陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

眉間の縦シワ

2006-08-15 06:19:30 | Weblog
娘が帰省すると眉を整えてくれる。
母はヘタクソなので、見るに見かねてと言うところらしい。
整えながら、うっすら眉間の縦ジワを発見したと言う。
 
 ちゃんと伸ばして。今なら消える。

と言うから、
どうして伸ばせば良いのか?
おでこ筋はどうやって動かすのかな?
考えていたら思わず噴いて
娘に唾が飛んでしまった。

しっかりティッシュケースを手探りで探し、
この辺までは
娘に渡そうと思っていたのに、
ティッシュを抜きとったとたんに、
自分の額の汗に気が付いて、
思わず汗を拭ってしまった。

2連発目の抗議の

 お母さん

私は2連発目の噴出しで、
思わず今度は唾が娘の顔を直撃しないように
横を向いた。

娘と居るとゲラゲラ笑う事が多い。

いつの間に縦ジワが刻まれたかな
言われるまで気が付かなかった。

昨夜も
息子は夕食を食べるまでは良かったが、
友だちに送られて帰って来て、
楽しそうな余韻の中に居る妹を見ているうちに
不機嫌モードに入って行った。
目が据わってしまった。

こうなったら、いつもの息子ではない。
目の前に居ながら余所の世界の住人になった様だ。
何を言っても無駄。
聞く耳を持たない。

すべて周りは自分に『悪』であると思い込んで
その呪縛でがんじがらめ。

 世の中のみんながオレをバカにしている。
 なぜか?

職場で何があったか?
人が楽しそうだと自分に比較して不機嫌さが増す。
不機嫌がイヤなシーンを思い出させる作用を持つ。

誰でもは多かれ少なかれ人にバカにされる事は日常茶飯事。
まして職場でバカにされているなど、
いちいち傷付いていては仕事にならない。

欠点のない人間などいない。
自分が自分で気がつかない欠点を指摘されたら、

 あら?知らなかったわ
 教えてくれてありがとう

そう思えばバカにされたと言う発想にはならない。
バカにされまいと常に完璧な自分であり続けようと思うと
相当、シンドイ。

抜けているワタシ表明をしておけば
自分も楽なのに。

息子は知っている。
自分がアスペルガーである事を。
人とどこかズレている事を。

そしてそれを認めようとしない自分を飼っている。

欠点は表裏一体、長所でもある。
欠点があるから人らしい。

アスペルガーであること、
人と違う自分を
認めて、

 それを負い目と感じなくなる日まで
 それを良い特徴だと思う日まで

苦しいだろう。

息子はしばしば自分がロボットなら良いのにと言う。

理論に合わない事、理屈に合わない事は
理解できないアスペルガー。

自分ではなくて
周りがすべて
感情のないロボットなら
不条理な事をしないロボットなら
混乱しないで生きられるのかもしれない。

バカにされている
エアーポケットに
落っこちて
息子がもがき苦しむ姿が

母の眉間に縦ジワを刻む。

しあわせって思い様だと母は思うんだけど
息子が幸せでないと母の心は快晴にはなれない。




だらだら汗が…

2006-08-12 21:03:33 | Weblog
だらだら予定が息子に振り回され、だらだら汗の日になってしまった。

朝から寝不足の不機嫌で、体調わる~い。体調わる~い。とわめくので、仏心を出してバイトに連れて行ってやった。無理して部屋片づけをしたせいもあったのかもしれない。

家に帰りつくと待つ娘が、『掃除機、ぞうきん』と言う。正月帰省以来のホコリの中に寝ていたらしい。息子は物をどけただけで、ほこりまで気が回らないのだ。

うぅっ!わわわわわぁ~!きたない!

2階全室片づけてしまいたいが、娘の部屋と廊下のみとする。すでに汗がだらだら~

窓には網戸がない!いつからないのだろう?台風で飛んでいったか?あちこちホームセンターを探したが、網戸ジャストサイズ同色は発見出来ず。結局知り合いのガラス屋さんに電話。盆明けでないと発注できないそうだ。娘の帰省間には間に合わない。ごめんね。

ごたごたしてたら、息子のバイト終了時間。最近は残業ありで、その終了時間がはっきりしない。13時~15時と超アバウト。炎天下の車内では待てない。息子の職場近くの本屋を出たり入ったり~待つ事1時間半。

