アレルギーは何科に行けばいいの？

一度にひゃ～っと全身の体毛を失う広汎性円形脱毛症もどうやらアレルギーと無関係ではなかったらしい。

喘息も湿疹も主原因はアレルギー。
喘息の時は内科へ受診。湿疹の時は皮膚科へ受診。
円形脱毛も時は心療内科にもかかってたっけ。
アレルギー源を上げればキリがないほど持っているらしい。
調べたら牛乳、卵まで出たが、体長不良でもないかぎり日常的には問題ない。

今回は喉の粘膜が腫れている。
内科が風邪薬を処方したので何か違う気がして、耳鼻咽喉科へ再受診。
やっぱりアレルギーと言われた。
時期的にヒノキ花粉らしいけれど
ここまで喉の粘膜がやられたことは今までない。
杉が済んだと油断したのがいけなかったかな？


咳きこみがひどくて目が醒めた。
横になるとまた咳きこみそうで起きてしまった。
たぶん大丈夫と思うが、
長く喘息から手が切れていたから発作止めも今、手元にない。
咳は内科の管轄かな？頭痛もする。やっぱり内科かな？

土曜日。やっていない病院も多い。さて、どうしよう？

暇できたら読む？らしい

違憲判断「暇できたら読む」＝原告にも矛先－高村外相(時事通信) - goo ニュース

ずいぶん失礼な話。都合の悪いことは知らん顔ってことだろうか？

道路財源一般化・暫定税率復活　自・民系賛否分かれる (河北新報) - goo ニュース

↑こんなことをぐちゃぐちゃと言っているが
先に
岩国米軍基地はお国の言うとおりじゃんじゃん米軍機受け入れ基地増強を
うたった市長に変わったとたんに
国からの援助金が出て、道路が開通した。
出来かけて補助金を切られていた庁舎建設も復活。
お国の言うことを聞く地方自治体なら交付金も出せるって
どう言う予算の組み方がされているんだろう？

米軍基地もイラク派兵もアメリカ様の言うとおり。
アメリカ追従でないと日本はやっていけないの？

軍事増強路線に耳をかさないで突っ走った過去を持つ日本ふたたびの予兆でないといいけれど…

売られてゆく子犬たち

喉痛にはアイスクリーム。
出かけたくないけど買いに出た。

レジを抜けるとスーパーのイベントコーナーに犬が来ている。
真央ちゃんが抱っこして滑っていたあの縫いぐるみのようなわんこの子たちが
箱に１匹づつ入って値段が貼ってある。
箱の透明な覆いが外れていたから手を入れて撫でた。
普通の子犬とおんなじに抱っこされたくてきゃんきゃん鳴きだした。
抱っこしていいかと聞こうと思ったら
売り手のおじさんからいきなり

　消毒してない手でさわっちゃダメ!

商品の命。
むかしむかしに有ったと言う黒人の奴隷市場が浮かんだ。
売れ残った子はどうなるのかな？

最近、
雑種と言うおまぬけで愛くるしい犬種にとんとお目にかからなくなった。
そのうち野良猫も絶滅。純粋種の猫だけが飼い猫になるのかな？

体調最悪 外は雨

『離職票を渡せ』とがんがん文句言いに前の会社に乗り込む元気もなし。
喉がやたら痛くて耳まで痛い。熱は36.6C。
平熱が35度台だから多少あると言えばあるのかも？

近くのヤブ内科に診てもらったら
『喉の奥が炎症を起こしているのかな？』
結局、喉の炎症は見えなかったらしい。
胸の音はゼロゼロしているそうで、こっちは自覚症状がない。
飲み薬が出たけど効かない。

耳鼻咽喉科でも診てもらった。
アレルギーで喉から鼻の粘膜がやられているそうで耳は大丈夫とのこと。
鼻から喉へ管をつっこんでの検査は
痛いところへ届いているのだからものすごく痛かった。
当分、血まじりの鼻水がだらだら。
病院の支払いも処方箋をもらうのも調剤の説明を受ける時も
全部、鼻を押さえてた。うんもぅ～～！

