月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

手、足のケアが上等なオンナをつくる

2020-08-26 23:57:00 | コロナ禍日記 2020

 



 

6月22日(月曜日)

 

 朝7時に起きる。今朝はパパさんが仕事へでかけていったので、私とNだけ。

  ストレッチのようにヨガをして、肢体をやわらかくし、瞑想はベランダでした。お腹がすいたので、岩手県産の生乳を使用した湯田牛乳のプレミアムヨーグルトにオールブラン、抹茶グラノーラをまぜて台湾バナナをいれて食べる。



 

 紅茶は、ウーフさんのタルザム茶園ダージリンセカンドフラッシュ。口をつけると、マスカットフレーバーがふわっと香り、飲み口は甘い。余韻も長く、最近一番気にいっている。

 朝。今週火曜日の日記(京都へ散策した時のもの)を書く。久々に内容が濃いので2部に分けた。

 

 10時、Nが起きてきたので、同じ朝食を準備。一緒に、熟れたびわを食べた。

 11時から仕事を開始。

 

お昼は、盛岡冷麺に。ゆでたまご、トマト、みょうが、ネギ、豚肉のしゃぶしゃぶ用をカリカリにしたもの、甘酢などをいれて。

 

 2時から仕事再開。構想的なところをよいのか、まずいのかと何度も考え直す。煮詰まってくると紅茶をいれてNと少しおしゃべりをし、また原稿に戻るをくりかえしながら。Nがいるとどうも本調子が出ない。

 

N「ねぇ。ツメを切ったあげるよ」

わたし「いいわ、自分でやれるから」

N「大丈夫、私きれいに切れるから」といいながら、もう洗面所に走っている。

 

 足のツメを1本1本きれいに、カットしてくれ、そのまま洗面所の水をながしっぱなしにして、ハンドソープのポンプを2度、ぎゅっぎゅっと押し、泡をたてて、わたしの足の膝から下をすっぽりくるむ。

 「もういいわ」「いいわ」と遠慮するも、足を引っ込ませることがないよう手で押さえつけられるのでやむなく観念。バリ島のスパのお姉さんの施術の仕方、冷たい手の感触などを思い出して目をつぶった。Nはエリザベスアーデンのeight hour creamを指先につけて丁寧にマッサージしながらオイルを塗っていく。足の指先から熱くなってきて、体の内まですべすべになるよう。8時間、保湿が保てる優れモノらしく、脚が手指になってしまったよう。心地よかった。

「普段、足って場所はそんな大事に扱われていないでしょ。だから、きれいにしてもらわれると足がうっとりするのよ」っとNはいう。(なるほど……!)

 

4時。Nは友達とごはんを食べると出かけてしまった。

 

 5時から8時まで原稿を書く。足がさらさらして上等な女になったようで気分がいい。風が小さな葉をゆらし、さらさらと音をたてる。6月のひんやりした風が、机を置いている掃き出し窓から入ってきて素敵だ。

 

夕食準備を。きょうは赤パプリカとタマネギをいれたゴーヤチャンプル、ピーナッツ豆腐。枝豆。パパさんはレモン缶チューハイをきょうも飲んでいる。

9時。まだNは帰らない。

 

 BSプレミアムで川端康成原作の「伊豆の踊り子」をみた。



 山口百恵ちゃんの映画デビュー作。私の思う薫を、完璧に演じる、友和さんの書生役もバツグン。ふたり初々しくて、せつなくて、踊り子との旅が、リアルで胸に迫るものがあった。百恵ちゃんは、不滅の女優だ。清い心を内に秘めた、魅力ある人。あの人の人間性が内から滲み出て、層の深い人間をちゃんと演じられるのだ。

 BSプレミアムのチャンネルを替えないでいると、今度は大林監督さんが伊豆の踊り子を片手に伊豆を旅する番組をしており、引き続きみた。

 

11時。NからLINE。

「駅から歩いてかえるから、もし散歩したかったら迎えにきてくれてもいいよ」という内容を、今日ばかりは眠いのでスルーして、お風呂で本をよみ、12時に就寝。