夕方は合気道の飲み会と言う。またアッシーを仰せつかる。誘われる事は何にも増してうれしい事だ。

財布に金が入っていないから、コンビニ出おろすと言う。コンビニを回ると約束の時間にはちょっと遅れる。

ケイタイから連絡をとろうとしているが、なんとケイタイに名前登録を誰もしていない。大体の検討で着歴からかけている。

1件目、ハズレ。2件目。合気道のメンバーであるが、今夜の飲み会は知らないと言う。さもありなん。毎度、日時把握が出来ないのだ。

コンビニと飲み会指定のビアガーデンは隣あっている。ビアガーデンを覗いてくると言う。

待つ事、数分。知った顔が居ると言う。コンビニ姿が消えたので、お金おろして行くだろうと安堵して自宅へ。さぁ~ごはん♪と玄関に入ったとたんに電話。

時間アウトでお金がおろせない。ビアガーデンは前金だから中に入れない。お金をメンバーに貸してもらえと言うと、えぇ~!!とブーイング。

そうそう、アスぺのマイ辞書にない『借金』は出来ないのよね。片道20分の道をUターン。もう8時を回っている。

母からの借金は容認範囲らしい。万札を渡すと、何度も必ず返すからと言う。気遣いの視点がねぇ~ズレとりますが、まぁ~母は慣れっこ。

普通ビアガーデンって9時頃までだよね。息子は次の日仕事だと、きっかり9時には宴会を中座する。

片道20分。往復40分。また帰り着いたら、迎え頼むの電話がきそうで…窓を開けてまだ輻射熱のこもる夜風も吹かないビルの下で、グチなど打ち込みながら、忠犬ハチ公みたいに息子のお帰りを待っている。まいどおなじみの息子にふりまわされた休日が終わりそう。


暇がない暇が出来たらやる気ない

2006-08-12 06:34:30 | Weblog
ヘルパーに盆暮れはなかった。
なんだか丸々お盆休みに慣れない気分。

昨夜、
いつも閑散としている田舎新幹線口は迎えの人であふれていた。
改札口を抜けて出る娘を暑さ+人の放つ体温の中で待っていた。

娘はややくたびれた顔で吐き出されて来た。
仕事を終えて長時間揺られて、若くても疲れただろう。

重そうなボストンを持ってやろうとしたら、
「重いよ。半分。」
母の方が非力なのを忘れていた。
持ち手をひとつづつ持って車へ。
久々にアスペ的思考を配慮しないで家族の会話が出来る。

さて、妹の帰宅時間まで聞き

 つかれた
 夏バテかな?
 夏風邪かな?

と言いつつ、
不機嫌さをかもし出していた息子は
自分が汚した妹の部屋の片付けは終了しただろうか?

 兄ちゃんが片付けたからキレイと思うよ(母)

 イヤ~あんまり…きたないかも…(息子)

 向こうの私の部屋より絶対キレイ。
 仕事が忙しくてぐしゃぐちゃ~ (娘)

一辺に息子の顔がほころんだ。
片付けに関しては、えらそうな事が言えない母でもある。
3人とも夏猫状態のだらだらってのもいいか

お盆休みと言う暇は出来たけど・・・

  のんびりしよう

かたづけ期限

2006-08-11 12:50:01 | Weblog
妹が今夜、帰ってくる。妹の部屋まで占領していた息子の品々、ゴミゴミはキレイに片づいただろうか?

明日休みだから、夜片づけると、昨夜言っているのは聞いたけど、片づけの音は聞かず、ゴミの袋も降りてはこなかった。

朝は寝ていた。起こさず出勤した。片づけたかな?気になるがまぁ~いいや。遠路帰ってくる娘に清潔な寝床を用意してやりたいが…
盆休み前、今日中に片づけたい仕事の山からしばし外れたら、家が気になりだした。



図書館で借りた認知症の本3冊

2006-08-10 05:56:31 | 
親子じゃないけど家族です―私が始めたデイケアハウス

雲母書房

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大逆転の痴呆ケア

中央法規出版

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認知症の介護のために知っておきたい大切なこと―パーソンセンタードケア入門

筒井書房

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はじめて担当利用者さんから、
グループホーム入所者が出て、もう私の担当から外れた。
ご家族からの電話で、
体験入所がうまくいってとても落ち着かれていると聞いて安堵。
愛すべきお人柄で、
そうかぁ~もうお顔がみれないと思うとさびしい気もする。

グループホームを奨めたのは私。
本当に入所を決めるのはご本人と家族だけれども、
先鞭を付けたのは私。

認知症ケアからはほど遠い、周りの心ない刺激に
だんだん興奮や暴言、問題行動の悪循環連鎖が起こり
ご本人のしあわせを思っても環境を変えるしかないように思った。
ホントは本当は
今居るこの場所で、最後までが誰でもの望みだろう。

