のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

戻してみる

2007-10-11 | KA
 先日観に来てくれた友人に言われたことが気になるので、彼らが前回に来た去年4月と、今回のショーをDVDで見比べてみることにしました。言われたところの振付に変化はない。ということは表現の問題か…。ついでにフルートを回さないところの演技も観てみました。少し違う。「今日はこのときみたいにやってみようかな。」少しの違いも新鮮なおもしろさ。それもあってでしょうか、今日は楽しい一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音を付けていく

2007-10-10 | 日記
 先週、撮影の協力をしてくれた、振付家のゲイルに花を持って行きました。「わあ、秋らしい花ね。」と。今日は時間がなくて、出来合いのものをそのまま持って行きましたが、その花を選んだ私の心が伝わって嬉しく思いました。
 ネバダバレエは来週から2週間のツアーに出て、その後2週間の休暇があるそうです。久しぶりにメンバーがほぼ揃った今日、言い渡されたことは、「ツアーに出るダンサーは使わない。」
 本番までもう1ヵ月半。そのうち1ヶ月練習に参加できないとなれば、仕方のないことです。メンバーは約半分に減りました。
 今日は、作曲家のリチャードが来ました。グランドピアノがあるスタジオで、彼は振付を見ながら音を付けていきました。「4拍子で踊ってくれる?」「2拍目を強調して踊ってくれる?」「彼女のリズムの取り方がおもしろいからそれに合わせてみて。」などと言いながら音を付け、フレーズを作っていきました。
 ダンサー達を解散させてから、彼の作曲したフレーズが、ゲイルの考えている構成の中でどう変化し膨らみや広がりを持っていき一つの曲となるのか、彼女に説明しながらいとも簡単そうに演奏する彼。私の中では二人の構想がぴったりと重なって、鳥肌が立ちました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未唯

2007-10-09 | セレブリティ
 全体のミーティングで「ノリコは長期に渡る撮影を終えました。ありがとうございました。」と広報から報告され、みなに拍手をいただきました。私はビックリして、「お礼を言うのはこちらです。ありがとうございました。」と言いました。
 カメラがいつもそこにあるという、普通ではない日々に、みなが心配して声を掛けてくれていました。ようやくそこから解放されました。みなも自分のことのように喜んでくれました。
 レッドロックのことを話すと「私たちを誘ってくれれば良かったのに!」と。そうよね、いつもはみんなと行くものね。
 撮影隊は、たくさんの束縛の中で、必要なものを充分な長さ撮影しなければならなかったので、本当に大変だったことと思います。私が疲れているのと同じように疲れていることでしょう。
 その疲れの中でも頑張れることが今日はありました。一回目のショーに、未唯さんがいらして下さることになっていました。彼女の大ファンだったというメイク担当の友人と、楽しみに今日を迎えました。
 踊り始めると自然に未惟さんのことを思い出しました。淡いピンクがふんわか浮かび、『サウスポー』。同時に王選手が好きだったな、と。
 ショーが終わってから、お会いしました。踊っている時に流れていた優しいふんわりとした空気と同じ空気がそこには流れていました。小さな頃にテレビで観た“ミー”さんとは全く違うのに、そこに何も違和感がなく、穏やかな語り口の未唯さんが、2回目のショーも私の心を穏やかにして下さいました。
 ピンクレディーのテープ、聴き過ぎて切れかけているテープをまだ大事に実家にとってあることを思い出しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな私

