄処分して、普通のガス給湯器に変えたが、電力利用でお湯を沸かす場合の熱効率は、焚き火や石炭を燃やした場合に比べて、はるかに、悪い。めちゃくちゃ、「エコ」どころではないのだが、火力発電所以外に、電気を水力や原子力や太陽光などで作る場合は、炭酸ガスの排出量がゼロ近く、その意味では「エコ」である。
で、500リットル未満のタンクを備えて、沸かしたお湯を保存し、それをお風呂や流し、洗面に利用するのだが、水道水を取り込んで、湯をわかし、配管を通して、お湯を流す仕組みは、別に難しくないのだ。水道同様の給水管を二系統にして、「お湯」と「水」の蛇口を二つつけるだけ。
しかし、元々の水道水が汚染されたり、今回のように一時的に茶色に濁ると、給湯器に溜めてあるお湯は、全部、汚れている。それを完全に流し、捨て去って、また、新しい汚れていない水を入れるしかない。エア抜きの弁を開けて、給水弁を閉じて、排水弁を開いて、汚れたお湯を捨て去る。
全部空になったら、念のために、暫し、排水弁を開けたままにして、給水栓を開いて、給水し、内部を洗う。どの程度、内部が洗えるか、不明だが、5分ほどそのままにして、排水弁を閉じれば、タンクに水が溜まる。いっぱいになったら、エア抜きの弁を閉じて、完了。
すぐには、お湯は沸かないが、深夜が終わる明日の朝には、温かいお湯が出て、一件落着という次第だ。
非常時対応の暮らしは、単純な構造の方が、はるかに対処しやすい。複雑な新しい、便利な住まいの装置こそ、故障時の対応に困るし、非常時の対応に手も足も出なくなって、専門家と称する近代的な詐欺師グループのお世話になって、その費用を稼ぐために、目を三角にして、さらに忙しく働くしかないことになる。
真の「エコ住宅」とは、日頃費用のかからない断熱効率の高い素材をふんだんに利用した、丈夫な家のことだ。新素材は、怪しい。30年もすると、経年変化で、取り換える必要も出てくるし、処分は、それこそ大変な費用がかかって、かつ、地球環境保全どころか、汚染源になりうる。エコどころではないのが、この近代社会の、本質的な仕組みだが、理解するには、余程の知性と勉強が必要になるだろう。
まあ、そんな面倒臭い話は、生成AIの与太話と、さほど違いがないから、現代人は無視するのが、一番かもしれないけど、ね。