今もまだ認知症の方を何人も担当している。

あの当人の混乱、不安を見るにつけ
息子のアスペルガー同様
世の中の人が少し分かってあげたら、理解してあげたら
楽に過ごされるのにと
ついつい思う。

帯状疱疹の顔で、図書館うろついて目に止まったのが
仕事離れよと命じながら、認知症関連の本ばかり。

↑の3冊を借りてきたけど、
わっ
パーソンセンタードケア入門は一度借りて読んだことが…

私自身が長谷川式認知症テスト受けたら、
若干の認知度が出てしまいそう

まだ、ご飯を食べた事までは忘れていない。
昨日の夕食は覚えているような?その前の日は?
今日は木曜であっているよね?

認知症は他人事ではない。
私がまもなく到着するところ。

本当に冗談でなく半分本気で、

 もうすぐ私も追いつきますからね。

と、軽口の言えそうな当事者にはよく言う。

 まだ、まだ、ゆっくりおいでよ
 まぁ~私のボケぶりには勝てないよ

ボケ自慢する人もあったり。
認知症の分かり難さは完全に記憶落ちしないそんな所にもある。

知的障害がなく、認知の度合いが個々に違ったところに障害を持つ
分かりにくいアスペルガーに

周りの『負刺激』が実によく似ている。

こんな本を手に取る家族ばかりなら、
ケアマネが頭を抱える事はないわなぁ~


カツラでない地毛です

2006-08-08 06:35:21 | Weblog
職場で今日は黒いカツラかと散々言われた。
ウイッグ売り場には、数年前に黒髪は置いてなかった。
ブラウンに黒に真っ赤にアフロに毎日髪を変えるとおもしろいかも

 残念ながら脱げません

軽口が叩けるほど、やっと職場に馴染んだ気がする。
私にくったくがなくなったら、
まわりもあたたかく感じられる。

会社だよ。
仕事の場だよ。
その辺りの節度もようやく体得出来たかな?

おばさん新人は言い訳もうまくなった。

 暑さの所為でどうもすいません。
 
 寄る年波でどうも物忘れが…すみません。

謝り回数を減らすべく、本日も

 百の裁きもひとつから

こつこつ済ませて、お盆休みをなんとか休みにしよう。


しかし…
そう言ってくれた息子は11日帰省の妹ために部屋片付けを
ひとりですると言ったまま…
決行しているのか?していないのか?

妹の部屋までゴミだらけにしているらしい。
帰って来る妹の寝る場所をゴミがふさいでいる…らしい。

息子が上がって欲しくないと言うから
見に上がっていないが、
帰省の日のまでに片付けが完了するだろうか?

最悪の場合、娘は私のベットに寝かそう。
スペースがない訳じゃないから、

息子を信じよう。
まぁ~できなくても良いや。

事は深く考えず・・・

さらに、しかし、しかし・・・

仕事では介護保険で救えないケースばかりにブチ当たる。
制度ってなんでこう固い。
固くないと悪用に走る人がいるんだろうけれど、
本当に困っている人が救えない。

 すみません。今の介護保険じゃどうしようもないです。

あやまってばっかり。
後は、
黒い地毛を丸める手しかないか

平和で過ぎる原爆の日

2006-08-06 23:21:28 | 円形脱毛
つるっぱげの頭に合せたカツラの中にロングヘアーを押し込むと
只でも暑苦しい上に蒸れる。
さらに、帯状疱疹痕はもう少し化粧ご法度。
顔に腫れ止めの薬を塗らなくてはいけなくて
UVどころではない。
50歳過ぎのすっぴん、直射日光はコワイものがある。
目深に大きな帽子をカツラの上に被ると、
笑い事でなく、屋内に入る時、
うっかりカツラまで取ってしまいそうになる。
ロングのアップは顔がモロ出。帽子も被れない。

車を美容院に駐車して、習い性で降車前にケイタイチェック。
友人からメール。

 『原爆の日。自宅で黙祷。今日も暑い。』

今年は黙祷もしなかった。
黙祷のサイレンが鳴る頃、美容院へ向かうべく車を運転中だった。
BGMはクラッシクCAT。
猫の泣きマネでコーラスが入っているのが気に入っている。

 しゃらくさいので、スパッツと切るぞ!

