私の神様 | |
小手鞠 るい | |
朝日新聞出版 |
5つの話が登場人物で連なっていることに運命、
題名の神の意志を感じるようなストーリーの組み立て。
ドロドロな話がこ洒落た感じでスルーする。
これは恋愛小説になるのかな?
男と女がどこまでも不幸になってゆく話か?
目にみえない神という透明な存在がうまく見え隠れしている。
人の脆さ、誰かにすがりたい弱さが浮き彫りになってため息が出る。
朝のNHK連ドラ「ゲゲゲの女房」で目に見えない妖怪の存在が話に出てくるが
「妖怪も住みにくい世の中は人も住みにくい」
と言うセリフがあった。
だんだん神の存在も薄れている昨今。
神さまの住みつらい御代は人も住み辛いんじゃなかろうか?
神さまなんてあまり信じていないバチあたりに読後、そんな思いを抱かせた。
もともと読みたくて手にした訳ではない。
妹が途中で外野から雑音が入って途中で話が分からなくなって
どうでもよくなったと投げたしていた本を、
図書館に返してあげると持ち帰って、ついでに読んだのだ。
確かに。
ストーリー絡みが集中の糸がプッツンすると面倒になるストーリー展開かもしれない。
5回連続のテレビドラマにしたらイケそうなぁんて、まったく余計な感想でした