もう26年にもなるのね。阪神淡路大震災。
大阪は震度4だった。それでも衝撃的な揺れだった。家がぺちゃんこになる!という
恐怖があった。幸いにも家も結婚前の娘たちも無事ではあったが、テレビのニュースで
流れる神戸の街の惨状に、声も出ず立ち尽くして見入るだけだった。
高速道路が倒れ、分断され、そのちぎれた端っこにバスがかろうじて引っ掛かっている
映像は、早く早く!乗っている人たち避難してっ!と多くの人たちがドキドキしながら
見守ったことだろう。
被害が大きかった辺りは住宅が密集しているらしかったが、そこから火の手が上がる。
多くの家が倒壊していた。それはもう考えるだけで恐ろしいことだった。
東日本大震災の、あの化け物の様な巨大で黒い津波が人を車を建物を呑み込みさらって
行く映像に息を呑んだが、形こそ違え、倒壊した住宅の建物や家具などに挟まれて
動けない人に火の手が迫る状況と言うのも、同じ様に、考えるだけで恐ろしい。
大事な人を失った人たちの時間は止まったまま。他人がいくら思いを寄せようと、到底
同じものにはなり得ない。復興がいくら進んでも、亡くなった人は戻っては来ない。
私たちは忘れはしないよ。自然災害の恐ろしさを。そしてそのせいで失われた多くの命が
あったことを。
人間は人智を集結して、防災に尽くさなければならないと思うが、自然相手ではいくら
頑張っても叶わないのだろうか・・。非科学的だけれど、どうぞ地球よもう怒らないで!
この星に住む生き物を困らせないで!と祈るしかないのか。
魂が安らかであるように。そして皆に平穏な日常であるように。