月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

仕事の波を縫うようにして、今月3回目のNの帰省に

2018-05-14 23:58:20 | writer希望を胸に執筆日記

5月14日(月)
快晴。朝お風呂に入る、出て紅茶とタイ産マンゴーで朝食。


昨日からの原稿を手直しし、1本を11時に。もう1本を5時に提出。
最初の原稿を朝から、気になるところがあり結局、書き直して提出。企業の取り組みを紹介するというのは、骨が折れることだ。
一流の企業なら、なおさら。どんな小さなものであっても責任が伴う。

連載記事も、ギリギリまで時間がかりいったん提出した後で。
さらに読み直して、再び修正して出す。この集中力はギリギリの段階にならないと発揮されない。

3時半にNが東京から帰省。青いソファーに座って、ずっと待ってくれていた。
関西に帰省したら立ち寄りたい店があったらしく、車でつれて行く。
そして夜は久しぶりに料理を振る舞おうと張り切る。

ここのところずっと仕事がたてこんでいるせいもあって、手軽につくれて栄養のあるものがメーン(しかも2品、3品くらい)だったが。この日はNのリクエストに応じて和食を。
きぬさやとちくわの卵とじ、石垣島のもずく、アボカドとトマト、セロリのサラダ。ハタハタの干物。しじみの味噌汁。若鶏の唐揚げ。
ズラリ並べてみたら簡単なものばかりだ。

Nは渡米でのお客様の接遇や職場での人間関係の様子などをあれこれ披露してくれる。面白いネタばかり。
久しぶりにお腹を抱えて、ころころと笑った。体をよじって笑いながら、興奮気味に応える。愉しい夜だ。

彼女の言葉で印象的なのが、「日本人と外国人(アジア系や欧米人)を比較した場合に、外国人は大らかで、コミュニケーションが陽気」だと話す。
対して「その場では寛容なフリをしてみせ、後でクレームをいうのはきまって日本人」とも。
自分が抱いていた自国イメージとあまりに違うのに驚く。でも、納得するところもある。



この日はお風呂の中で、ふたたび談笑に花が咲く。
Nが裸でシャワーを浴びているところを観察すると、ユカちゃんちっくな手足の長さに、今どきの若者だと見惚れる。

その反面。
象型の朱色のジョロをもって、花壇に水をジャージャーと何杯もあげまくっては、花々にむかってアンと、ペコリと頭をたれて。溝掃除をしていた、幼少の姿を重ねて、いる。今日も。大きく成長したものだ。

夜は仕事をしないで13時に寝る。