月からの視線というのを感じたことがあるのだろうか…。
夜、帰り路の途中で。仕事をしている時に、あるいはテレビを見ている時。
誰かがこちらを見ている、と感じて
ふと視線をたどってみたら、それは激しい月明かりだった。

誰?と思ったら月だった、なんておかしいけれど(笑)
それほど、月の引力というものを感じてしまう時があるのです。
ことしは、それにしてもよく空を仰ぐ。
きっと部屋のなかが暑いからかな、ひんやりとした外の空気にふれたくて、ベランダに出ては月を仰ぐ。
先週末。Nと「風とともに去りぬ」のDVDを改めて見直していて、ふと外があまりに明るいな~と感じたら、
窓の外すぐ近くのとこに月さまがおわしまし、光の帯が部屋中に濯がれていた。(ホントに窓のそばでこっちを見ているように)
8月13(火)日の深夜2時。
この日も娘のNとDVDを見ていて、最後の字幕のところにきてNが「流星群が見えるよ」というので外へ出てみたら(ぺルセウス座流星群かな)、光る流れ星をみた。
3本も見た。
流れる、と思った瞬間にスッーと強い雫となってダーと流れる。ひんやりとしたダイヤモンドみたいに。
そして、突然スッーとあとかたもなく消える。月は、星を見守っているかのように控えめだった。
ポキンと折れそうに細い月、切ないほどきれいだった。
月には万有引力があるのだ。満月には月の引力が最も強く、だから月をキレイにみせるという。
満月は出生率は高くなり、出血量が増え(血液や体液をも引っ張られるから)水分、栄養素や薬物、添加物など、何でも吸収しやすくなって。
人の感性だってものすごく敏感になるという。
月の引力なのか…!あの視線の強さは。
空や月を仰ぎ見て、すごいなあと思うのはやはり旅の最中で出会う月!
これまでバリ島や、バンコクや、オーストラリアのポートダグラスでみた(海辺あるいはプールサイドで)美しい月が忘れられない。
日本でみるよりもひとまわり大きく思えた。
ああ、この月こそは万国共通。
千年もそれ以上も昔からずっと同じこのたった1つの月を、人は見たのだと思うと胸がギューとつかまれたようになって、泣きたいような嬉しさ(ちょっぴりせつなくて孤独)が、こみ上げてきた。
昨晩も。とっても夜が明るいので、月を見ながら歩きたくなってNを誘って散歩に出掛けたのだ。
手を大きく振って歩いたら、風がひらり、ひらりと気持ちいい。
もう初秋だなあ。風。
きれいな月に吸い寄せられるように表に出たら、翌日(21日)が満月だったなんて。
満月が近くになると。わたしはカーテンをあけて眠る。
月の光、眠ってしまうのが惜しいほどに美しいのだから、せめてカーテンをあけて眠るのだ。
ずっと濯がれる光のなかに居たいからね。
2年ほど前にいわれたことがある。
あなたの守護神は月だと。だから月にむかって祈りなさいと。太陽じゃあなくて月に祈るのだそうだ。
そう、仕事でご一緒した年配の女性にいわれた。本当なのだろうか。その人とはもう会っていない…。
でもそれ以来、ずっとわたしは月のことを信じている。
賢者が残したこんな言葉がある。
「正しい行いをしていれば、世界が味方してくれなくても、宇宙が味方になってくれる」
素敵だけど、わたしはどうかな。
どうだろう…。