大谷選手のことは多くの方が賛辞を送っているので今更なのだが、破格外のとても凄い方だと
いうのは、言うまでもない。色んな意味で凄い。野球だけでなく、人としても凄い。
凄いとしか言いようがないが、本当に聖人君子みたいな人だ。
今期は最初に通訳のことでケチが付いた。大谷さんは何も悪くない。でもそんなことは私が記事に
するまでもなく、誰もが思っていたこと。庇いたくて味方をしたくてウズウズしていたが、
チンケな言葉で何を言っても言い尽くせない気がして黙っていた。
で、シーズンが終わればご承知の通りの結果。さすがやる人は違うねと。黙って結果を出す人。
ごちゃごちゃ言う人を黙らせるだけの成績をサラっと残す。
彼の活躍が、多くの日本人を幸せにしていることは間違いないだろう。まあアンチも居るだろうが。
野球の神様に愛されている人。とてつもなく努力をしている人。決して持って生まれた才能だけで
今の大谷選手がある訳ではない。
そして今回、彼はやっぱりただ単に野球のセンスと言うか感覚だけでは無いのだということを
改めて思い知った。
金曜日の夜、テレビで大谷選手の特番があったので、音声落として流しながら録画もして仕事していた。
要所要所は気を入れながら聞いていたのだが、私がハマったところ。
大谷選手の言葉。打撃の神髄。一番のポイント。
ストライクゾーンを振る。同じ位置で同じように構える。動く前の段階が一番大事。
自分が正しい構えをして正しい動作を行えば、ストライクゾーンに来たボールは自ずとヒットになる。
しかしいくらストライクゾーンに球が来たからと言って、必ずしもヒットになる訳では無い。
ストライクゾーンに来た球のヒット率は大谷さんはメジャーの中でも群を抜いて高いし、ボール玉を
振る割合も極めて低いのだ。
これについて動作分析の専門家は
これだけのキャリアを積んで来て、段々と無駄を排除して行く・バッティング自体がシンプルになっている。
今まではボールを凝視していたものが最近はボヤっと見ている。専門的な用語で言えば”周辺視野”と言う。
メジャーの投手が投げるボールはすごく速くておまけにバッターの直前で変化する。
それに対して素直に素早く対応する為にはどこかを凝視するのではなく、全体を見ながらわずかな変化に
対応して行くことが必要になって来る。余計なところに力を入れないで構えて来たボールに素直にバットを出す。
そう言う境地に至ったのでは?と。
再び大谷選手の言葉。
『振るべき球を振っている』
深いねぇ・・・。
大谷選手は自身の構えを動作解析の機械で骨や関節に至るまで確認し、毎日のように正しい構えかどうかを
チェックしている。日々の努力を怠らない。なるべくしてなった結果。ロジックに基づいた分析。
要は才能だけじゃない努力だけでもない論理的データも駆使して、ありとあらゆることを総合した結果が
大谷選手と言うことか。常人では考えられないほどのストイックな人生を送っていることだろう。
本人には苦でも何でも無いのかも知れないが。
結婚して美しく控えめで決して出しゃばらない(大谷選手がそんな人選ぶ訳ないけど)聡明そうな
優しそうな良き伴侶を得、可愛いデコピンも交えて、大谷選手の今後益々の活躍と健康と充実と
穏やかな幸せを、親戚のおばちゃんでもないけれど祈ってるわよ。
私は、ストライクゾーンに来た球を打つ。そうすれば自ずとヒットになると言う言葉に、
野球だけでは無い全てのことに通ずるのではないかと思った訳。特に営業の仕事にはとても大事なこと。
打率を上げる為には、見極める目も大事だ。無駄なプレーを排除して効率よく成果を得る。
その為には普段の心構えや準備・努力も必要と言うこと。それなくして良い結果は得られない。
そして”周辺視野”というのは、ものごとを大局的に見る俯瞰して見ると言うことにも繋がるのかなと。
大谷さんの様な若くてもさすが超一流の選手は、年配者にも良いお手本になるんだと言うことを
改めてしみじみ有難いことだと、日本のお宝の様な人に思いますことよ。