アレルギーってヒノキかな？
猫の表皮にもアレルギーを持っている。
アレルギーの根源が寝ていると鼻先にやってくるし座っていると膝に乗る。

あの晴天の日にシーツを干したのがマズったか？
ちょっとちょっとと草むしりをしたのがマズったか？

喉イタは食欲を失わせる。
食べないから気力がわかない。痛いのに無理に食べたくない。
悪循環連鎖にどっぷりハマった。
ダラダラこたつで寝たり起きたり。
仕事に行かないってこうも気力が充実しなくても辛い体にムチ打つ必要もなく、
だるいをうんと甘やかして増長させても別になんの問題もない。

息子何度かの『怒っているのか？』質疑にも
『喉イタ。怒っていない。』とかすれ声で応酬するのもかったるい。

枕でめくった桝野耕一の短歌がぼやけた頭にしっくりくる。


　　ついていないわけじゃなくてラッキーなことが特別起こらないだけ

　　こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう

　　三日ほど寝込んで久々に夢をみたので正気


３日くらいゴロゴロしてたら正気になるかしらん？

ショートソング (集英社文庫) 枡野 浩一 集英社 このアイテムの詳細を見る

ハッピーロンリーウォーリーソング (角川文庫) 枡野 浩一 角川書店 このアイテムの詳細を見る

淋しいのはお前だけじゃな 枡野 浩一,オオキ トモユキ 晶文社 このアイテムの詳細を見る

正気にもどったら本の整理でもしてブックオフに処分しに行こうか？
この３冊は置いておこうっと。

離職票が届かない

だいたい辞める日に離職票をくれない所は初めて。
「給料明細と一緒に送ります」と事務方が言うから
貰わずに退職。
昨日が給料日だから郵送で今日は届くかと待っていた。
夕方になっても届かない。
人事担当に電話を入れた。

　　離職票は送ってもらえました？

　　『まだですよ。』

　　早く送ってもらわないと困るんですが？
　
　　『そうですね。』

こいつは血が通っているんだろうか？
涼しい声で抑揚のない返事が返ってきた。
利用者にも働く人にも温かくってはじめて福祉の現場だろう？
三行半を叩きつけたの会社だもん。そんなもんかも。
もう少し待とう。
ハローワークはそれが届いてから行こうかな？

天引きされて初めてビビる後期高齢者医療制度

保険料「天引き」スタート　「ひ孫におやつも買えぬ」(産経新聞) - goo ニュース

年金から天引きって発想が安直。
取りやすいところから有無をいわせず。
サラリーマンの税金や社会保険料の天引きだっておんなじ発想だ。
給与からこれが引けてなければ生活が楽だと誰もが思うわ。

だいたい年金という公的なものから、公的な天引きってなんかヘン。
寡婦になって寡婦年金受給者なった時
その中から税金や社会保険はしっかり支払わばければいけない重圧にビビった。
専業主婦の扶養家族からいきなり戸主。
ささやかな年金だけで生活することもままならないのに
それから公的なお金をガッポリ取られる。
これを何とかせねば？と思った。

働くこともままならない後期高齢者。
収入が減る。生活を縮小。節約しかない。

さらに物事の変化に年齢が上がるにつれて付いていけなくなる。
中年期の自分がそろそろヤバいから、その辺り良く分かる。
制度がどう変わったのか？ちゃんと把握できる人は少ないのではないだろうか？

ケアマネで訪問した時に
『これはなんだ？』
と届いたカードが貼りついたハガキを見せられた。

老眼の上に
指先に力が入らなくなっておられるから
結局はがしてあげた。
読めもしない小さな紙カード。
大事なものだから失くさない様にと片付け場所まで一緒に考えた。

ゴミと一緒に捨てて再発行したって人もあったそうだけど、
あのカードは高齢者向きではない。

ネーミングも物議を醸し出していたっけ。
新聞コラムに『大老』はどうだろう？とあったけど
『長寿』より良いかな？
小手先でどうネーミングを変えようと
『厄介もの』『金食い虫』をなんとかせねば？がプンプン匂えば大同小異だろう。

面接者が大あくび

新しい施設で、経営母体が福祉医療系でないところが気になったけれど
我が家から通勤１０分は魅力。
とりあえずハローワークからの紹介状を持って、話を聞きに行った。
今度こそ辞めることにならない腰を落ち着けるところを狙っている。

新規参入であろうからどう言うコンセプトなのか
根掘り葉掘り質問していたら、
なんと目の前で思いっきり口を開けてあくびをされてしまった。

『お疲れですか？』と
見ぬふりをしないでわざとすかさず聞いてやった。

他にももう一つ他の場所にも施設の立ち上げ計画が進行中で
風邪を引いたのか熱があり、歯の治療中でインプラントを入れたばかりと
本人の事情は施設内容説明よりよく分かった。

