ファースト・ガンダムの主題歌『翔べ!ガンダム』のジャズ・アレンジ・ヴァージョン。うーむ、結構な違和感があったりしますが(笑)でもまあ、悪くはない。何度も聴いているうちに、それなりのカッコよさもわかってくる。こういう企画もあっていい。
森口さんが、Z(ゼータ)ガンダムの主題歌『水の星へ愛を込めて』でデビューしたころは、世間一般のアニメソングに対する評価は決して高いものではなかった。軽く馬鹿にするような傾向もあったように思う。
やしきたかじんさんが、映画版ガンダムの主題歌を歌うことが決まった時は、ご本人は不満たらたらだったようです。アニメの曲を歌うなんて、カッコいいことじゃないと思っていたのでしょうかね。
そんな時代でした。
それが、日本のアニメが海外に輸出されるに及び、アニメの曲、いわゆる「アニソン」の人気が海外で急激に高まってきた。これが逆輸入されるかたちで、日本国内でもアニソンにたいする認識が変わっていったように思う。
アニソンの評価が高くなっていった。
いつもそうだ、日本人は自国の文化の素晴らしさを、外国から教えられる。
こんな風に、世間の価値観、評価なんてものは流動的なもの。絶対性などない。歌手であることに拘ってタレント活動を続けてきた森口さんを、歌手として世間に再認識させたのは、外ならぬ「ガンダム」だった。「アニソン」だった。
時代が変われば価値観も評価も変わるものです。今評価されていないからといって、この先どうなるかなんてわからない。自分がこれだ!と思ったものがあるなら、やはり、「続ける」ということには意義がある。
結果として芽が出なかったとしても、それはそれ。某かのことは得られるんじゃない?
知らんけど。
森口さん、歌い続けてきて良かったね。
機動戦士Zガンダム主題歌『水の星へ愛を込めて』歌:森口博子。
これが始まり。