前田敦子。別れた元旦那の勝地涼とは”親友”なんだそうだ。
ま、人それぞれだけれど、そう言うことを聞くと私は”なんだかな・・・”と思う。
今も親友として付き合っている等と言う話を聞くと、ならば何で離婚したのだろう?と思う。
夫ではダメだが友だちなら良いと?
まあ芸能人だから、お金はたんまりあるから、どうにでもなる話なんだろう。一般人とは比較に
ならないね。
私は古い人間だから、結婚なんて一生モノだと思ってた。一旦結婚したら一生添い遂げなければと
思ってた。多少の困難や苦労が有っても我慢しなければ・耐えなければ と思ってた。
だから離婚するなんて相当の覚悟。相手のことは顔も見たくないほど憎い・嫌い。極端に言えば
死んでくれればいいのにと思う程まで追い詰められなければ、別れられないものだと思ってた。
そして別れたが最後、相手の顔なんか見たくもないと。一生縁を切りたいと。関わりたくもないと。
しかし子どもの父親であることには変わりはない。なので仕方なく、そこの部分でだけの
最少必要限の付き合いで済むようにと。
でも今は違うのね。それは芸能人に限らず一般人でも。
よく卒婚だの別居だの言うが、昔は卒婚なんて言葉無かった。
多くの女性が夫のDVやハラスメントに耐えながら離婚せずに我慢している、その最大の理由は
お金だそうだ。そりゃそうだろう。それは解る。
経済的に自立出来ていなかったら、別れてどうやって暮らすのだろうと言う問題は、目の前の現実だ。
でも今は昔と違う。離婚に対する世間の見方も変わった。”離婚は悪いことではない”のだから。
DVだのハラスメントだのに対する世間の目は厳しく、受ける側へのサポートも論調も、昔とは
比べ物にならないほど温かい。経済的にも慰謝料だの養育費だのは多くは無くても取れるだろう。
だったら離婚しやすくなった?
離婚も別居もあるだろうし、夫の経済的援助を受けている人も受けずに自立している人も様々だろう。
が、結局、経済的な理由で別れられない人もまだ多く居るらしい。
非難を承知で言うなら、別れないと言うことは、それほどイヤじゃない ということだ。
それに尽きると私は思う。顔も見たくないほどイヤなら、吐きそうなら、生理的に無理なら、
肉体を痛めつけられて命の危険にさらされるなら・・。
いかなる事情があろうとも我慢出来ないはずだから。それを我慢していては心身に異常を来す。
何か離れる方法はあるはず
乱暴な言い方かもしれないが、一緒に居ると言うことは我慢出来る範囲だと言うこと。
覚悟が無いってこと。そして経済的に自立出来なくて覚悟も無いなら諦めるしかないってこと。
私は40年前に離婚した。結婚するまで働いたことも無かったし、やって行けるかどうかの自信も
無かったし、正直そこまで考えている余裕もなかった。ただ、同じ空気を吸うのが耐えられないと
言う状況で、もう一緒には暮らせない という確固たるものが自分に有っただけで、それは結婚生活
9年間の中で何年もかけて悩み、考え、出した結論だった。
離婚に大反対だった親を頼れるはずもなく、世間はまだ離婚に対する理解も無く、社会情勢も整って無く
よくも何も考えずに離婚したことよと、あの時のエネルギーを考えると、今ならちょっと引く。
やって行けるかどうかなんて、やってみなければ分からない。やって行くように努力するしかない訳で
やるしかない訳で、やらなければ餓死するだけで、頭の中で考えているだけでは何も始まらない。
勿論、その後大変な思いはした。必死だった。弊害もあった。子どもに辛い思いをさせた。
後悔するとしたらその1点だけ。
父親が悪いと言うことは理解しつつも、離婚に関してはその後の自分たちの状況を考えれば、私に対しても
決して”良し”とはしていなかった娘が、先日初めて『お母さん、感謝してるよ。離婚は正解やったね。
あの時代や状況でよく仕事見つけて家見つけて離婚したね』と肯定的なことを言った。
LINEでのやり取りの中でだったが、ちょっとびっくりした。その文字を見て胸が締め付けられる思いだった。
何度も何度も読んだ。自分も辛かったであろうに、そんなことを言ってくれる娘の想いに応える為にも、
私はちゃんと生きて、しっかりした母親でなくてはならない。
要はくっついたり離れたりしてんじゃねーよっ!覚悟を決めて、やりたいように羽ばたきなっ!てこと。
自分次第で未来は開けるのだから。結果はやったことに付いて来る。
余程の事情が無い限りは離婚なんてしない方が良いに決まってる。子どもが居れば尚更のこと。
長年連れ添えば、又違う景色が見えて来ることだってあるだろう。
良かったのかどうかは私だってまだ判らない。でも離婚後のあんなこんながあって今の自分がある。