ちょっと難ケースが出た場合を質問したら
『家族の同意を得て拘束』と即座に答えが返った。

でっかい建物が建設中ですでに利用者が決まりつつあると言う。
元職は建築関係で
個人病院の経営コンサルタントもしていて介護方面に興味もったとか。
隣接の商業施設も自分の経営だと言う。本業は何？

いかに自分の手腕でコストを安く上げたか自慢を聞かされた。
この調子で
いかに介護コストを下げて
儲けをあげるかに興味が向いているのであって
利用者のしあわせは２の次３の次？

建前できれいな事を言いながら
かわいいのは我が身、我が儲けと見た。

面接中にあくびと言うは、
しかも、それを隠そうともしないと言うのもどうかと思うが、
その話しぶりや醸し出される雰囲気に
どうも人としての品性が疑われた。

私が選ばれるための面接ではあるけれども
面接する方も採点されている。
雇用主を雇用者と双方の相性もある。どこか見合結婚に似ている。

今、応募してきているのは新人ばかりで即戦力として欲しそうだったけれど
後日、よく検討してと即答せずに辞した。３～４日して断ろう。
介護施設経営方針に首を傾げる部分の有無より何より
こう言う人に雇用される気には成れない。


欠員や新設で募集は多いけれど
新人で事情がよく分からない人以外は触手を伸ばさないような所ばかりみたい。
こう言う所ばっかりだからケアマネは定着率が悪い。
辞めたらもう２度としないと言う人ばかり。

どこかに普通に常識的な仕事が出来そうなところないのだろうか？

あわてないで
今度こそ失業保険のお世話になろうかな？

発達障害かもしれない 磯辺潮 (光文社新書)

発達障害かもしれない 見た目は普通の、ちょっと変わった子 (光文社新書) 磯部 潮 光文社 このアイテムの詳細を見る

本屋の文庫コーナーにちょっと目を惹くタイトルで並んでいた。
文庫で並ぶ御世になったことが感慨深くて
今さらな気持ちもあったけれど久々にこの手の本を購入した。
発達障害と銘打っているけれど、
主としてアスペルガー症候群について書かれており
ワタシ的には『あたり』だった。

自閉症スペクトラム、広汎性発達障害、高機能自閉症、アスペルガー症候群…
根っこに自閉症があって
知的な部分障害がない先天性な病には検査方法等でいろんな病名になるらしい。
アスペルガーでLDの併発はあるけれどもADHDは伴わない等
直接、親であってもなかなか理解しがたい部分が分かりやすく解説してあった。

どっちに転んでも成人してから『さぁどうするか？』では遅いわけで
相変わらず救いがないなぁ～を読み終わって実感する。

感情の共有が出来ない人間と生活を共にする事の寂しさや苦痛について
結婚には触れてあるが、『親ならば可能』と捨ておいてあって
親だってなぁ…と物悲しさが募った。

　　我が子がかわいい　　
　　なんとかしてやりたい

だけど３６５日２４時間体制は誰だって荷が重い。
しかも自分が死んだ後のことも社会的資源活用で考えておけって、ご注意が記されていた。
（著者は1960年生まれ。ワタシより６つ年下。親自身の老化実感は薄いかも？）

発達障害は２００５年４月発達支援法が施行されたばかり。
社会資源たって相談に行ったけれども
我ら親が自らなんとかしてくださいって感じだった。
他の障害者の親たちもそういう労苦乗り越えて自主運営施設等を作っている例を示された。

　　　分かる
　　　よ～～く分かる

だけれども、目の前の蝿を追うことにも疲れている現状から、
それ以上のパワーを強いられてもなかなか難しい。
各種相談機関には『何とかして欲しい』特効薬を求めてみんな行くのだ。
親救済…親SOS…
介護の世界は介護者救済から介護保険が導入された。
発達障害者にも、その介護者にも特効薬は未だない。