2007-10-08 | 日記
 何を着ようかな。自転車でスーパーに行くので、下はズボン。気楽な服装のほうが、家にいる感じでしょう。料理も作ることですし、上はTシャツかな。あ、ポロシャツ、頂いた素敵なポロシャツが丁度よさそうです。
 約束通りお腹をすかせて、撮影隊を待ちました。
 まずはスーパーに。「自動車で行ってください。」あら…。撮影隊が「同乗したい。」と言うのを、私が断るところを撮りたかったようです。近くのスーパーまで、少しの買い物に自動車で行って、環境に悪いことをしてしまいました。
 インタビューなどを終えると、アクセサリーなどをお見せすることに。スカートやハイヒール、そういうものも持っていないと女性らしく見えないという考え方もあるようです。
 私の本日の考え抜いての服装も女性的ではなく、そんな格好をいつもしている私も女性的ではなくなるいらしいです。今日の髪形も整っていないようで、改善すべきことがあるようでした。
 “こんな私”であることは充分に分かっております。それでも、いろいろなことを指摘されると、めげていきました。まだまだ修行が足りないな、と思いました。
 思ったよりもやることが多かったので、ようやくご飯を作る時間になりました。お腹はペコペコ。思考能力に欠けます。両親からの荷物にも気の効いたコメントも出来ませんでした。
 急いでご飯を作り、食べ始めました。静寂の中、カメラと私だけが動いていて、想像するだけで淋しげな絵。空気も一緒に食べていて、それだけでもうお腹がいっぱい。淋しさを通り越して辛そうな食事。頑張りましたが、全部は食べられませんでした。
 もう終わりかと思ったところ、まだありました。そして、結婚は幸せなことで、それをしていない私は幸せでないらしく、おかしいことのようにも思わせられました。
 
 他人の興味はそういうところにくるのか…。いや、そういうところにしか興味を持たれないほど、私はアーティストとして魅力がなく、つまらない人間なのでしょう。自分を見直すいい機会でした。

 こんな私がどうテレビに映し出されるのか。詳細は決まり次第お知らせいたします。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レッドロックでの撮影

2007-10-07 | 日記
 今日はレッドロックでの撮影です。おにぎりを作るためにご飯を炊いているところに、誘っていた友人から電話。「飛行機が遅れて、今ハワイなの。代わりに弟が行くから。」うーん、彼は山に行くような人ではないけど…。もう一人の友人もレッドロックは17年ぶりだとか。どうなることやら。
 レッドロックの待ち合わせ場所に着くと、まずは一人の友人がにこやかに車の脇に立っていました。そして私は大笑い。「ロールスロイスでレッドロックに来たの!!!」「だって、今日はこの車しかなかったから。」
 もう一人の友人がご家族と到着。みなで一つ目のビューポイントに移動しました。そこから少し上へ登ることに。友人は素敵なハンドバックを持っていました。だんな様は乳母車の準備。砂利道ですし、それはちょっと無理かな。結局、赤ちゃんは抱っこして、みなで砂利道を下って登りました。
 岩の上ではピクニックのようなことを。こんなに食料を持ってきたのは初めてです。お腹が空いていないという弟さんは、心地悪そうに正座をして、仕方なくそこへいるという感じで申し訳なく思いました。 
 私だけが全員のことを知っているのに、上手くまとめることができず、落ち着かない感じで、天気も気温も風も丁度いい日でしたのに、ちょっと残念でした。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2007-10-06 | KA
 昨日の疲れがまだ残っている状態でした。こういう日は動かないと。一生懸命に動かないと。一生懸命に動いて疲労物質がエネルギーとなればこっちのもの。撮影で疲れているのは私の勝手。お客様には関係のないことです。頑張って動き、無事に終えました。
 ショーが終わってから、プロデューサーの方とタイ料理を食べに行きました。いろいろなお話をしてくださり、楽しいひとときでした。東儀秀樹さんの話を聞いたとき“笙”という言葉を聞き、ハッとしました。長い間、吹いてみたいと思っていた楽器。最近はすっかり忘れていました。笙を手に入れて音を出してみる日は来るのでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

