のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

Donny Osmond

2010-06-12 | セレブリティ
 ミロの最後の日が近づき、寄せ書きが回って来ています。まだ実感がないのか、少し複雑な思いがあるからなのか、冷静でいた私ですが、メッセージを考えるに際し、いろいろと振り返っていると涙が出そうになりました。彼が居なくなり、クレベーフも居なくなり、だんだんKAも違ったものになっていきます。
 嬉しいニュースもありました。先日戻ってきたジョアンが、正社員の契約をもらえたと。昨日彼は、「今日はアクトが一つ、キューも少しで…。」と嘆いていました。ショーが始まった頃は、みなさん3つも4つもアクトをしていたので、それを知っている彼には余計に物足りないショーだったようです。実力ある彼だからこそ、すぐに正社員になれたのだと思います。穏やかでありながら力強さを秘めている素晴らしいアーティストを改めて迎えられ、心強いです。
 衣装部屋に、今日が最後となる方がいらっしゃいました。クリエイションの時から働いて下さっていた方です。衣装部屋のみなさんから彼女に贈られたバッグは、衣装の生地を接ぎ合わせて作られたもので、とても素敵なものでした。また、持ち寄りのパーティもしていたのですが、今日はリガーのみなさんもされていたようです。衣装部屋は女性が多いので、良くやっているのを見かけますし、不思議にも思わないのですが、リギングは男性がほとんどを占めるので、みなさんどんなものを持ち寄るのか、ご自身が料理をするのか、興味を持ちました。
 今日は、第一回目となるチャリティーショーのミーティングがありました。だんだん様子が分かるにつれて、大変なものに参加をさせて頂くことになっていると、緊張してきました。でも、これをやり遂げれば、また新たに何かを得られることでしょう。記憶力と創造力の掛ける私にとって、良い勉強です。ラスベガスに来て2,3年は、KAのことで精一杯で、他には何も出来ませんでした。だんだんと他のことが出来るようになり、チャリティーショーにまで参加をさせて頂けるようになり、ゆっくりですがいろいろなことが少しずつ出来るようになっていることを、改めて嬉しく思います。
 ミーティングは思ったよりも長時間で、私はだんだん今日の本番の準備のことが気になって、胃の調子が悪くなってきました。でも、上手く準備が整うと、気持ちが落ち着くのと共に胃も落ち着いて来ました。そして、何が幸いしているのか、心身共に調子が良くなっていきました。
 しかし、二回目はだめでした。でも、我慢しないで吐き出してしまおうと思い、咳き込んで、新たに気を持って出ていきました。今日は何かを拭い去りながら踊っていた感じがしました。踊り終わると、以前フニョフニョの身体が続いた頃のことを思い出していました。身体がしっかりしてきた今に、あのように柔らかく踊れないものかと。これが、当面の目標かもしれません。
 ショーが終わると、ダニー・オズモンドさんをお迎えしました。恥ずかしながら、私は彼のことを存じ上げなかったのですが、4歳の頃からご活躍の歌手で、今や超ベテラン歌手、そしてエンターテイナーだそうです。フラミンゴホテルで妹さんと行っているショー『Donny & Marie』が、明日からの休演のために、今日は通常より早くショーを行い、いつもはご自身が出演されている時間で他のショーが観られないところ「KAが一番観たかったショー。」とおっしゃって、いらして下さいました。彼は、とても喜んで下さり、いろいろと質問もされていました。ひとつ面白かったのは、「ショーの中で一番危険なのは?」という質問に、ジェイソン・Hが「地下の社員食堂。」と答えました。ここで何かを食べた後、お腹を壊す人がよく居るのです。今日マリレンが、「ジェイソンって、どこかセバスチャンに似ていない?」と言ったことを思い出しました。懐かしのセバスチャン。確かに二人ともユーモアに溢れています。
 個人的にも、お客様をお迎えしていました。彼らはとても物静かでしたが、ショーをご覧になって喜びに溢れているのが分かりました。お会いできて良かったです。