そればっかり頭を占めていた。

1年ぶりくらいの美容院。
美容師さんは娘が幼稚園の時、仲良しだった子のお母さん。

つもる話をしながら、はさみで髪がどんどん軽くなっていった。
折りしも原爆の日。
彼女の職業軍人だったお父さんの話を聞く。
もう亡くなって10年以上経つと思うが、
さばけたこだわりのない方だったと記憶する。

カットされながら
美容師さんのもう亡くなったお父さんの話で盛り上がる。
職業軍人として南方に行かれた方だ。

盲腸の痛みを訴える人、
足が壊死。切断しないと命を落とす危険のある人の処置を
衛生兵に命令したら、麻酔もないジャングル。
手が震えてとても処置はできそうもないから、
みんなで抑えてもらって、自分が処置。
盲腸の痛みはとれても、痕が引きつると言って来たが
 『ワシは医者じゃないから、後、内地に帰って縫い直してもらえ』
と言ったとか。
切り取った足を焼いたら、
『なんで俺の足を焼くんだ。』
と、その人がワーワー泣いた話とか。

おもしろおかしく語って、最後には必ずこう言われたそうだ。

 戦争は勝っても負けても
 いいもんじゃない
 するもんじゃない

盲腸の人も、片足義足になった人も
戦友会には必ず来られたと聞いていたと。


美容院を後にして、軽くなった頭に
なくなりかけてるキャットフードを買って帰らなくちゃと浮かんだ。
どっさり重いほど買い込んで、

 外で残飯を貰って生きていた半野良が普通だったのは
 そんな昔ではなかったなどと…

私の行動はなんなのか?
チクリと胸を刺す。

中学校の時の先生が戦後、何が大事かと考えた時、

 食べ物確保の農業か?
 二度と戦争をしない人を育てる教育か?

そして自分は教育を選んだと語られた事など浮かんでくる。

人もダイエットにはげみ
店にはその種の商品、サプリメントが並ぶ。

ご長寿お猫さま様のお食事も、
栄養バランスを考えて、シニヤ用などと言うのを求める。

さらに中学校の保健室が思い浮かぶ。
保健の先生は顔半分には原爆のケロイドが残っていた。

たかがもうすぐ治る帯状疱疹。
久々に何品も皿を並べた夕食(いつも時間なく手抜き^^;)を済ませ
ごろんと横になって流れているTVの映像は
むちゃくしゃおかしいアメリカのコメディアクション映画。

本日はおもいっきり寝食足りて、
平和を堪能した。

 
利用者さんには原爆手帳保持者も多い。
爆心2キロ被爆の人。
看護婦として医薬品も包帯のない中、手当てに追われた人。

 焼けだだれた皮膚が垂れ下がるんよ
 ヤケドのところにはウジが湧いてね

たまにゆっくり話を聞くと61年過ぎた今も生々しい話が始まる。
『はだしのゲン』と言うマンガを読んだが、
その絵の通りの地獄絵図が
認知症で、ほんのちょっと前の事は忘れる人の記憶にしっかり止まっている。

  『二度とあやまちはくりかえしません』
 
忘れてはいけないよね。
合掌。就寝。


休んだら山積みになるケアマネの仕事

2006-08-05 05:23:52 | Weblog
土曜から途中研修に行ったりで、都合6日間、席を空けていた。
みんなで出来る事は分けてやって貰えてはいたけれど…

あるわあるわ~机の上にいっぱいのメモ。
利用者さんにも、業者さんにも連絡しなければいけない事だらけ。
代理応対で迷惑を掛けていた。

毎日の応対処理ですむヘルパーの時とは違って、
替れないのない仕事はそれなりに充実感もある。
あれこれと相談事のメモを見ながら
あんなに出勤がイヤだった仕事を楽しく感じていた。

職場のみなさんから、復帰を温かく迎えて貰えた。
帯状疱疹の腫れはぼろぽろと剥がれてゆく。
一皮剥けて、良い女
適当に、良き解釈で気分良し。

私の中にあった新しい職場への固い殻も、
今回の病欠で剥がれていった様にも感じた。

まだまだ残る顔の赤い縦ラインより、
茶髪のショートカットのカツラが目だって
そちらに注目されてしまった。
もう少し元気回復したら、ショートカットも良いかも。

一番気がかりの伯母に
遅れてい介護認定結果が出たと、
休んでいる間にも仕事用ケイタイに連絡が入っていた。
しっかり要介護1。
週5回程度デイサービス利用可能なはずだった。

