久し振りに(いや、しょっちゅうだよ(;^_^A))怒っている。
ブログを読んで下さる方やその身内に研究者の方がいらっしゃったら非常に申し訳ないのだけれど、
今私は『研究者の頭?感覚?って一体どうなっている?おかしいん違う?』と言う思いしかない。
勿論研究者皆が皆と思っている訳ではない。
仕事の話なのだが、最初は6月。今から約2カ月前だ。
うちの会社には珍しく、某国立大学大学院研究室の方からホームページに問合せがあった。
女性のPh.D(博士)から。
研究室でマウスを飼っておられて、そのマウスの飼育に必要なものの設備の話。
現状すべて手作業だと。手が痛くなるので機械化したいと。
先ずは我が社の半自動の標準的な単体機をお薦めし金額(百数十万円)のご連絡をすると、
連続の自動機が良い・あまり人手も介入したくないと。
そこで実績のある自動機の写真を送ったら金額を聞かれたのでお伝えすると数千万のモノ
だったので『3桁万円の後半くらいかと・・』と。
ご希望の金額位で検討してみますと言うと、実際のサンプルも送って下さって、テストも
やって、その気になってマンガや構想図を一生懸命描いた。送れば『いい感じ。思っていた
ようなものにマッチングしている。研究室の皆も同じ意見・・』等々。
能力も求められていて、それもクリア出来る。
いい感じで、大学の研究室にうちの会社の設備を入れられる?なーんて嬉しかったりした。
が、しかーし、大体の金額提示したところで、怪しい返事。どうもNGらしい。要らないらしい。
要る要らないわいいよ。仕事なんだもの。どんなに長く検討をあーでもないこーでもないと
続けても、最終的には『やっぱり高いし諦める』とか、仕様を満足しないとか、他社に行って
しまうとか はある。
それはそれで仕方のない話。何かが足らなかったのだから。
しかし今日、送られて来たメールを見て頭に血ぃがのぼった。
『・・・実際に使えるかどうか判らない機械に〇〇〇万円を出すのは・・・』と、ここまで
読んでブチ切れた。お金のことではない。使えるかどうか分からない機械って何よ!!!!と。
私にはプライドなどと呼べるものはない。プライドと言う言葉自体が好きではない。
そのことに関しては又書こうと思う。
プライドは無いが、矜持はある(本当は同じような意味なんだけれどね(;^_^A)。
その矜持が許さない。腹立たしい。上司には怒られるかも知れないが、勝手に返事返して
やったわ。
『使えるものを作るのが私どもの仕事です。標準機では無くても、知恵を絞って造りあげるのが、
一品物の設計製作です。使えないものでお金を頂くと言うことはメーカーとして有り得ません。
民間企業と言うのは、そう言うものだということをご承知おき下さい。』
これでも精一杯の怒りを抑えての書き方だ。本当ならもっといっぱい言ってやりたかったよ。
多いか少ないか知らんけど、国の予算(つまりは我々の税金だ)で仕事している人には、
民間企業がどんな苦労を努力をしているか分からないんだろう。上手く行かなければ
会社が潰れるだけ。良いものを適正価格で提供し、お客様に世の中に、便利だ・助かると
喜んで頂き、そして自分たちも潤い会社も存続する。そう言う法則に則って仕事してるの。
使えない機械を作ってどーすんの?それ売る?売れる?買う?
約束の仕様通りに動かなかったら、動くまでやるよ。メーカーって、そういうもんだ。
そうでなければお金は頂けません!信用問題だし。
そんなことも分からないで、よくも博士か何か知らんけど研究?やってるなぁと呆れるばかり。
それとも、頭の構造が違い過ぎて、我々一般人には逆にそのロジックが理解出来ないのか?
研究ってのは、上手く行かなければ諦めて次に着手するの?ドブに捨てるの?
呑気で良いよね。潰れないんだから。お金のこと考えなくていいんだから。
そりゃ金勘定してたらいい研究は出来ませんわね。
大好きな山中教授ならいいよ。金勘定より研究に没頭してもらいたい。
日本の研究者の予算が少ないことを、私も憂えていたけれど、こんな訳分からないことを
言われると、ちょっと引くわ。応援する気も失せるわ。
”実際に使えるかどうか分からない機械”と言う発想が私には理解出来ない。
ご希望のモノを造りますと言っているメーカーに言う言葉かっ!?バカにしてるの?
失礼過ぎない?
どんなに研究バカでも、最低限の礼儀と常識は必要だろう。