月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

寒い日、「鮨まつ本」で大人ランチを。

2013-11-14 19:18:41 | 兵庫・神戸ごはん



月曜日から寒さが重なっていき、日ごとに秋が深まってくる。

風がキンとして冷たい。
12月を間近にしたこの季節は、けっこう好きなのかもしれない。
街が華やかだ。それに寒さのせいか頭が冴える。



さて、お友達の誕生に、阪急苦楽園口の鮨「まつ本」でランチ。

お昼から5千円のお寿司って、そりゃあ贅沢なんですが。
それだけに期待が高まる~!

エントランスからすでに、この店はきっと美味しいゾと思わせるところがあって、背筋を正して店内へ。




よく磨かれた白木のカウンターは10席だけ。
調理台とカウンターがフルフラットで全オープン。
凜とした空気がみなぎるのは、白木のカウンターやまな板、
ネタ入れなどの木の醸す清々しい空気なんだろうか。それとも大将の雰囲気か。

市川猿之助似の若き大将は、礼儀ただしく誠実。キビキビと寡黙。
まるでネタに語りかけるように鮨をにぎってくれる。

本わさびを摩り下ろすのは、若きお弟子さんの作業だ。
見ればまあ、太い本わさび。

私たちは、西宮の純米酒、白鷹で乾杯!いい感じでスタートした。


まず登場したのがイカだ。といっても、ただのイカじゃない。
細く包丁をいれ、精緻な細工で。これ食べるの?と思いながら口にいれると、甘い~。とろける~。


続いて、ヒラメ、サヨリ、カツオのあぶり焼、
トロ、しめ鯖、七輪でサッと焼いた車海老、つぶ貝、コハダ、ウニ、甘鯛、いくら、
干瓢巻きと馬糞雲丹の巻物。奈良漬の細巻とたまご…。


















冬の魚が全12品。それから細巻2種。
赤だしが途中でサーブされる。


「途中で手のひらをこちらへください」といわれ

手を差し出した、そのうえにチョコンと乗った牡蠣。軽く空気を含むように握った鮨だと思う。
やさしい味。
ほ~うと感嘆しながらアッという間にパクリ。

鮨はすべて、女性が食べやすい一口サイズで。

むらさきも大将自らに浸けていただき、私たちはおいしい!と口に運ぶだけのこと。
それがなんとも、気持ちいい。

最高においしかった! 文句なしでした!

この大将、聞くところ鮨屋の修業経験はなく食べ歩きと独学で腕を磨いたというのが、素晴らしい。
安定感があって、食べる前から旨いと思わせる、いい意味、落ち着いた気迫のようなところもあって。
鮮度はもちろんのこと、
車海老や甘鯛は、絶妙のタイミングで七輪で焼いてから、握ってくれるから、素材の甘みが引き立つ~。

築地の鮪以外は、大阪の中央市場から朝仕入れたものを、白酢と塩をきかせたシャリ(一口大)で握ってくれる。
ホントすべての、バランスが整ったいい鮨でありました。



このあと、neu cafe(ノイカフェ)苦楽園店でコーヒーを飲み、




苦楽園「こはく」で和菓子を購入。
冬のファッションをのぞきに、ブティックに立ち寄って、夕方に家路。
女ふたり、贅沢なおとな時間は最高ですね~。



「鮨まつ本」
0798-74-5499
兵庫県西宮市樋之池町2-33 セルシェール苦楽園 1F
11:30~14:00(L.O.13:30) 
、17:00~22:00(L.O.21:30)
月曜休。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