わぁ～
本から論旨がズレズレ



　　文庫で
　　目を惹くタイトルの本が出版され
　　本屋に並んでいる事で

　　世の啓蒙なり
　　やがてアスペルガー症候群も世に認知されることになる

そう言う意味でこの本は喜ばしい。

亡き夫の言いつけ

最後の最後の花見。
ガンの骨転移とも知らず
歩行困難を押して、
飲んべえの血が騒ぐのか希望を聞き入れて、近くの八幡宮でお茶を濁す事にした。

もう階段の参道は無理だから車で裏参道を行けるだけ行って、
当時家に居た娘と両サイドから支えて、桜の下に陣取った。
見事に咲いて、
激しく静かに花びらが散り敷いて、人もなく最高のお花見だった。

今日はひとりで行ってみた。
桜は散りはじめていた。あの時ほどの桜はあれからみない。

亡夫は
『お前は辛抱が足らないから、働く時はすぐに辞めないように』
と言い残した。

『あなた、ワタシは今、無職よ。』

危ないと言ってた軽四に乗ってるし、
しかも色はあなたの嫌がる派手なオレンジ。
言いつけはな～～んにも聞かないで
妻は勝手に生きています。

お～い。悔しかったら出ておいで。
夢にも現れない。天国は居心地がいいの？

道路とガソリンの値と地球温暖化と地域格差

「道路」一般財源化で政府・与党合意、民主と修正協議へ(読売新聞) - goo ニュース

ややこしい言葉ばっかりで頭がいたくなるけれど、
なんかへんだなぁ～と思う国会議員さんたちのお言葉。

ガソリンが安くなると車をバンバン走らせて地球温暖化につながると
誰かが言ってなかったけ？

うんじゃ～
気持ち良く走れる道路がじゃんじゃん出来て車がびゅんびゅん走るのは
温暖化につながらないのかな？

どこの地域でも便利にならなくちゃなどと言っている人が居たけど
地方と都会の格差は道路を作ったら埋まるのかな？

地方ではバス路線もJRも赤字と言う理由でどんどん回数が減ったり
路線自体が廃止されて、車なしでは生活が営めなくなってきている。
高齢者の多くは通院よりタクシー代がかかることにため息をついている。
どこの地域でも便利な生活なら
お安い公共交通機関を、どこの田舎へも張り巡らせてよ。

車を購入すると車両税。毎年の自動車税。
充分搾り取られていると思う。
都会のお金持ちの高級車と
地方生活者が車持つのと
同じレベルの税金も格差につながらない？

ハローワークのケアマネ募集要綱には
『要運転免許』と必ずある。
車に乗れなくては仕事にならない地域なのだ。
そして応募する私は
『マイカー通勤可』をチェックする。
なければ通勤が不可能となる場所に居住しているから。

亡夫が安全のためには『絶対普通車』と言っていたのを無視して
購入も維持費も税金も安い『軽四』に買い替えて生活防衛している。
安全よりも日々の糧。

なんだか国会議員さんたちには
今に始まったことではないけれど
生活者が見えていないような？

いい加減に世襲議員に投票するの止めない？

星野道夫の写真絵本 『くまよ』 の静謐

花散らしの嵐の中、
海が見える温泉があり、お料理はオーガニック素材でという
自然木のずっと憧れていたプチホテルに単身出かけた。
以前、女ひとり泊は『土日はちょっと』と断られた事があるので
無職の特権で平日に予約を入れておいた。

ところがこの平日がアダで
本日のお泊りは客はひとりなので大浴場に湯がはれないと言われた。
なんで？
温泉が楽しみでやってきたのに！
「今日決まったことで」「私の一存では」とフロント従業員の歯切れは悪い。
社長に電話して直接話すとまでさんざん、ぶつくさ言ったので
朝だけは特別配慮で入れるようにしてもらえた。
海の見える大浴場が使えないこともあると予約した時に言って欲しかった。
なんともせっかくの私にとっては精一杯の贅沢が艶消し。

このホテルには
木のテーブルに木のベンチ風の椅子の絵本コーナーがあった。
気分はすぐ楽しいことへと切り替え。

もうこのホテルにはひとりなんで私独占読み放題。
子どもたちに読んでやった懐かしいものやら、おとなのための絵本やら、
夜は手いっぱい部屋に運び込んだ。

朝は湯が使える６時から
海が明けてゆく様子を窓越しに見ながら出たり入ったり。
絵本コーナーで火照った体を醒ましては湯につかった。
朝食後は、絵本コーナーにオーガニックコーヒーを運んでもらった。

