綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(1) 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2008-07-25 |
しかも返却期間に読み終わらず、もう借りたの3回目。
4章ならぬ、4回、と分けられたこの本の、やっと4回の途中まで行きましたので、なるべく読みあげて、あす返却したいな、と思っている次第です。
さて、余談はさておきこの本ですが、有栖川有栖氏と綾辻行人氏が対談の合間に短編ミステリーを挟みこんで、作品とミステリの魅力について語り合うというもの。
ディスク・ジョッキー形式で、ラジオ番組ならここで一曲……、となるところを、かわりに短編小説を紹介する、という趣向が面白いし軽い感じでいいな、と思い、読んでみました。
第1回が、《それぞれの“ふるさと”》のタイトルで、紹介された短編は、『技師の親指』コナン・ドイル、『赤い部屋』江戸川乱歩。
以下、
第2回 《早くも番外編》 『恐怖』 竹本健治
『開いた窓』『踊る細胞』 江坂遊
『残されていた文字』 井上雅彦
第3回 《ミステリとマジック》 『新透明人間』 ディクスン・カー
『ヨギ ガンジーの予言』 泡坂妻夫
第4回 《ミステリとパズル》 『黒い九月の手』 南條範夫
『ガラスの丸天井付き時計の冒険』
エラリー・クイーン
どれも面白い(ホームズものなんか、懐かしいやら、改めて読むと結構面白いわ、と感心したり)のですが、私が一番嬉しかったのは、第2回《早くも番外編》ですね。
江坂遊氏の作品は初めて読みましたが、竹本健治氏と、井上雅彦氏の作品は、一時結構好きだったので。
(竹本氏は、“ゲーム殺人事件”シリーズとか、ウロボロスとか匣とか好きでしたが、SF大丈夫な方なので“パーミリオンのネコ”シリーズも好きでした。井上氏は、前も書いたと思うけれど、“よけいなものが”というショートショート好きだった!)
泡坂氏の“ヨギ ガンジー”が取り上げられていたのも嬉しかったな。どの短編も面白いですし、有栖川、綾辻両氏の解説がつくとまた、2倍楽しいです。
これは①ですが、②も出ているようで、読みたい!と思いました。
図書館にあるかな……それとも買うべきか……