ド新米の頭でとりあえず、
伯母の一人立ち決行をする事に。
手配は休みつつも電話でしておいた。
先々の事は様子見で先を考えようと。

仕事しつつも
入ってくるデイサービスの車が気になった。
ひとりでも伯母は来る気になるだろうか?
やがて小柄な伯母がちょこんと頭を覗かせた送迎バスが入った。

 はじめてだけどよろしくお願いします。

伯母の第一声。
もう5回目なんだけど
しかもカツラの所為もあって
私とわからない雰囲気。
様子には不安はないように見えた。
はじめてデイサービスに来た時、
妹の私の実母にぴたっと貼りついて不安気だったのがウソみたいに明るい。

仕事が忙しくて、デイサービスでの伯母の様子が充分見れなかった。
帰り道、皮膚科に寄って、手抜きお惣菜を買って…
ついつい伯母の家の方にハンドルを切ってしまった。

あらら公私混同 

伯母は野良着に着替えて、農具を手にして家の外に居た。

 今日はいっぱい○○苑で遊んだから、
 ちょっと仕事せんとね。

○○苑は半年前に通っていた別のデイサービスの名だ。
一緒に行っていた友だちが亡くなって、行かなくなってしまった苑の名。
顔も声もがものすごく明るい。
相談を受けた日。

 毒を飲んで死にたい

何度もそう言って居た人とは別人のようだ。
伯母は人好きだ。

 違うの人ばっかりだったけど
 ようけ(いっぱい)話したよ

帰宅していた嫁に声をかけたら

 いつもほおっておくから
 別に家に居てもらってもかまわないんです

相変わらずさみしい答えが返ってきた。

伯母はもうすぐ90歳。
農作業で働き続けた習い性が
日中に仕事をしなかった分
野良着で庭草を刈る事で補っているのだろう。
認知症があっても体得した事は体が覚えていて忘れない。
人の神秘。奥深さ。

長い夏の日も落ちかかっていた。

 よう今まで働いてきたんじゃから
 伯母さん、
 たまにはおなまけしても罰はあたらんよ
 暗くなるからほどほどにして、
 おうちに入ろうよ

野良猫が二匹うろついている。
案外、伯母が餌を与えているのかも。

 猫は犬ほど悪させんから、居ってもええんよ

猫好きは遺伝かな?
どんな状態であっても、
楽しいと思える一日が送れたら
それは
  し・あ・わ・せ
ではないかしらん?

姉になる伯母を心配しているだろう実母にも
夜電話を入れた。

 お母ちゃんが導いてくれたお陰で、
 今日、伯母さんはすごくデイサービスを楽しんでいたよ。
 伯母さんの世話ありがとうね。
 もう、大丈夫。
 ひとりでちゃんと来れてよ。
 お母ちゃんもデイサービス楽しみにおいでね。
 事務所の下だから、ちょくちょく顔見れるし。

うまく車輪が回り始めたようだ。

職場には、休んでいたから山のような仕事が待っていたと
息子に夕食の席でしたら

  『百に対して一のさばき』

うん?
また禅問答のような返答が?

ひとつ、ひとつ丁寧にこなせば、いつか山はなくなると
合気道の創始者の言葉なのだそうだ。
あれもこれもと気が移って
いい加減になる事への戒めなのだろう。
良い言葉だ。
その通りだ。
あたふたしないで良いんだ。こつこつ、丁寧に。

夕闇ではためいていた洗濯物を取り込んで
うずたかく放置しといたら、
息子が畳み始めた。
ちょっと、調子に乗って、

 気が付いた時で良いから、
 夕方、洗濯物を取り込んでくれるとあいがたいんだけど

アスペに対しては時間指定した方が良かったかも。
朝、もう一度、5時半と言ってみようかな?

私・・・
どうも睡眠導入剤が効きが悪く、醒めやすい。
体が無理にしっかり反応して警告を出す。
もう少し休もう。
今日も仕事が100の山で待っている。
アラームタイマーかけて二度寝決行


精神状態と睡眠薬の効き目

2006-08-04 06:05:15 | Weblog
いつも一錠飲むと確かに熟睡出来るけれど、
翌日午前中までぼぉ~としてしまう薬を
8時頃には飲んだ。
寝てしまうぞ!
どんなに電話が鳴っても気が付かないくらい熟睡するんだ!

