たまの便り

メールをしても返事がない。
電話なんか
かけたこともない。
かかったこともない。
便りのないのは元気な証拠だろうと、勝手に決め込んでいる。

たまのたまの便りが娘から届いた。
趣味のグループ写真展の案内ハガキだ。

　　　「残業に終われつつも何とかやっています。」

米粒半分くらいの小さな字で手書きメッセージも入っていた。
全体的に中高年仕様でないフォントで構成されたＤＭ。読めんのよ
母の目は哀しいかな老眼が進んでおります。
娘よ、母はいつまでも昔の母でない…

仕事だけでなく
趣味にも自分の居場所を見つけ
つつがなくやっている様子。
安心、安心、ひと安心、大安心

一回切ったからもう盲腸手術で呼ばれることもない。

児童公園の木

木登りしやすそうな木だ。
近頃は
危険だから木登りは禁止されているとか？

２０年以上前の話。
ある男の子が木にひとりしがみついていた。
下からスポーツ少年団で投げることを鍛えた数名が
彼を目掛けて石を投げていたそうな。

それを語った大人は
助けるでもなく
注意するでもなく
そのいじめ行為を見ていたのだ。


こと済んで彼らが大人になって
その木の上の子の親に、見ていた大人の口から語られた。
重松 清の『かぁちゃん』にあった一節を思い出す。

『ゆるしてもらえないかもしれないと思うけど、とにかく忘れないから』
『オレ、自分がやったこと、一生忘れないから』

いじめられた方は屈辱と共に生涯忘れはしないが、
いじめた方に傷も記憶も残ってはいないのが、ほとんどだろう。
小説の懺悔に使われた
　　　『忘れない』
リフレインしながら木を見上げた。
ここが石投げが行われた現場だ。おそらく。

　　　　子育てに後悔あって戻れない

地元のために働く義理人情型政治屋さん

鈴木宗男議員、失職・収監へ　最高裁が上告棄却(朝日新聞) - goo ニュース

小沢一郎が罪に問われている時に
強気の弁護でインタビューに答えていた事を思い出す。
同じ穴のむじなだものね～と思ったわ。
上告中だったとは知らなかった。
もう済んだ話なんだろうと
最近、あまり楽しくもないニュースは避けて通り、ムネオちゃんの事は記憶の彼方だった。
今の内閣でお役があったことすら知らなかった。

いったい何の罪？
改めて読み返すと

＞北海道開発庁長官（当時）としての権限を利用して、地元業者に公共工事を受注させるように取り計らう

要は賄賂もらった言うか、はっきり言うとバレたのね。
仕事で利用者さんに簡単に施設入所が出来ない説明をすると、

　　　「私は○○議員と懇意だから頼んでみる。」

発言が飛び出す。当然、お金を包んで行くシーンまで浮かぶ。
病院経営で病院経営者と懇意ならそこんとこ色がつくかもしれないけど…
裏の事は知らんがな＾＾；
「○○議員さんじゃ、今時無理だって。」という言葉は飲み込んで拝聴する。
地元のため、個人への見返りご利益だけで
議員を押す人がいるから議員バッチがついている人が今もあるってこと？
現に高齢者ほど投票所へ足を運ぶ率は高いのだ。

上告中にも関わらずムネオちゃんに票を入れた人は、こういう結末も想定内だったのだろうか？

＞鈴木議員はこれまで、検察の捜査を「自分をねらい撃ちした国策捜査だ」と批判

確かに自民党政権が終わってから民主党の方々がせっせと突かれ始めた気がしないでもない。
極めつけが小沢一郎。
幹事長を去るに至った経緯はすっかり棚にあがって党首選。
この方の秘書はお縄になっていませんか？
初の首相逮捕なんてことが、起こったらどうするの？
余計はお世話でハラハラし、”管さんに勝って”と願っている。
支援者の声に
　　「小沢さんにお世話になったから」

もうこの古い発想は止めて欲しい。
「○○議員懇意だから便宜を図ってもらえる。」
どの程度の懇意かしらないが、
無邪気にそういう高齢者には
こういう事を身近に頻回に見聞きされた時代が確かに存在していたのだろう。
大分県の教員採用の信じかたい事実が露見したのは数年前か？

新党大地ですか？
支援をしている松山千春の朗々と歌う顔とダブる。
こういう事件は選んだ方にも責任が大きいと思う。
賄賂は実刑なんだ、保釈金でどうにかならないんだと改めて知る。
司法にも疎い私はびっくりしている。
長い議員生活の集大成、結末は刑務所。
地元のためにがんばったのにと胸熱く
ムショの中からも
「俺は悪くない」とムネオちゃんは言い続けるんだろうきっと。

義理人情や私利私欲ではなくて、
もっともっとでっかい視野の政治力が今、望まれている気がするわ。
古い型の議員さんは、これにて一件落着になってね。