撮影、震えるほどの緊張

2007-10-05 | KA
 今日の撮影は、劇場をご案内するところから始まりました。劇場を眺めることは大好きなので、いつまでも眺めていたい感じでした。それから、番組のはじめに使うという写真撮影。この写真は30秒ぐらいそのまま画面に映し出されるということでしたが、私は準備不足。まあ、あまり気取っていなくて、ある意味、私らしいかもしれません。
 インタビューを何人かにお願いしていました。みな緊張気味で、終わってから会うとほっとした顔が見られました。
 今日は出番の直前まで撮影があるだろうと覚悟していました。先日より心が穏やかでしたので、今日は大丈夫であろうとも思っていました。しかし、出番の直前に撮影隊は現れませんでした。
 そのようなお心遣いを頂いたのに、私はとても緊張していました。それもあまり良くない緊張の仕方。この高い位置の緊張を下ろしたいと思っても、コントロールできません。結局そのまま舞台に立つことになりました。
 踊り始めると、今日もまた撮影隊の方々の顔が思い浮かびました。特に先にお帰りになるプロデューサーの方。それから、この話を実現するにたくさんの力を注いでくださったコーディネイターの方。そうすると今度は、この番組に出ることになってからいろいろな資料などを日本で用意をしてくださった先生方や両親。撮影のために協力してくれたここでの仲間。今、この瞬間も見守ってくれている仲間を感じました。そして出番前のご配慮。たくさんの方々のご協力があって、この番組制作が成り立っているのだと改めて思いました。そしてこれが放映された時に観ている方々の姿。今日の演技を数週間後にはご覧頂くことになるわけです。いろいろな方の顔が思い浮かび、普通だとそれによって緊張がほぐれていくところ、今日は何故か、終始緊張していました。
 あまり良くない緊張の仕方でした演技は、きっとあまり良くなかったと思います。それでも大きく崩れることなく終えられ、終わった途端に涙が滲んできました。それからも、震えるほどの緊張の中演技をしたこと、たくさんの方々の顔が思い浮かんだことを思い出す度に涙が滲んでいました。
 ショーが終わるとカメラが待ち構えていました。気持ちは正直に話しましたが、日本語を丁寧に使えなかったことが悔やまれます。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結局撮影

2007-10-04 | 日記
 ショーの途中ですれ違った新しいアーティストに「バトン教えてくれる?カッコいいよね。彼女とそう話していたんだ。」と言われました。話しているときに通り掛かった、もう一人の新しいアーティストも興味を持ったようです。二人には、撮影隊が帰国した後の、来週から教えることになりました。楽しみです。

 母校が再編統合されることになり、頼まれていたことがありました。代役が出る日にやろうと思っていたところ、ここ数回、代役の代役をする日が続き、出来ませんでした。今日やらないともう出来る日もなさそうですし、締め切りにも間に合いそうにありません。仕事に行く前に話すことを考え、ショーが終わってからビデオカメラを設置して、それを話しました。撮影隊の来ない日も、結局撮影。午前2時に終わることを目標にしていましたが、なかなか上手くいかず、3時近くまで掛かりました。それからテープを送付しに行くと、到着は10日との事。締切日。何とか間に合うと分かり、ほっとしました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲイルと私の二人の時間

2007-10-03 | 日記
 ネバダバレエとの企画の練習日。今週末、ネバダバレエでドンキホーテの公演があり、本来は練習が休みの日でしたが、撮影のために時間をとってくれました。そのため、振付家のゲイルと私の二人の時間。先週、各自に与えられるソロの振付がありましたが、私にまで届かなかったので、今日、その作業をすることにしました。
 鏡を使う彼女の作品。私は一番初めにソロを踊るようです。鏡に対する興味、そこに普通に鏡があり、普通に興味があるということを踊ることになりました。強い興味でもなく、恐れでも、嫌いなものでも、好きなものでもなく、ちょっとした興味。 
 彼女の作品は意味付けもあって踊りやすく、身体も喜んでいるようでした。そして、彼女はとても熱心にその時を過ごしてくれました。撮影のことも気にしてくれて、何度も何度も踊らせてくれました。
 喜んでこの時間を引き受けてくれ、素敵な振付をしてくれた彼女に感謝します。