一番、何度も何度もめくったのが↓

クマよ (たくさんのふしぎ傑作集) 星野 道夫 福音館書店 このアイテムの詳細を見る

アラスカで熊に襲われて死んでしまった
星野道夫さんの写真と言葉で構成されたこの絵本。
くまに遭遇して、おたがいにびっくり見合った時の写真。
息づかいが聞こえたと言う。
夜のひとりのテントでは怖くて怖くて、でも心地よい緊張があったと言う。
アラスカの風景は厳しくて澄んでいて、
星野さんの写真にはくまへの愛があふれて見えた。

本当にくまが好きで好きで
この人の一生はなんと完結されていることだろう。
最後のページの雪どけに透ける大地の葉の写真の下には
彼が埋まっているようにも見えた。

それに引替え、私の生きザマはなんだろうか？

もう、ささやかな贅沢はおしまい。
これ以上は干上がってしまう。
さて、さて、真面目にこの先を考えねば。
息子との生活にも本腰を入れる。

キュア 田口ランディ

キュア cure 田口ランディ 朝日新聞社 このアイテムの詳細を見る

死ぬまで生きる。生まれたら必ず死ぬ。
きわめて当たり前の事をいつもどこかに置き忘れている。
死なないための医療がどこまで生をひっぱっていくのか？
治療で苦しむ間の『生』はほんとうに生きていると言えるのか？
常日頃気になっている部分が小説になっていた。

霊的な感覚でガンを切っていた外科医がガンになる。
へたくそな他の医師に自分のガンを切って欲しくなかった。
簡単に患者に行ってきた告知も自分となったら違ってみえる。

ガンも自分の命の一部でしかない。
ガンも生きたがっているというは逆転の発想は目からうろこ。
ガンが増殖しやすい環境を自ら作り出していることを改めると
増殖が止まると言う。
民間療法にある絶食や玄米食菜食はこのあたりの発想らしい。

ガンを切った張ったでやっつけるだけの医療は夫の時に経験スミ。
せっかくの命の時間を手術や抗がん剤や放射線で苦しみの時間に変えていた。

スピリチャルな部分はよく分からない。
読後すっきりはしないけれど、大きな問題提議ではある。

人間も自然の一部だから、大きな目でみた自然な生き方をして、
その先に自然な死があることをあるがまま受け入れていればいいのかな？

日本尊厳死協会の今年の会費振込用紙が来ていたので払い込んでおいた。
本当にその時どうなのかは未知数だけれど、今、現在の私の意志表示として。

聖灰の暗号 帚木 蓬生

聖灰の暗号 (上) 帚木 蓬生 新潮社 このアイテムの詳細を見る

聖灰の暗号 下 (3) 帚木 蓬生 新潮社 このアイテムの詳細を見る

人を救うはずの、今現在、信仰厚き人々の多い宗教が
大量虐殺を行った史実を元に創作されている。

小説は少々ミステリー仕立てで、巻末の主要参考文献の下に

　　＜本書中の聖書引用は、時代背景などを鑑み、現在発刊されている聖書と
　　　あえて異なる表現をした部分もある…

ここまでは１２世紀１３世紀の話だから納得できる事。その後

　　…また、本書は『手稿』を含めて創作である。（編集部）＞

と、あり
ローマカトリック教会に異端として大量虐殺された史実やカタリ派まで
創作なのかな？とヨーロッパの中世の歴史に疎い私は一瞬、不安になった。

手稿が書かれていたオキシタン語や異教徒されたカタリ派や
その大量虐殺の史実は『嘘』ではなかった。

この火あぶりと言う残虐な方法や拷問の証拠を書き記した『手稿』や
それを世間に公表させまいと暗躍する教会の回し者たちの事が
『創作』の部分だったのだ。

編集部の余計なお世話に、小説の基盤になる『史実』まで嘘かな？
と、思ってしまったのはそそっかしいワタシだけだろうか？


前に読んだ洋の東西を問わず三大宗教を扱った点で同じ↓を思い出した。

国銅〈上〉 帚木 蓬生 新潮社 このアイテムの詳細を見る

国銅〈下〉 帚木 蓬生 新潮社 このアイテムの詳細を見る

あの奈良の大仏に使われている銅は山口の銅山で掘られた物で
大仏を作るにあたっては銅山から人まで奈良に送られた。
移動は船か徒歩の時代。連れて行かれる途中で命を落とす者あり。
労働が終わったらポイ捨てで『勝手に帰れ』無事帰りついた者の方が少ない。