ところが、
10時前、電話が鳴った。
気がついてしまった。聞こえて来る。
しかたない。起き上がる。

問題の認知症の伯母の息子。私の従兄弟だった。
朝、罵倒していしまっているから、開口一番

 『ごめんね。言い過ぎて。』
 『いや、寝てた?』

やはり声は寝ぼけていたのだろう。

私に言われるまで、
母がここまで悪い事に気が付かなかったと言う。
毎日、毎日の小さな進行は
一緒に居ると気がつかないものかもしれない。
私が危機感がなさ過ぎると言った事を
反芻して、仕事から帰って伯母に接してくれたようだ。
デイサービスの連絡帳を読んで、
訊ねてもデイサービスに行った事自体を
すっかり失念していると電話口の向こうが語る。

同じ話を何度も毎日聞かされるのは堪らないとも言う。

思わず、
私がビジネスと割り切れないで親戚になってしまったのは、
そこの所なのだ。

その同居家族の『逃げ』が頭に来て、平常心を失わせたのだ。

認知症者への応対とアスペルガーへの応対は酷似している。

 絶対に否定してはいけない
 人柄を尊重すること
 思いに添うこと

対する私も聖人君子ではない。
時に、
いや、度々踏み外し、
決して、否定していないつもりでも、顔つき、態度でキレてくる。
そんな息子と暮らしているのだ。

でもでもせめて、
もう少しやさしく出来ないのか!
私にも彼女は小さな頃からよく知っている伯母なのだ。

 家族の辛さはよく分かるよ。
 私、障害の息子を抱えているから。

従兄弟が絶句した息遣いが伝わってきた。
何年もまともに話した事がない従兄弟だし、
亡夫の葬式には親族代表でちゃんと挨拶をした息子に
障害があるなど知らなかったんだろう。

葬儀に集まって下さる方は、みんな君より年上。
お父さんが会社でお世話になった方々もある。
感謝の気持を入れて草稿を書いたらいいよ。

それだけアドバイスして挨拶文を考えた息子は
横に立っていて、読み上げながら
震えていたのがわかったけれど
立派だった。

亡夫の魂がそこに居たなら、安心して旅立った事だろう。
その後の辛苦は…

今ではそれも与えられた運命で、
辛苦であるとは思ってはいないが…

いつもいつもピリピリ気を張って、
普通に会話が出来ない人を包み込む日常は、楽では決してない。
自分が疲れている時、体調が悪い時、
私が誰かに労わってもらいたいほど心が弱っている時、

ふとした気のゆるみが息子をキズつける。
でも、息子はもっともっと
世の中全体から、日常的にわからない刺激を受けて不安でいっぱいなのだ。
私の何倍も辛い日々を送っているはず。

 聖人君子ではいられないよ。
 出来た人間じゃないから。
 ボクも行く道なんだけどね。

母子と親子と。
親思う程、子は親思わず。
それでいいと思う。
子には子の人生がある。
親が邪魔しちゃいけないし、したくもない。

親って?
おかしな生き物だと親になって思う。

ちゃんと良さそうなグループホームを自分の目で見てさがそうと言う。
子の優しみのある従兄弟なのだ。

近隣のグループホームリスト資料を渡す約束をして、
それまでは、毎日、デイサービスに来てもらう計画で行こうと
ビジネスの話に戻って、電話を切った。

 手足が重くなる
 手足が温かくなる
 胃が温かい。
 呼吸を正しくしている
 頭が冷たい。

心理学を齧っている息子が自己催眠を教えてくれた。
自分は上手くいかないんだけどね。との言葉を添えて。
実践してみる。眠りに落ちたか・・・

4時過ぎ。
目覚めてしまった。
薬が少し残っている。頭がぼんやり。
いつもならもっと効くから目覚ましアラームをケイタイにしておいたのに。

私の精神状態はどうやらおかしいらしい。
50過ぎての新しい職場に、新しい仕事に順応しようと
いっぱい、いっぱいだった上に
いろいろ頭を悩ます事がなだれ現象で襲ってくる。

家事はもっと手抜きでいこう。
だらしない自分でいいや。
猫を見習おう。

いっつも、いつも
とてつもなくだらしない格好で
夏の暑さにとけている。

かわいいなぁ~


今日は休息

2006-08-03 08:22:58 | Weblog
寝不足のふらつきがあり、仕事はお言葉に甘えて休みにしました。
朝、出勤前の従兄に

『私がイヤならケアマネおりるから!』

啖呵を切ってしまったり…自己嫌悪…息子見習って理知的に、理論的にならぬば…

認知症の放置と高齢者カモの悪徳商法と

2006-08-03 06:15:36 | Weblog
入浴していたら、電話が鳴った。息子は合気道に出かけて居ない。
素っ裸で受話器に突進。子機が壊れて久しいから親機まで。
実母からだった。夜9時以降に電話してくる人ではない。

