昨日は体調を崩して、終日仕事がはかどらなかった。
一昨日の夜中にフィギュアをみていたら、いきなりものすごい腹痛が。
もしかしてこのまま「死ぬかも」。と思うほどの激痛で冷や汗が出て倒れ込む。
それから3時間後には、少しは回復したが出血を伴う急性腸炎のよう。
(インターネットで調べたところ)。
それで昨日はどうにも机の前に座っていられず、誰とも話しもできない状態で。
久しぶりに温かくして安静に。
おそらく、ここのところレギンスを重ね履きして、「冷え取り」を完璧にしていたのを、
連日京都や奈良方面の取材でストッキング&ロングブーツというスタイルで。
それが体に堪えたのだろうか。
昨日は本を少し読んだだけで、仕事はできなかった。
体調不良の不安としんどさを久々に痛感した。
しかし、今は頭もだいぶスッキリ。久々の休養であった。
さて、この間から書きかけていた続きを…。
「日向(ひむかい)大神宮」(蹴上からは徒歩10分)。
その昔(古墳時代、487年頃)。
筑紫の日向の高千穂の峯から、天照大神の神蹟をうつして再建したと伝えられる神宮だ。
冬の弱い日差し、人のいない境内。
南禅寺や永観堂とほど近い距離にありながら、山科・醍醐の方面へ向かうだけでこれほど空気は変わるのか。
東山でも、全く雰囲気が一変する京都である。
それは、木々が深く、厳かで。山の別天地のようで。
ここに足を踏み入れるだけで、黄色のオーラが飛ぶのが見えるという霊能力者は多いそうだが、時間をさかのぼったような昔の社や境内の佇まい。
「京の伊勢」といわれるだけに、伊勢神宮の神聖な森の気配があたりを包む大神宮である。
外宮。
そして橋を渡って、階段の上にあるのが
内宮。
橋の下は、せせらぎが流れている。
そして、影向岩をのぼっていくと、「天の岩戸」が。
大きな岩石をくりぬいた岩穴。
まっすぐ行くとL字型になってて、人が通り抜けられるようになっている。参拝すると「再生」するという言い伝え。
ひんやりとした冷たい霊気にぞくぞくっとしたが、息をのんで進もう。
すると、コーナーを曲がったあたりに、小さな社。
戸隠神社があり、アメノタヂカラオが祀られている。
タヂカラオは怪力の神。入る時は怖々であったが、中は胎内に包まれたように、心が素直に。
このまま抜け出たくない(外界に戻りたくない)と思わせる、不思議な気が満ちた「天の岩戸」でありました。
抜け出た時に、強い光が一気に差してきた時には。しばし言葉が出ず。
神のご加護の元に生かされている自身を感じ、それからは延々と
一日慶びのオーラに包まれた「ありがたい」参拝となりました。
このあとは、南禅寺のインクラインまで鉄道跡を歩き、どんぐりを拾いながら哲学の道へ。
散策の休憩は、ティーハウス「アッサム」で。
森のなかの一軒家。そんなコピーがぴったりの静かな外観。
クラシック音楽に、日当たりのよいガラス張りの店内。
それぞれのコーナー毎に、趣の違うペルシャ絨毯が敷かれているあたり、
大人っぽい。家具は全て北欧調の繊細なソファー&テーブルで。
本格的にポットで煎れたおいしい紅茶を飲むなら、京都ではここが一番ではないかな。まあ他はあまり知らないが。
イギリス紅茶(スリランカの紅茶でディンブラ)と、
いちじくの煮詰めたものが入る自家製のケーキ。
Nはチーズケーキとロイヤルミルクティー。
キャラウエイシードやアニスが入ってちょっとスパイシーなケーキと濃厚なチーズケーキもグッド。お茶好きの大人を満足させる一軒である。
「ティーハウス アッサム」 京都市左京区鹿ケ谷
12:00~17:00LO・17:30閉店
水曜、木曜休み
075-751-5539
このあとは、祇園界隈を歩いて、
あちらこちらで京都のお茶や珈琲、お昆布さんなどを買い求め、
このまま帰るのに後ろ髪を引かれ…。
結局、祇園「おかる」でカレーうどんをいただき、
黄色いスープに、縁起かついで〆。
ああ、あっさりした本物のカレーうどん。
やはり、胃が疲れたなと思ったらこれ、これ!
へんに辛すぎず、安心できる味。チーズや餅入り、肉入りと種類も豊富。
本日は、一番シンプルな、「きつねカレーうどん」をチョイス。
散策の疲れを癒やすのには、
「おかる」のカレーうどん、もしくは祇園花街の「権兵衛 (ごんべえ)」(075-561-3350)がオススメだ。
「権兵衛」は、きつねうどん&親子丼がおいしい。
こういった手軽な麺や丼ものも抜かりなく
きちんとお出汁をとったおいしいもんを食べさせてくれるのが京都の粋なのである。
きつねカレーおいしそうです!
まとめれば歴史散策と食の本が
一冊できそうですね。
食べ物も、20年くらい仕事で書いてきたのかな。これからはボツボツと残していきます。ありがとうございます。