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サンタクロース、ライフ。 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2002-11 |
私は、知りませんでした。この本を読むまでは。
その、“グリーンランド国際サンタクロース協会”の公認サンタクロースが、日本には一人だけいます。(この本が書かれた時点での情報)
それが、この本の作者の、パラダイス山元氏。
本職は(たぶん)ミュージシャン。ラテン音楽のプレイヤーで、オレンジレンジの楽曲に、“うー、ハッ”という掛け声とともに参加していたのを覚えている方もいるかも。
また、『マン盆栽』という風変わりな盆栽(盆栽をそのまま大きな木に見立てて、フィギュアなどが配置してある)の造り手としても知られています。
その山元氏が、自分のもう一つの顔である、サンタクロースとしてのさまざまなエピソードを綴ったのがこの本。
写真も豊富な愉快なエッセイで、サンタクロースについてのあれこれを教えてくれます。
『なぜ赤い?サンタクロースの衣装』なんて章は、思わず“へぇ~”と言いたくなるようなうんちくもあり。
一方、サンタクロースの仕事についての章では、幼稚園などへの訪問やツリーの点灯式のようなイベントへの参加など、知らなかった色々な仕事があるんだな、と感心したり。
そうして、『サンタクロースが悲しくなる時』の章。せっかくのクリスマスにお家に帰れなくて、病院で過ごさなければならない子どもたちのところへ、サンタクロースはなるべく出掛けていくそうです。
そこで、「サンタさん、プレゼントはいいから、早くお家に帰らせて」と言われたエピソードなどは、サンタさんならずとも、ほろっとしてしまうのでした。
どうか、よいクリスマスを過ごされますよう……。