母の姉、私の伯母から電話があったと言う。
息子も嫁も帰って来ないと。

母から
最近、伯母が認知症が進んでいる上に
死にたい死にたいと言うと相談があった。

ハイ、ケアマネとしてかかわり始めました。
この辺りが実は帯状疱疹の大きな原因かもしれない。

朝8時には嫁も従兄も出勤して伯母ひとり。
夜は早くても嫁が6時半帰宅。
従兄は夜10時前後と言う。

とにかく母と同じ日にデイサービス利用をしてもらう事にした。
母は要支援2。
この4月改正から週に2回までしかデイサービス利用ができなくなった。
とりあえず伯母も同じ日に二回。
従兄夫婦の居なくなる朝の8時から
デイサービスの迎え9時半までに
デイサービスに行く事が記憶から消えてしまう伯母。

たまたま車で5分程度のところに母は住んでいるので、
仕度をして出勤前につれて来てもらって、
母と一緒にデイサービスの迎えを待ってもらう事にした。

初日、仕度すらおそらく手伝えない家族状況が見てとれたから
母の家に待機して、伯母を待った。

デイサービスに持って行くカバンを伯母と共に改めた。
出て来る、出て来る不用品。

腐った干し柿。お菓子。
半年前まで、近所の友だちが亡くなるまで一緒に行っていたデイサービスの連絡帳。
いつ使ったか分からないハンカチ。はぶらし。
封筒入りのお釣りと見られる現金。
全部出して、バックのゴミを振るって捨てて、
伯母と確認しながら、要る着替えだけ入れて、
余分なモノはまとめて母の家に預かってもらい、
ゴミとおぼしきものは了解を得て捨てさせてもらった。
家族にまったく伯母の世話をする能力のなさにため息が出た。

デイサービスでは母にぴったり寄り添って、
ちょっとでも姿が見えないと不安で探し回っている。
同じ事を何度も聞く実の姉の変貌に
母も我が身の疲れも忘れて世話をしてくれる。

デイサービスの職員が私に母が疲れるから、
来る日を変えたらと私に言いに来た。
逆だろう。
母と一緒に来る事で慣れてもらっている最中。
母の疲れが分かれば、職員がちゃんと対応してくれるべきだろう。

言いたいのをグッと堪えて、ゆっくり職員に説明する。

 もう少し待ってねと。

とにかく入浴を済ませて、10時前。
伯母が朝から夜のこの時間まで一人と言うのは本当だろうか?
火を使う事もあぶない彼女ひとりで!
夕食はすんだのだろうか?

電話のコール12回。伯母が出た。

 こんばんわ。私。みかんです。

 ふんふん、わかるよ。
 今、誰もおらんのよ。誰も帰って来ん。
 言って出てくれればいいのに心配で心配で。

嫁の車の帰って来た車の音がしたと言うから、
本当に朝から本当にひとりぽっちだったんだ。

帰って来た嫁に思わず言ってしまった。

 あなた達は伯母さんの状態に危機感がなさ過ぎる。
 お昼ご飯を食べたかどうかまで、忘れる伯母さんの状態を知っていますか?
 もう、火を使わせてはいけません。
 袖に火が付いて焼け死んだ人を実際に知っていますよ。

 こんな状態の人を放置しているのは虐待です!

言うつもりではない言葉がポンポン出てしまった。

身内のケアマネなんかしたくなかった。
伯母でなくかったら、もっと冷静でいられるだろう。
あんなに子供の頃、可愛がってくれた伯母だった。
辛い時にぽろっと慰めの言葉をくれた伯母だった。

伯母の認知症は相当進んでいる。
幼子のように守られていないと、
記憶が無くなる自分が不安で不安でしかたがないのだ。

伯母の状態すら見ようとしていない同居家族。
同じ事を何度も聞くとウルサイから2階に逃げると言い放った。

介護保険も切れていたから、
もしかして認定がでなければ実費だと告げたら
伯母の金だから、私たちに関係ないとも言った。

もう伯母には金銭管理は無理。
煩雑な手続きも無理。

今日、グループホームの空き状況を調べてみようか?
家族と居る事が幸せにはとても見えない。
でも、伯母の気持はどうなのだろう?


