雑感 独り善がり

日々の思いや怒りを自分勝手な考えで綴る

日本の美しい 和装の文化を壊しているのは 一体誰?

2018-10-28 01:51:24 | 社会
昨日、仕事で乗ったJR奈良線。京都⇔奈良間のルート。
初めて乗ったその路線で、行きも帰りも車内で異常な光景を見かけて ぞっとした。

話している言葉は聞こえなかったが多分日本人と思われる女性2人。
2人共 着物姿。それが異常におかしいのだ。
1人はひいばあちゃんのお古か?と思う様な”小紋”?。色と言い柄と言い、全く品が無い。
あんな花柄見たこと無いな・・・・。

そしてもう1人はもっと最悪。
地の色は”真っ白”。正絹なら白は白でもはあんな色は無いだろう。
本物の着物で地の色が”真っ白”なんて、あまり見たこと無い様な気がするけれど・・・。
そこに、”ポップ”とでも言うのだろうか、真っ赤っかの大小の水玉の模様と他の模様もちらほら。
あんな柄、多分洋服でも着ないと思う。まるでピエロの衣裳みたい。
裏があった様に見えたから、浴衣ではないだろう。一応”袷の着物”のつもりらしい。
おまけに帯は半巾帯を浴衣のように蝶結び。えっ?って感じ。

2人共、草履も普通の草履では無い。浴衣の時の下駄?ちっくな履物。
一体あの装いは、あの和装とも呼びたくない様な着物は、どういう位置付け?
多分借り物だろうけれど。

次は帰りの車内。
こちらは完全にアジア系の外国人。中国かどこか知らないがカップル。
女性の着ている格好を見て、思わず目をそむけたくなった。
着ているのは浴衣。今は秋だけどね。
それを、デコルテの着方。首も胸もむき出しで、おまけに肩からも落として、だらしないことこの上ない。
衣紋を抜くとか、そういうレベルではない。
見ているこちらがハラハラしそう。
そしてそんなだらしない(本人は格好良いと思っているのかも知れないが)着方の浴衣の上に、羽織?
有り得ない。もう訳が分からない。

『イヤだな・・・・あんなのが日本の着物だと思われたら』
欧米人もたくさん乗っている電車の中で、そんなことを考えた。
その路線には”稲荷”も”東福寺”も在る。多分外国の人たちには人気の界隈だろう。
別に伏見稲荷や東福寺でなくても、京都には至るところに”変な着物姿”の外国人が溢れている。
それもほとんどが中国だののアジア系。欧米人にはあまりそういう格好してる人見かけない。
何年か前には祇園の花見小路で”げっ!”となるほど変な着物姿の中国人が道いっぱい占領してて
こちらが通れないこと有った。正直ゾッとした。

何年たっても何も変わってないんだな・・。
今や日本中インバウンドで溢れている。多過ぎる。ここまで要らない。地元の人間は暮らし難いよ。
お行儀が良ければまだマシだけれど、ひどいもの。来て要らん。

で、ふと思った。
彼女たちは自分で着たのか?と。勿論、自分の着物ではないだろう。
と言うことは・・・。
そんな変な安物の着物を和服だと偽り、外国人に着せ、暴利をむさぼっている誰かが居るってことだ。
それが例え日本人であれ中国人であれ、そんないい加減なことをされることに腹が立って仕方ない。
誰が偽物の着物を着せているのか?誰が日本の文化を壊しているのか?
危機を感じるよ。日本の美しい文化が破壊されることに。

そういう極端な和服でなくても、きょうび日本の若い人たちも、着物にはあまり縁も興味も無いのだろうな。
余程そういう関連の業界の関係者か、又は旧家でいいとこのお嬢さんとかでない限りは。
若い人たちに興味を持ってもらおうと、和装業界が新しい和服の着方だとか色々打ち出しているのは
知っているが、それでも基本のところは壊して欲しくないし、壊れるものでも無いと思う。

変な着物?の外国人らを見るにつけ思う。
本物の和服和装と言うものは、もっと美しくて品があって粋なものなんだ。
まがい物の着物を着せて、着て、喜んでいるような連中に解ってたまるか ってね。