京都の神社仏閣を見てきたところだけれど
あの大木を運び出した人々や建築に携わって
同じく家畜のように使われた膨大な人々の
労力もしくは命によって出来上がっている。
そう観ると信仰の証が別のもの見えてくる。

すべての地上に形となるものを排したカタリ派の方が正統に思えてくる。
帚木蓬生魔術にひかかったかな？

宗教も権力となった時に異質なものになるらしい。
宗教の違いで今も戦争が地球上から姿を消さない。

余談ながら
イラク戦争をやめないブッシュさんが
敬謙なカトリック教徒である事はあまりに有名。

帚木蓬生さんの小説はどれも、
嘘を交え本当より本当らしいエンタテイメントな世界を作り上げて
読み手を惹きつけて、
本当の現実の社会にそれが存在する恐ろしさを知らしめる。



新幹線のお供にちょっと重かったハードカバー。完読。
図書館に返しに行こう。無職生活は図書館が友達になりそうだ。

京都の桜写真アップ

醍醐寺。
ものすごい人でした。人を入れないように写すのは大変。

　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　

哲学の道も人が右往左往。よーじやでお茶したかったけど何十人待ちで中止。

　　
猫グッズの店では看板猫に会えました。　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　

遊び疲れは別もの

歩け歩け京都の旅最終日。

もう歩くまいの固い決心はどこへやら、
お泊りの宇治川沿いのふじごよみを朝６時にちょっとだけ散歩のつもりで出た。
朝は人も散歩やジョギングの人以外居なくて静か。
空気も生まれたてのすがすがしさ。






宇治神社参門の手水で参拝のワンコ用の容器発見↓




ついでに世界遺産の宇治上神社。
ついでに与謝野晶子の歌碑。
ついでについでにと
戒めていた仏徳山展望台まで登ってしまった。
馬鹿の高上がりとも言う…

小鳥のさえずりが心地良い。
ペットボトルの餌箱が桜の木にぶら下がっていた。
カメラを向けると逃げる。お姿を上手く撮らせてもらえなかった。
１０円玉の絵柄の平等院も朝霧橋も高見の見物。





宿のオーナーから地元では大吉山と呼ぶと聞いた。
これからずっと大吉でありますように。


宿を後にしたら、もう宇治は花見客が増えて早朝とは様子が変わっていた。
予定していた源氏ミュージアムもういいや気分になって、京都駅に移動。
京都駅はもう殺人的な人の多さ。
ちょっと手荷物を何とか先にしたいと思うのに
どっこにもロッカーが空いていない！
あきらめて荷物引っさげて移動もイヤだと思ったけど…
新幹線チケットの時間までにはかなりある。
早めランチで座り込んで粘っていたら、むくむくと歩け歩け病がまた再燃。
近くてなかなかとＴＶで見た渉成園へ根性で行ってみることに。歩くのにホント荷物がじゃま。

東本願寺の改築にも寄り道。
男の子連れの『鳩の餌１００円を５０円づつ割り勘』と言うのが聞こえた。
良いなぁ～息子にもこんな時間があったら良かったのに。



渉成園は
昨日の醍醐寺、哲学の道、二条城比べたら意外と人が少ない。
せせこましくなくゆったり気分でいい感じ。桜が散る散る。
最後の最後ヒットだったかな？



帰路に思うのに渉成園は初めての景色でない。
誰といつ？京都好きだった亡夫が連れてきてくれたんだったか？

さすがに新幹線内で足が痛い。

我が家に辿りつくと
郵便受けに今日の新聞が入ったまま。
玄関を開けると猫たんのお出迎え。
ウンチのこんもりの匂いの主だ。
猫茶碗方面は半径５０㎝餌の飛び散り。
猫の水はすっからかん。

鬱々だった息子の声がちょっと明るい。
細かに正しい運びの会話を要求するアスペチックな応対を強いられるのが
今日はちょっとウキウキ。

　　猫の世話ありがとうね。

息子は『おう』と答えて、
宇治生チョコのおみやげをむしゃむしゃ食べはじめた。
もしかすると
朝から何も食べていない？

あわてて夕飯の支度開始。
仕事の後ならこう身軽に動かないのに、疲れるところが違うらしい。

息子も母と煮詰まる日々から解放されていたかな？