その電話が終ったところで、息子帰宅。
母に話があると言う。
目が据わっている。
聞かねばヤバイだろう。

昨夜の話に戻る。
姑86歳がどう考えても悪徳商法にだまし続けられている実態を
息子が居ない間にと、私が消費者相談している電話の最中に運悪く帰ってた。
聞きかじった事はとことん知りたがる。
隠すと俺を信用していない。馬鹿にしていると激高する。
息子にとっては、尊敬してやまない祖母である。
おそらく今日、実態把握に姑を訪ねたのだろう。

以前、私に姑から相談があったから
止めとけと言ったにも関わらず施行を頼んでしまった
サニックス、床下換気扇工事。

そして最近、
それを回す電気を作ると言う太陽光パネルが2個。
軒の上に燦然と輝いている。

 『私はだまされやすいのよ』

と言う印のように家に付いていると知り人から通報があった。
うすうす気がついていたが、買ってしまってる品…
 
 開運印鑑、羽毛ふとん・・・

サニックスの件の時に姑が私に言った言葉が私からの忠告をためらわす。

 『私のお金をどう使おうとアンタに関係ない』


純粋な息子は姑は

  だまされていない確証を得たと、

私に詰め寄った…

結論だけ言われても…
不服が顔に出たのをサッと察知して
息子の怒りが沸騰した。

ゆっくり、理詰めで、納得いくように。
アスペルガーにはアスペルガーの理解方法がある。

話すと長い…またくわしくはまた次に…

とにかく
かぁさんは寝ないとだめな病気だ

と説明して、
話の途中で切り上げは気持の悪いアスペルガーに申し訳ないが
話は尻切れとんぼで止めてもらった。

心配してくれたのだろう。

 もう寝た?

と、消灯して10分後うとうとし始めた頃、息子の声。
彼なりの不器用な優しさが胸に詰まって、
余計に目覚めていまった。

睡眠薬が効かない夜が明けた。
ほんとに、体に悪いなぁ~
もうちょっとだけ眠ろう。




やや回復の帯状疱疹

2006-08-02 06:08:04 | Weblog
お騒がせしました。お岩さんからピエロくらいに腫れが引きました。
今日から出勤します。

まだ、引きつれたような痛みがありますが、
片目でしか見えない不自由はなくなりました。
利用者さんに弱盲の方、片目視力を失った方がありますが、
ご不自由を身を持って体験しました。

また顔に痣やケロイドのある人が人中に出る時は、
人の視線が記になるだろうか?
なさけいけど私はとても気になりました。

しっかり帽子を目深にかぶったり、眼帯で覆ったり、
化粧もしない素面では、
買い物も通院も即さと済ませて、
猫の餌が残り数パックになってしまい、
息子の朝食パンも切れてしまっています。

うとうと寝ては、
いつもは連絡も取れないで、
長く会うできなかった主婦友だちに電話をしました。
おかしな平日休暇みたい。

急いで自家製野菜を持って来てくれる友。
おかずを作って持って来てくれる友。

一生懸命にひとりぽっちだと踏ん張らなくても、
ほとんど出会う機会がなくても、
ありがたい友人が何人も要る事を再確認できた4日間。

そうそう
何人も友人が買い物はどう?してあげるよ。と、
言ってくれたのに、病気は病気。
頭がぼぉ~と働いてなかったみたい。
う~ん、残念

友だちはフルタイムでは働けない、
主婦として、いっぱいいっぱいの家庭難を抱えている人たちばかり。
介護年齢なので、ついつい介護の話にもなって…
仕事と切れない…
話がそっちだと、いきいきしてくる私。
もう少しケアマネ修行してみよう。
根っから人の世話が好きなのかも?

認知症の姑に『さっきも言ったでしょ!』の言葉を飲み込んだ。
そんな電話も後から掛ってきて、
無駄話も無駄に終ってない気もしてうれしかった。

病気の私に対しての息子のアスペルガー的対応について、
いかにもの日々でしたが、Blog更新はまたにして、
少し自分を休める工夫をして行きましょう。

私は全身の脱毛で凝りていたばずなのに、
ついつい『がんばる』という言葉が嫌いな癖に
そしてストレスに弱い癖に
無理をしてしまう様です。
反省、反省

この度、体がしっかり教えてくれました。
無理すると神経痛の後遺症も残るそうなので、
リラックス、のんびりモード切り替えで

Blog更新しないのに130Hitを越える方々のお越しがありました。
こんな世の片隅のBlogを気にしてくださる方々がある事が
日常、職場から家に帰ってアスペな息子以外に
話相手のいない私の心の支えになっています。
いつも、本当にありがとうございます