あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

内と外の桜

2010-04-16 18:25:27 | 日記・エッセイ・コラム

内と外の桜
今日、仕事で以前お世話になった方のイラスト個展があったので、帰りに寄らせていただきました。

動物や花をモチーフにしたイラストや、以前描いた人物の小品などを見せていただき、ふと気がつくと、窓の外に八重桜がありました。

「窓から桜が見えるのですね」と言うと、「いつもは窓をおおって会場を作るのですが、せっかくの桜なので見えるようにしました」とおっしゃいました。

そうして、「季節にあわせて桜のイラストもいくつか出したのですが、こういうことはしない方がいいと思いました。この絵を見てから桜を見たら、やっぱり本物の方がいい、と思うでしょう。自分の首を絞めるような事をしてしまいました」と笑ってらっしゃいました。

でも、私は少し得した気持ち。

本当の桜も、その方のこころの中の桜も、同時に観られるなんて。

そして、ひと様の作品を観て、自分も頑張らなくちゃ、と思ったひとときでもありました。

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女の子とお弁当。

2010-04-16 00:24:57 | 本(料理の本)

かえる食堂のお弁当 かえる食堂のお弁当
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-11
《かえる食堂》の、かえる、という響きの可愛さに惹かれて、つい買っちゃいました。

“料理の下手な人ほど料理の本を持ってる”と、後輩があるとき言ったのですが、わたしはさしずめその典型的タイプでして、けっこうな冊数の料理本を持っているのです。

この本を読んでいたら母が「ねえ」と言うので、てっきり“いったい何冊買えば気が済むんじゃい!”と怒られるものと思いましたが、母が言った言葉は、「あんた、お弁当持つようにしたらいいんじゃない?」というものでした。

うーむ、たしかにその方がヘルシーだし便利かもね……とも思いましたが、なかなか踏み切れないですね

私が自分でよくお弁当を作っていった時期は2回あって、まず最近では前の職場に通っていたとき。コンビニも、食事できるお店も遠かったんです。

もう1回はもうずっと前で、専門学校生の時ですね。本屋のバイトを土日祝、夏と冬の休みにやっていて、勤務は開店(準備)から4時までだったのでお弁当持ちでした。

自分が食べるためのお弁当づくりというのは、面倒なのをのぞけば非常に気楽なもの(なにしろ文句を言われない)で、作るのは別に嫌ではありませんでした。

ただ、若い頃って、作るメニューが今と違うんですよね。よく、クレープ弁当とか持っていってました。クレープでくるむ具は、ハム・チーズ・ケチャップとか、ツナマヨ・玉ねぎ・レタスなどでした。

前の夜に生地を混ぜて、一晩ねかして朝焼くわけですね。今は、絶対そんな面倒なことしないそれに、そもそもクレープ自体がおばちゃんには似合わない。

女の子のお弁当、ってあるんだな、と思いました。

ところでこの本のなかのレシピでは、私はごくありきたりな人間なので、作りたいと思ったのはスタンダードな“シャケ弁当”とかおむすびとゆで卵の“夜食のお弁当”などでしたが、ちょっとハッとしたのが“雪の日のお弁当”。

じゃがいもと長ねぎのドリアのお弁当なのですが、雪に合わせて、白いお弁当なのですね。

あ、ちょっといいなぁ、食で季節を感じるのって日本人ならではだよね、などと、無粋な私がちょっと思いました。

凝り過ぎていない、名前と同じく可愛いお弁当の本です。

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