 今日は朝から目の下に隈が出来ていました。代役の予定でしたので丁度休めるかとも思いましたが、そうはならず。午後に充分身体を動かしたので、舞台での身体の動きは良かったです。二回目は、バトンが少し上手く回りませんでした。明日は撮影がないので、少しゆっくりしたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嫌いな自分

2007-10-02 | KA
 午前11時半に撮影隊ご到着。出発の支度をしている時に、丁度日本から荷物が届きました。毎日のように追跡調査をして荷物がどこにあるのかを報告してくれた父。今日は早出でしたが、まだ居るときに配達があり良かったです。でもこのときに荷物は開けられず…。折角送ってくれた父と母に申し訳ない気がしました。
 まずは出勤姿を撮影。自転車をゆっくり走らせながら撮影。車の交通量が多いので大変そうでした。
 それから、MGMで練習やお化粧をするところなどを撮影。時にはあまりしたことがないことをしなければならず。「ソファに座ってテレビを観てくつろいでください。」というのは、したことがないことなのでさすがにお断りしました。
 私の大好きなバックステージの散歩にはあまりご興味が無いようで、お蔭で私は一人で散歩に出掛けられました。今日もいつものようにたくさんの方々が裏で働いて下さっていました。
 小さな気になることが積み重なり、今日は嫌いな自分になっていました。「今日の自分は嫌いだ。」と何度も思いながら、なかなか心を落ち着かせられませんでした。そこへきて、半分しかない右手首の関節可動域。久しぶりに前腕にテープを貼っていました。
 カツラをつけるところの撮影を終え、更衣室へ戻ると、すぐに広報が次の予定を訊きに来ました。私は、トレーニングルームへ行くということを言いましたが、ここから出るまでに2分欲しいと言いました。私にはもういっぱいいっぱいだったからです。こんな心では舞台に立てない。広報は、もうこの後の撮影を断ると言ってくれました。私はそれは申し訳ないので少しだけ時間が欲しいと言いました。でも、結局断ってくれました。
 痛む前腕と、嫌いな自分を見つめ、不安がいっぱいの本番前。腕はすぐに治らなくても、心は自分次第。大きく呼吸をしながらショーの始まる時間を迎えました。
 不安がある時はうまく緊張ができません。踊る前も週頭のいつものような強い緊張がありませんでした。この回は撮影が入っているので、過緊張せずに丁度いいのかもしれない、そう思いながらキャプティビティに向かいました。
 踊り始めると、撮影隊のみなさんが思い出されました。特に演出の方。これには少しおかしさを感じ、微笑みました。そして、いつものように舞えている自分がいました。いい空気をみなさんに送って頂いている…。みなさんに出会えたことに感謝して一回目を終えました。
 二回目は、昨日お会いした方々がいらして下さっていて、前から3列目という近い位置からエネルギーを送っていただきました。今日の私にはとても必要なことで、気持ちよく舞わせていただきました。
 終わってからバックステージをご案内していたこともあり、帰るのがすっかり遅くなりました。撮影隊にMGMを出るときに遅くてもいいので連絡を入れて欲しいと言われていたので、私は私の連絡を待ってからみなさん準備に入るのかと思っていたら、ずっと待機して下さっていたようです。そして、連絡をしたときは、私がもう帰ってしまったかと思い、引き上げたところのようでした。それから彼らはまた準備をし、帰宅途中にお会いしました。
 今日の出来を訊かれ「2回目の方が良かった。」と言うと、その理由を訊かれ、「一回目は少し不安定だった。」と言うと「それはミスですか。」と言われてしまいました。ミスか…。完璧ということがミスのない出来と考えれば、確かにそれはミス。そうなると、今まで私はミスしなかったことはないことになる。ミスか…。その後、ミスという言葉が頭の中でぐるぐるしながら、その先の道のりを進みました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする